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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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普段クールな
桜 月
の口元に、
「ふっ」
と勝利を確信した微笑が浮かんでいる。
実はいま、月はトラブルの渦中にある。それは十分わかっているのだが、それでも月は笑みを浮かべているのである。
月は本日、
北条 冬華
と映画鑑賞に来た。月がこの映画を観たがったのは、作品の内容よりもむしろ、劇中で用いられているビキニアーマーなどの装備品に、ファッションデザインのヒントがあると思ったためである。なにせカルト作とはいえ、その道では名の知れた作品なのだから。
ところが……ご存じのような事情でこの世界に迷い込んでしまった。
さてトラブルというのが、冬華とはぐれてしまったということだ。けれども月の口元には、本ページ冒頭の笑みがあった。
それというのも、
「私はインドア派だ、ゲームなら任せてくれ」
ということである。ゲームであれば攻略可能、さくっと攻略して楽しんで、冬華と合流も果たしてしまおう。ゴブリン女王だのなんだのもやっつけられれば言うことなしだ。
そうして彼女は意気揚々、武器屋に入って装備を選んだものの……。
「……おっ、重い」
ここでいきなり、厳しい展開に直面してしまった。
見た目も頑丈なプレートアーマーと突撃槍(ランス)を選んだのはいいが、これらはずっしりと重くて、とてもではないが月の細腕では持ち上がらない。
「こういう重たい武器防具は無理……変なところでリアルだよ」
だけど装備品がなければはじまらないではないか。これがゲームの基本であるのは、月だってよくわかっている。
なので、
「少し、ズルをさせてもらおう」
そっと店から出ると月は、店の裏手で両手を胸の前で組み、強く、強く念じたのである。
出ろ
、と。
その念はやがて彼女の影に落ち、影はまた、非現実の力を得て実体となる。
影は這うようにして月の体を覆い、やがて青みを帯びたしなやかな薄衣へと変化し固定したのである。
同様にして影の剣が何本も出現し、影の鎖に吊り下げられて左右に揺れた。手にも影製の鎌が出現する。
ゲーム世界だからかその能力は普段よりもずっと多彩なようだ。
鎖の出所はわからない。ただ、月が歩むにあわせ、意志を持っているかのように身をくねらせて彼女を追い、ちゃりちゃりと冷たい金属音を鳴らすのである。
「……これで良し、冬華さんを捜しにいこう」
再び、ぞっとするほど美しい微笑が、月の唇に浮かんだ。
もちろん月が選んだのはゴブリン女王の魔神殿、すなわち上級コースであった。
――冬華さんなら、私の意をくんで同じ道をたどってくれるに違いない。
この決定にも、自信があった。
さてその頃冬華はどうしていたかと言うと、
「ええっ……。私、月さんと映画を見に来ただけなんですけど……そんな言い訳、ダメですか?」
「ヤー!」
ゴブリンが槍を構える。
「ヤー!」
ゴブリンが刀を抜く。
「ヤー!」
ゴブリンが孫の手を両手持ちした。
「ヤー!」
耳かきを持っているゴブリンすらいる!
という感じでさっそく、ゴブリン女王の魔神殿にて、ゴブゴブ集団に取り囲まれていたのである。
「ううう……ゴブリンとは名ばかりの可愛い敵キャラさんたち……とはいえ殴られると痛そうですし……」
ごく、冬華は唾を飲み込んでいた。
「孫の手のゴブリンさんや耳かきのゴブリンさんに捕まったとしたらどんな目に遭うのか、想像するだけでくすぐったくて鳥肌が立ちます……」
実際、冬華の二の腕は粟立っていたりする。
冬華が上級コースを選んだのは、まさしく『月さんならこっちを選ぶはずです!』という直観によるものであった。実に以心伝心な月と冬華の間柄なのだ。
それはいいのだが、
「だとしたら、もう少し重装備のほうがよかったかも……」
じわりじわり、包囲の輪が狭まってくるのを感じながら、冬華はぷるぷると震えるのだった。心なしか内股になってしまっている。
冬華が用意した武器と防具は、長弓に短剣、布の服であった。胴にはコルセットこそしているが、守りをとるにはいささか心細い。
――動きやすいけど、防御力はなさそうですね……。
それは自分でもわかっていた。けれども革の鎧といった通常装備は、冬華の胸部を激しく圧迫する結果になり、息苦しくなることは容易に想像できた。おまけに、心のどこかでそう望んでいたのだろうか、服の生地は極限まで薄く、短いスカートはひらひらとしてしまう。
しかもその状態でただ一人、ダンジョンに挑む格好となったのである。
そうしてさっそくピンチに陥ったというわけだ。もう後悔している暇はない。
「弓矢の基本は距離を取って……やあっ!」
冬華は矢を放った。ずばっといい音がして、目の前のゴブリンが倒れた。その体はすぐにはじけて、『100pts』のスコアが輝いている。
「いけます! 私にだって!」
これで冬華は気を強くして、立て続けに矢を放ってゴブリンを攻撃する。面白いように矢は当たった。
「ヤー!」
ゴブリンたちが怯むのがわかった。ボクシングで鍛えた身のこなしもあってか、冬華が連続で放つ矢は、ゴブリンたちをまるで寄せ付けない。
ところが快進撃は続かない。
「……しかし、ちょっと数多くありません?」
いくら倒してもゴブリンが出てくるのである。そればかりか、大型のものも後ろから出現していた。ホブゴブリンに違いない。
そうこうしている間にこともあろうに、
「きゃ!」
なんと孫の手の一撃を受け、冬華は弓を取り落としてしまったのである。とっさに床を転がって追加の攻撃こそ逃れたものの、もう身を守るものは短剣しかない。すらりと抜いて両手で握る。
「ゴブリンだけならともかく、この装備では厳しいですね……」
ボクシングの立ち回りを用いようと、これだけ圧倒的な戦力差を跳ね返すのは苦しいだろう。
最初の一撃が、冬華の肩口をかすめた。
繊維が裂ける音。
そして彼女の、悲鳴。
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ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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