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濡羽色の空と踊れば
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【epilogue】
尾鎌 蛇那伊
と
御剣 刀
はほぼ同時に最後の二羽をそれぞれの攻撃で仕留めて、カラスの掃討を完了させていた。
『これで全部みたい! 二人ともお疲れ様!』
《アクセラレイトライン》で二人をサポートしていた
小山内 海
はスケッチブックで二人にそう状況を報告した。
「あら、もう終わり? 思ったよりもあっけなかったわね。このアタシ自身が飛び道具になる快感をもう少し味わいたかったんだけど」
蛇那伊は額の汗を拭いながら、すっかりカラスの気配が消えた青い空を見上げて呟く。
「……終わったか。って、ヤバい。休憩貰って、抜け出してきたんだった。教室に戻らないと……!」
戦いの最中では修羅の表情をしていた刀も、ごくフツウの高校生の顔に戻って慌てて教室に戻っていく。
海はそんな刀の背中を少しぼうっとした表情で見送ってから、
『ひとまずめでたしめでたしかな?』
と、状況を簡潔にまとめて、誰にというわけでもなくにっこりと微笑んだ。
* * *
灯 斗南
と
夏神 零
も、ほぼ時を同じくして、カラスの掃討を終えていた。
「……これで最後、かの?」
最後の一羽が燃え尽きて消滅する姿を見届けてから、零がぽつりと呟いた。
「みたいだな」
斗南も仮面越しにふぅと安堵の息を吐いて、すっかりカラスの気配の消えた周囲を見渡す。
そして、
「クローネ、そろそろお前にやっていい事と悪い事の区別を覚えさせる必要があるようだ」
誰もいない空に向かって静かにそう呟くと、
「僕らの大事な思い出になるこの寝子祭を邪魔した報いは必ず受けさせるぞ」
やはり静かな、それでいて怒りのこもった言葉を残して、斗南はひっそりとその場を後をした。
零はそんな斗南の後ろ姿がどこかへ消えるのを見届けてから、
「さて、拙者も準備に戻るとするか」
少し笑ったようにも見える表情でそう呟くと、実行委員の仲間達のもとを目指して地面を蹴った。
* * *
大天使 天吏
は、ふとカラスたちの動きが止まったことに、
「え……?」
と、わずかに目を見開いた。
天吏は一切反撃をしなかったために、彼女の周囲にいたカラスたちはいまだ健在であった。
しかし、そのカラスたちは突然何かに呼ばれたように、どこかを目指して一斉に羽ばたいていった。
「……」
彼らは二度とここに帰ってくることはないだろう。
何故だか、天吏にはそんな気がした。
カラスがいなくなったこの場所に、彼女はもう用などなかった。
くるりと踵を返して、天吏は一人学校を後にする。
* * *
山田 勘三郎
は満身創痍の状態で、命からがら、ガスの充満する部室棟からの脱出に成功していた。
「……し、死ぬかと思った」
勘三郎はそう言った。むしろなんで死んでないのか不思議なぐらいであった。
せめてもの救いはフライドチキンが大変に美味しかったことだった。
「……今度生まれ変わるときはニワトリに変身したい、ぜ」
そう言いながら、勘三郎は力尽きた。
念のために言っておくが、彼は生きている。
もれいびは神魂の力で、フツウの人間より頑丈になっているからである。
とはいえ、このまま放置されるのはさすがに色々とまずいかもしれない。
* * *
御巫 時子
はついにボスのカラスを発見することはできなかった。
人間の姿に戻った時子は、そこで『あるもの』を発見し、それにおそるおそる近づいてみた。
「……あの、大丈夫ですか?」
時子が声をかけたのは力尽きた勘三郎だった。
じつは時子は勘三郎がフライドチキンを食べてる最中に、ほかのカラスに袋にされているところを目撃していた。
(……だからワナだって言ったじゃないですか)
時子は少し不服そうに心の中でそう呟いた。
そう。部室棟で勘三郎に罠だと注進したカラスはほかならぬ
御巫 時子
がカラスに変身した姿だったのである。
「保健委員として放っておくわけにもいきませんね……」
時子はそう言うと、すぐ近くを歩いていた力のありそうな男性に勘三郎を運ぶのを手伝ってもらうよう頼むことにした。
(運び終わったら、鳥さんたちと合流してのんびり寝子祭をまわることにしましょう)
カラスがいなくなったのは残念だったが、鳥たちと一緒にまわる寝子祭のことを想像し、あと少しだけ頑張ろうと心に決めるそんな時子なのであった。
* * *
恵御納 久隆
はふとカラスたちの気配が完全に消え失せたことに気づいていた。
「どうやら事態は収まったらしいな」
久隆がふぅと安堵の息を吐いた、そのときだった。
「あの、あちらに怪我をした人がいるのですが、運ぶのを手伝ってもらえませんか?」
長い黒髪をした女子高生――
御巫 時子
がそんなふうに声をかけてきた。
「なに? わかった、すぐ行こう」
久隆は即座に応じて、彼女の後についていき、その先で倒れている少年の顔と姿に目を瞠った。
(あれはさっきの……)
その少年はまさしくさっき久隆がカラスと間違えて捕まえてしまった少年だった。
(……いったい彼の身に何が?)
