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濡羽色の空と踊れば
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【はらぺこガラスと戦うサラリーマン】
恵御納 久隆
は人々を部室棟の方から遠ざけつつ、カラスを捕獲するために色々と策を巡らせていた。
「こちらに催し物はないようだ」
「そういえばあっちの方で美味しそうな匂いがしたな」
嘘ではない範囲で、生徒や一般客を別の方向へ誘導しつつ、運悪く襲われている生徒がいればすぐに助けて、久隆は地道にフツウを守っていた。
(しかし、このままでは埒があかない……)
久隆は個別に対処していてはキリがないと判断し、餌を撒いてネットで一気に捕獲する作戦に打って出ることにした。
「……妻よ、すまない」
久隆は心から申し訳なさそうに妻が焼いてくれたクッキーを細かく砕いて地面にばらまくと物陰に隠れてカラスが来るのを待った。
(……来たか。さすが私の妻の焼いたクッキーだ)
あれよあれよという間に集まってきたカラスの姿に、久隆は密かに妻の料理の腕前を誇らしく思う。
(……おっと。感心している場合ではなかったな……。いまだっ!)
久隆がネットを投擲すると、大勢のカラスが網にかかった。
「よし」
久隆は網にかかったカラスを一羽ずつガムテープでぐるぐる巻きにしていく。
(多少心は痛むが、これならば人を襲うことはないだろう……)
久隆は自身の行動の手応えを掴むと同じ作業を繰り返し続けていく。
と、そのときだった。
「ぎゃあああああああああっ!?」
「む?」
何羽目かのカラスを捕まえたとき、捕まえたカラスはずのカラスから人間の、それも少年の悲鳴のような声が聞こえてきて、久隆は我が目と耳を疑った。
* * *
山田 勘三郎
はすでにボロボロだった。
(くそ……。あいつら無茶しやがって……)
先程、フラグを成立させてしまったばっかりに、勘三郎は燃やされかけたり、斬られかけたり、締められかけたり、散々な目に遭っていた。
だが、それでもめげないところが彼のすごいところだった。
ところで、そんな彼のろっこんの名称は《はらぺこガラス》といった。
カラスに変身することができる変身型の能力だったが、その名の通り発動中は通常の六倍速で腹が減ってしまうというデメリットがあった。
(あー、ちくしょー。腹、減ったなぁ……)
勘三郎が呻くように心の中で呟いたとき、彼の視界にあるものが飛び込んできた。
(あ、あんなところにクッキーが!)
勘三郎は思わず飛びついてしまった。
普通に考えるとどう考えても罠なのだが、彼は腹が減っていた。
空腹は人の思考能力を減衰させる。
そして、
(おお、うまいぞ。こんなうまいクッキーはなかなかお目に――って、ぎゃああああああっ!?)
勘三郎は文字通りの意味で、その罠の仕掛け主――
恵御納 久隆
の仕掛けた網にかかってしまった。いや、別に久隆も勘三郎を捕まえようと網を張ってわけではなかったのだが。
「む? す、すまない。大丈夫か?」
カラスを捕まえたはずが何故か人間を捕まえてしまった久隆は慌てて勘三郎のもとに駆け寄ってネットから救出してくれた。
「え、ええ、平気っす。それよか、カラス捕まえてるんですね」
「あ、ああ。分裂させないように、ガムテープでぐるぐる巻きにしただけだが……」
そう言って、久隆はこれまでの経緯とクッキーの罠について勘三郎に説明してくれた。
「なるほど。こういう手もあったかぁ……」
勘三郎は久隆の作戦に思わず唸る。
カラスになったことがある彼だからこそわかることだが、この作戦はなかなか効果的だ。カラスならみんな思わず食いついてしまうだろう。決して自分が食い意地が張っているからというわけではない。断じてだ。
「君もカラスをなんとかしようと?」
「え、あ、はい。そうっす」
不意に訊ねられ、勘三郎は慌てて頷く。
「そうか。何か私に協力できることはあるか?」
勘三郎は目を瞬かせた。うちの生徒でもなんでもない一般人が協力を申し出てくれるとは思わなかった。
「この高校には私の娘も通っている。娘もこの日を楽しみにしていたようだ。カラスに邪魔させたくはない」
「あー。いや、それはとてもありがたいんすけど……」
勘三郎は困り果てた。久隆はおそらく『もれいび』ではなく『ひと』だった。
ということは、彼が事件の現場の近くにいればいるほど『もれいび』のろっこんの力が弱まってしまう可能性がある。
しかし、娘を想い、フツウを願う久隆の気持ちをむげにもできない。
「あ、じゃあ、このカラスは俺らが始末しときますんで、おじさんはいままで通り一般の人達を遠ざけておいてもらえますかね? あんまりカラスが悪さしてる噂が広まると大変なんで」
「わかった。私もこの騒ぎのせいで、九夜山で平穏に暮らしているカラスたちにまで害が及ぶのは避けたい」
頷きあって、勘三郎と久隆はそれぞれの目的のために行動を再開した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月31日
参加申し込みの期限
2015年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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