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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
体力をつけよう ～初冬編～
――ランニングコース
（あの人、元気だなぁ）
彼のそんな様子を見て内心で呟いたのは、小山内 海。彼女はちょうどランニングコースを走っているところだった。途中で真央と会い、共に走っていたが彼女は猫を見つけて先に行ってしまった。そんな様子に相変わらずだなぁ、と思わずくすっ、と笑ってしまう。
海はこの所色々あってもっと体力があればなぁと思うことが多々あり、そんな時に無料開放デーのチラシを手にした。思い立ったが吉日、海はこの日を切欠に体力づくりをしよう、と決めたのだ。まぁ、彼女自身体力が全然無いわけではなく、まぁ、中の下くらいと言う所なのだが。
（何から始めようか判らなくて、ランニングからはじめてみたけど……、走るって案外きもちいいんだね）
最初はゆっくりと、ペースを乱さないように走る。そして、徐々に調子を上げていく。程よい風を感じつつ走ると、爽快な気分になる。海はある程度走ったところで少し休憩を取る事にした。
（こういうのはずっと続けるのが大事って言うもんね。もうちょっとしたらまた走ろうかな）
と、その時、不意に聞き覚えのある声が聞こえた。
「ん？ 海も来ていたんだ」
顔を上げると御剣 刀が走ってくる。彼は普段、寝子島神社の境内で走り込みをしたり、木刀で素振りなどをしているが、施設を使っての身体作りにも興味があった。それ故に今日はスポーツセンターに来ていたのである。
海はこくっ、と１つ頷いて小さく微笑む。想う相手とばったり出会うと、なんとなく嬉しくなるものである。海が自分は体力づくりに来た事を（手持ちのメモで）伝えると、刀は「そうか」とやんわりとした笑顔になる。
「俺も似たような感じかな。普段から鍛錬はしているけど、違う環境でやった方が高い効果を得られる事もあるから試しにな」
彼は剣士として普段から
『安定した体勢で刀を振るうため下半身の強化』
『一瞬すら遅いと感じるほど刀を振り抜くための瞬発力』
『長時間動き回った後でも同じパフォーマンスを出せるだけの体力』
この３つを今まで鍛えてきているし、これからも追及するだろう。刀のそんなストイックな一面に、海は感心した。
「俺は、今から時間を決めて走ろうと思っているんだ。海も、自分のペースでトレーニングした方がいいよ」
『うん、そうする。アドバイスありがとう』
海は小さく頷く。刀は外に設置された時計を見て時間を決めると、海に「また後であうかもな」と言って走り始める。海はその背中を眩しげに見送った。
（そろそろ球技大会もありますし、冬は寮で鳥さんとお話しすることも多いですし……）
御巫 時子はポストに入っていたチラシを手に、スポーツセンターへやって来た。少しでも身体を鍛えようと思ったからだ。
受付でスポーツドリンクを貰い、準備体操をしっかりやっていると、寝子高の体育教師である浅井 幸太が走っているのが見えた。
「おはようございます……」
「おはよう、こんな所で奇遇だな」
幸太は爽やかな笑顔で応じ、時子はここで１つ相談をしてみる。
「もう少し体力を付けたいと思っているのですが、基礎から教えて頂けませんか？」
「うん、俺でよければいいぞ」
幸太は解らないことがあれば聞いて欲しい、と言ってにっこり笑った。
最初はランニングからやってみる事に。時子はアドバイスを貰いながら幸太と一緒に走り始めた。
（なんでここに来ちゃったんだろーねぇ……。チラシにつられて来ちゃったんだけども）
そんな事を考えつつ体を動かすのは壬生 由貴奈。彼女は運動を苦手としているものの、来てしまったものはしょうがない、と色々考えた結果ランニングをしよう、と思い立った。
手にしたチラシを受付で見せれば飲み物が貰え、その上カフェテリアで見せると食事の代金が５％割引になるというのはちょっとありがたく思える。
受付で飲み物を貰った後、ランニングコースへやってきた由貴奈は見覚えのあるような人物を発見した。
（あれっ？……前にどっかで見たことあるよーな？）
そう言いながら見ているうちに、その女性の目を見てなんとなく思い出した。ただ、その『夢』に巻き込まれた時に比べで随分よい顔つきになっている気がした。だから最初は解らなかったが、よく見ているうちに思い出した。あれ以来見ていなかったので、内心驚いてしまう。
（いつぞや戦場っぽいとこに巻き込まれたときの親玉さんじゃん）
由貴奈はちょっと気になってその人――尾棹 実理（おたく みり）へ歩み寄った。
（あの人、元気だなぁ）
