今日は待ちに待った寝子祭。
実行委員の
夏神 零はここ数日の寝不足にも負けず、朝から忙しなく動いていた。
「ずいぶんカラスが多いのう……」
用事があって祭りの喧騒から離れた部室棟の奥、駐車場の辺りを歩いていたが、その足を止める。
一羽のカラスが木に激突するのを目撃した。
「……気のせいかのう」
その一羽が二羽に分裂したように見えたのだ。
そのような不思議なカラスがいるわけはない。疲れてるだけだ。そう言い聞かせつつ校内へ戻ろうと歩き出す、そのとき――
気のせいではない、と確信。
一羽のカラスが凄まじい殺気をまとって零に襲い掛かってくる。
「クローネの仲間か? 舐められたものじゃ」
零はカラスを避けながら軽くステップを踏んでかわすと、そのまま舞うように回転して手刀を繰り出す。
ろっこん、朱雀之舞・翼刃。
カラスは見えない刀にぶつかり、音もなく真っ二つに切られ…………半分に切れた体のそれぞれが一羽のカラスに復元し、合計二羽のカラスができてしまった。
「やれやれどうしたものか……」
見上げれば、部室棟には大量のカラス。
「寝子祭の邪魔をするつもりか? ……そうはさせんぞ」
夏神零さんに登場してもらいました。ありがとうございます。
シナリオガイドはあくまでイメージということで、柔軟にお考えください。
また不参加の場合は、きっとなんらかの活躍をされたのだと思います。
寝子祭のスピンオフシナリオです。
華やかな寝子祭ですが、スポットライトの当たらないところでは寝子祭を守るためにこんなことが……!
寝子祭の真っ最中に起きた、ほんの数十分~1時間程度のバトル、の予定です。うまくいけば。
時間は昼頃ですが、時空も歪んでますし、本家の寝子祭シナリオとの兼ね合いは気にしないでください。
ただ、なんとかしないと寝子祭どころではなくなるのは間違いないので、
失敗した場合は、寝子祭シナリオの内容の一部が「妄想」という扱いになる可能性はあります。
みんなの寝子祭のために、気を引き締めて取りかかりましょう。
▼増えるカラス
凶暴で、人に襲い掛かってきます。
能力は普通のカラスと同等です。
それなりに学習能力があり、群れとして統率の取れた攻撃も繰り出します。
神魂の影響かクローネの仕業か、普通のカラスではないようです。
一定の条件で分裂し、増えていきます。
その条件を外して別の倒し方をすれば、跡形も無く消滅するようです。(誰かが試して初めてわかる情報です)
放っておけばどんどん増えて、寝子祭の会場に向かっていくのは間違いないでしょう。
あまり人気のない部室棟の辺りで、なんとか食い止めましょう。
増えないように倒していってもいいし、増えることを利用してもいいし、お好きなようにどうぞ。
それではみなさん、寝子祭のためにお願いします!