――星が丘某所。
まだ夜も明けきらぬ時間に、2人の人影がランニングをしていた。外側を走るのは、背の高い男性。彼に守られながら走るのは、細い女性。
君は覚えているだろうか?
尾棹 実理(おたく みり)の存在を。
彼女はとある事件以降、祖父母の元で体力づくりを強いられていた。ゲームは全て取り上げられ、社会復帰するべく様々な勉学に励んでいる真っ最中だ。
(ゲームが出来ないって辛い。でも、頑張らないと……)
あれだけゲームが好きで己の命を危険にさらしていた実理だったが、それなりにどうにかやっている。というのも、全ては『サバイバルゲーム』を楽しむためだった。実戦さながら(だと本人は思っている)のやり取りが出来るなら、少しは満足できるかもしれない。真面目に体力づくりに励んでいる、と印象付ければ祖父母も見直してくれるかもしれない。
(サバイバルゲームが楽しめるほど体力をつけて、あとは社会的にフツウに過ごせればいいんでしょう?)
それに、自分の所為で沢山の人に迷惑をかけてしまっている。その事を十分に理解している今は、ゲームが解禁になったとしても前のように睡眠や食事を削ってまでゲームをすることはないだろう。
そんな彼女が帰宅すると、こんなチラシが……。
『寝子島スポーツセンター、無料開放日のお知らせ』
* * * * *
寝子島スポーツセンターでは、時折無料開放日を設けている。
この日は、一部を除きどの施設もタダで借りる事が出来る。
機器などの使い方が解らなければ職員さんが丁寧に教えてくれるので安心である。
その他、チラシを持ってくるとカフェレストランでの食事をした際支払いが5%オフになるという。たとえカフェレストランを使用しなくても受付でチラシを見せるだけでペットボトルのスポーツ飲料(もしくはお茶)がもらえるというサービスもあるそうだ。
無料開放日は丁度土曜日である。
時間がある人は行ってみるとよいかもしれない。
菊華です。
今回はスポーツセンターの無料開放日! この機会に体力づくりしてみませんか?
ちょっとふらりよるだけでもなにか発見があるかもしれませんよ!
また、無料開放云々に関わらず寝子高水泳部の練習など、学校の部活や地域の同好会で利用している方も普段通り使うことができます。
いつもの日常風景をお友だちとお楽しみください。
概要
寝子島スポーツセンター
マップ(KL-9/寝子電スタジアムの南西)にある施設です。
スポーツセンターにあるものは以下の通り
・50メートルの屋内プール(観客席あり)
・大きな競技場(観客席あり)×1、小さめの競技場×4
バスケ、バレー、バドミントン、卓球、柔道、剣道、フェンシング
その他各種スポーツに対応可。
・トレーニングルーム
・ランニングコース
・会議室など多目的スペース、大小さまざま
・カフェレストラン
今回は無料開放という事でカフェレストランと多目的スペースを除き無料開放と
相成りました。また使い方が解らない物に関してはスタッフさんが教えてくれます。
チラシ持参のサービスについて
・受付でチラシをみせるとペットボトル飲料(500ml)プレゼント
スポーツ飲料かお茶がもらえます。
同伴者の方も全員もらえます。
・カフェレストランでチラシを提示すると、食事の際支払いが5%オフ
これは施設を使う、使わないに限らず使用できます。
登場NPC
尾棹 実理
元は重度の引きこもりだった女性です。事件後、星が丘に暮らす祖父母によって校正中の模様。普段はインストラクターと共に体力づくりに励み、家庭教師によって仕事に纏わるスキルやマナーなどを叩き込まれているそうです。
自分が色々な人に迷惑をかけた事を2度目のあれこれの後実感したため、精神的に成長しました。PCさんとのやり取りも彼女の精神的な成長に役立ったかもしれません。
今回はプールで体力づくりをするようです。
彼女についてはじんのさんが担当した『空想サバイバル・バトル ~寝子島を奪還せよ~』及び『空想サバイバル・バトル 拠点防衛』を参照するといいとおもいます。
浅井 幸太
寝子高の体育教師です。今回はランニングコースでのんびり走ったり基礎体力を上げるような運動をするようです。
それではよろしくお願いします。