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濡羽色の空と踊れば
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【鳥と人間】
後木 真央
は食堂から大量のデザートスプーンとデザートフォークを借りて、部室棟へと走っていた。
「光り物とチキンでカラスをおびき寄せるなんてさすが修ちゃんなのだ! 食堂のおばちゃんが怪訝な顔をしていたけど、これも世のため人のため寝子祭のためなのだ!」
真央は太陽の光をスプーンで照り返してカラスを引きつけながら、ときおり石を投げたり、バットをフルスイングしたりしてヘイト値を蓄積しつつ、着実に計画の準備を進めようとしていた。
彼女だって寝子祭や友達を守りたいという『想い』は誰にも負けていないつもりだった。
たまたま彼女が常時ハングリーで、たまたまそこに金属バットがあったから、やや野蛮な戦法を取ってしまっただけで、『想い』は仲間達と一つなのである。
と、そのときだった。
「む? あっちにも光り物があるのだ?」
真央は自分のほかにも光でカラスを引きつけようとしている人間がいることに気づいた。
もしかして、味方になるやも――と思い、そちらに向かって、すぐに真央はそうではないことに気づいた。
「……あら、あなたは――誰だったかしら?」
そこにいたのはいつだって「ひと」でも「もれいび」でもなく「鳥」の味方についてきた少女――
大天使 天吏
だったからだ。
* * *
大天使 天吏
はあまり人間に興味がなかった。
だから、目の前に
後木 真央
が現れたときも、すぐにはその名前に思いあたることができなかった。
「……あら、あなたは――誰だったかしら?」
「……真央ちゃんは、真央ちゃんなのだ」
一人称が名前なのだと気づくのに、天吏は少しだけ時間を要した。
だが、そんなことはすぐにどうでもよくなった。
それよりも気になったのは真央が自分と同様に何らかの方法でカラスの気を引きつけようとしていたことだった。
(もしかしたら、ここ子もカラスさんたちを助けようとしているのかしら?)
天吏は一瞬だけそう思った。
だが、すぐにそうでないと気づく。真央のジャージには鈍く光る金属バットが突っ込まれていたからだ。
「……どうしてカラスさんたちを苛めるの?」
自然と口調が責めるようなものへ変わる。
それに真央はあからさまにムッとした表情を見せる。
「べつに苛めてなんかないのだ。やられたからやり返してるだけなのだ。仲間が襲われているのを助けて何が悪いのだ」
「最初に鳥さんたちの居場所を奪ったのは人間なのかもしれないのに?」
「知ったこっちゃねーのだ。少なくとも真央ちゃんは真央ちゃんの友達に手をだすやつに容赦するつもりはないのだ」
「…………」
「…………」
会話はそこで終わってしまった。
これ以上議論をしても無駄だとお互いに悟ったからかもしれなかった。
真央は踵を返して、部室棟へ向かって走りだす。
「……やっぱり人間って愚かね」
その様子を黙って見送ってから、天吏はぽつりと呟いた。
おそらく何か企んでいるのだろう。
何とかしたいところだが、自分一人ではどうしようもないことぐらい今の天吏にもわかっていた。
何故なら自分とて愚かな人間の一人であることには変わらないのだから。
そうして、傷だらけになりながら、天吏はカラスたちの囮になり続けていく。
* * *
御巫 時子
はそんな対照的な二人のやりとりを上空から鳥になって見ていた。
(なんだか大変なことになっていますね……)
時子はどこか他人事のようにそう思いながら、クローネの姿を探し続けていた。
しかし、学校をぐるりと一周してみても、見つかるのはごく普通の――いや、神魂の影響でフツウではなくなったカラスたちばかりだった。
(やはりそう簡単に出てきてはくれませんか……)
どこか想像もつかないような場所から虎視眈々とこちらの様子を窺っているのか、それともそもそも今回はクローネの仕業ではないのか。
時子にはわからなかった。
ただ、もし神魂のせいで罪のないカラスが酷い目に遭おうとしているのなら、助けたい。
それだけは確かな『想い』として彼女の胸の中にあった。
と、そのとき、時子は一羽のカラスが群れを離れて飛んでいる姿を発見し、声をかけてみることにした。
『あの、カラスさん。どうしてみなさんはここの人達を襲うんですか?』
時子はできるだけ自分が本物のカラスではないことを悟られないように努めて話しかけた。
しかし、
『あ……』
カラスたちは時子の声には見向きもしないで鮮やかにスルーしていってしまう。
(変、ですね……。無視された、というより、まるで意思を持っていないようにも見えます……)
ぽつり、と胸中で呟いた言葉は実は事件の核心に通ずる重大な手がかりかもしれなかった。
それからも時子は《鳥の囀り》でカラスに仲間のふりをして何度も話しかけようとしたが、一羽たりとも成功した試しがなかった。
(やはり大元のカラスさんがいて、そのカラスさんと話をしてみるしかないのでしょうか……?)
なかなか骨が折れそうだ。
小さく嘆息しつつ、時子は大元となるカラスを探すべく、またせわしなく視線を動かしはじめた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月31日
参加申し込みの期限
2015年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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