彼のそんな様子を見て内心で呟いたのは、小山内 海。彼女はちょうどランニングコースを走っているところだった。途中で真央と会い、共に走っていたが彼女は猫を見つけて先に行ってしまった。そんな様子に相変わらずだなぁ、と思わずくすっ、と笑ってしまう。
海はこの所色々あってもっと体力があればなぁと思うことが多々あり、そんな時に無料開放デーのチラシを手にした。思い立ったが吉日、海はこの日を切欠に体力づくりをしよう、と決めたのだ。まぁ、彼女自身体力が全然無いわけではなく、まぁ、中の下くらいと言う所なのだが。
（何から始めようか判らなくて、ランニングからはじめてみたけど……、走るって案外きもちいいんだね）
最初はゆっくりと、ペースを乱さないように走る。そして、徐々に調子を上げていく。程よい風を感じつつ走ると、爽快な気分になる。海はある程度走ったところで少し休憩を取る事にした。
（こういうのはずっと続けるのが大事って言うもんね。もうちょっとしたらまた走ろうかな）
と、その時、不意に聞き覚えのある声が聞こえた。
「ん？ 海も来ていたんだ」
顔を上げると御剣 刀が走ってくる。彼は普段、寝子島神社の境内で走り込みをしたり、木刀で素振りなどをしているが、施設を使っての身体作りにも興味があった。それ故に今日はスポーツセンターに来ていたのである。
海はこくっ、と１つ頷いて小さく微笑む。想う相手とばったり出会うと、なんとなく嬉しくなるものである。海が自分は体力づくりに来た事を（手持ちのメモで）伝えると、刀は「そうか」とやんわりとした笑顔になる。
「俺も似たような感じかな。普段から鍛錬はしているけど、違う環境でやった方が高い効果を得られる事もあるから試しにな」
彼は剣士として普段から
『安定した体勢で刀を振るうため下半身の強化』
『一瞬すら遅いと感じるほど刀を振り抜くための瞬発力』
『長時間動き回った後でも同じパフォーマンスを出せるだけの体力』
この３つを今まで鍛えてきているし、これからも追及するだろう。刀のそんなストイックな一面に、海は感心した。
「俺は、今から時間を決めて走ろうと思っているんだ。海も、自分のペースでトレーニングした方がいいよ」
『うん、そうする。アドバイスありがとう』
海は小さく頷く。刀は外に設置された時計を見て時間を決めると、海に「また後であうかもな」と言って走り始める。海はその背中を眩しげに見送った。
（そろそろ球技大会もありますし、冬は寮で鳥さんとお話しすることも多いですし……）
御巫 時子はポストに入っていたチラシを手に、スポーツセンターへやって来た。少しでも身体を鍛えようと思ったからだ。
受付でスポーツドリンクを貰い、準備体操をしっかりやっていると、寝子高の体育教師である浅井 幸太が走っているのが見えた。
「おはようございます……」
「おはよう、こんな所で奇遇だな」
幸太は爽やかな笑顔で応じ、時子はここで１つ相談をしてみる。
「もう少し体力を付けたいと思っているのですが、基礎から教えて頂けませんか？」
「うん、俺でよければいいぞ」
幸太は解らないことがあれば聞いて欲しい、と言ってにっこり笑った。
最初はランニングからやってみる事に。時子はアドバイスを貰いながら幸太と一緒に走り始めた。
（なんでここに来ちゃったんだろーねぇ……。チラシにつられて来ちゃったんだけども）
そんな事を考えつつ体を動かすのは壬生 由貴奈。彼女は運動を苦手としているものの、来てしまったものはしょうがない、と色々考えた結果ランニングをしよう、と思い立った。
手にしたチラシを受付で見せれば飲み物が貰え、その上カフェテリアで見せると食事の代金が５％割引になるというのはちょっとありがたく思える。
受付で飲み物を貰った後、ランニングコースへやってきた由貴奈は見覚えのあるような人物を発見した。
（あれっ？……前にどっかで見たことあるよーな？）
そう言いながら見ているうちに、その女性の目を見てなんとなく思い出した。ただ、その『夢』に巻き込まれた時に比べで随分よい顔つきになっている気がした。だから最初は解らなかったが、よく見ているうちに思い出した。あれ以来見ていなかったので、内心驚いてしまう。
（いつぞや戦場っぽいとこに巻き込まれたときの親玉さんじゃん）
由貴奈はちょっと気になってその人――尾棹 実理（おたく みり）へ歩み寄った。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年11月26日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年12月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年12月03日 11時00分