まさかカラスになって焼殺されたり毒殺されたりしかけていたなどとは夢にも思わない久隆なのであった。
* * *
篠崎 響也
も事態の収束に遅まきながら気づいていた。
「なんとかなったみたいだな……」
持っていた板をようやく地面に下して、響也はほぅとため息を吐く。
「まったくクローネの奴……。そうまでして、野々の邪魔がしたいのか……?」
相変わらずクローネの考えが読めない響也だった。
と、そこで、
「あ、そうだった。モザイクアートのことで久保田先生に訊きたいことあったんだった」
響也は当初の目的を思い出して、慌てて職員室に向かって駆け出していくのだった。
* * *
志波 武道
は気絶させたはずのカラスたちが一斉に目を覚ましたことに目を見開いた。
「えっ……」
と、驚くひまもなかった。
次の瞬間にはカラスたちはどこかに向かって一斉に羽ばたいていった。
「……終わった、のか?」
なにか釈然としないものを感じる武道。
しばし真顔のまま、いったいどういうことかと考えようとしてみる。
だが、
「ま、イッカ☆」
彼はすぐにまたいつも笑顔を取り戻した。
(……クローネがまた何か企んでいるのだとしても、そのときはそのとき。今は寝子祭を楽しまないとナ!)
今の自分のすべきことは寝子祭をめいいっぱい楽しみ、またお客さんに寝子祭をめいいっぱい楽しんでもらうこと。
そう思って、武道はまた軍服姿のまま、もときた道を駆け戻っていくのであった。
* * *
後木 真央
、
椿 美咲紀
、
常闇 月
、
八神 修
の四人は部室棟の全ての扉と窓を解放し、棟内の換気と後片付けに励んでいた。
「やっぱり修ちゃんは軍師なのだ! カラスみんなどっかに消えてまじパネェのだ!」
真央はおおはしゃぎでタライとチキンの残骸を片づけていた。
「あ、真央ちゃん、チキンは食べちゃダメよ。薬品がついてるかもしれないからね☆」
同じくどこかはしゃいだ様子で後片付けをしていた美咲紀がハタと気づいたように真央に向かって言う。
「えっ? ど、どうしてバレだのだ!?」
こっそり残ったチキンを食べようとして真央は驚きに目を見開いて言って、一同に温かな笑いが漏れた。
「しかし、いくら換気をしたとはいえガスの影響が残らないかどうかが心配ですね……」
月がぽつりと言うと、修はそれに笑って応じ、
「大丈夫だ。残液は『分解』こそうまくいかなかったが(液体だからかな?)、きちんと手作業で処理したし、塩素ガスが怖いのは風呂場やトイレといった狭い場所で大量発生したときだ。これだけ広い場所なら、カラスはともかく人体にすぐ影響がでることはないさ。……たぶん」
『『『たぶん?』』』
軍師のぽつりと漏らした一言に一瞬不安が彼らを包んだが、きっと神魂がなんとかしてくれると思うことにした。
「とにかく三人ともお疲れ様、だ。それじゃあ戻る前に、みんなで少しお茶していくか」
「はーい☆」
「そうですね」
「賛成なのだっ!」
そうして、彼らは部室棟をあとにする。
はたして、今回の黒幕がクローネであるかは誰にもわからなかった。
だが、一つ確かなのは、たとえ誰の仕業でも、きっと彼らはいつも何度でも立ち上がり、立ち向かい、自分達の力で事件を解決へ導いていくだろうということだった。
そうして、事件は密かに幕を下し、会場の方ではひき続き、楽しげな寝子祭の喧騒が広がり続けるのであった。
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あとがき
担当マスター:
水月 鏡花
ファンレターはマスターページから!
というわけで、ご参加頂いた皆様お疲れ様でした。
MSの水月 鏡花です。
楽しい寝子祭の裏で活躍していたあんな人達やこんな人達の物語。
楽しんで頂けましたら幸いです。
さて、気がつけば、らっかみ暦も11月中旬。
ようやく現実が「らっかみ!」に追いついてきた感のある今日この頃。
季節の変わり目ですので、みなさんもお風邪など召されませぬように身体に気をつけてお過ごしくださいませ。
では今回もこのあたりで。
参加してくださったみなさまと、ここまでお読みくださったあなたに最大限の感謝を。
それではまたどこかのあとがきでお会いできることを祈って。
水月 鏡花 拝
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月31日
参加申し込みの期限
2015年09月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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