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MILK HALL
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誰よりも早く着替えを終えホールに戻ってきた
鴇波 羽衣
は、裾にフリルがあしらわれた白いエプロンの端を両手で摘んで見下ろし、満足げに息を吐いた。
「ここで働けるなんてすっごく嬉しい……!」
思わずくるっとターンをしていると、ホールにパチパチ手を叩く音が響く。羽衣は気恥ずかしさに頬を染め振り返るが、相手は心から拍手を送ってくれていたらしい。優しげな笑みだ。
「そう言って貰えて嬉しいわ」
近づいてきたのは中年女性だった。灰と青の瞳の三兄弟とは違い、黒髪黒目で明らかに日本人の——そしてちょっとした美人である。
「店長の
寺島 康子
です。今日は宜しくね」
「よろしくお願いします!」
羽衣は小さな体を折り曲げて挨拶し、顔を上げざまキラキラした康子に瞳で訴えた。
「このレトロな雰囲気好きだし、可愛い制服にも憧れてたんです!」
感情をストレートに表現する彼女とは違い、
丹羽 紅葉
ははしゃぎこそしなかったものの、ガラスに映った自分の制服姿を嬉しそうに見ていた。
「うんうんっ、やっぱり若い女の子は良いわねぇ」
康子は男の制服と近い上下、ベストにタイトスカートを着用している。羽衣たちに支給されたドレスの丈は膝下で、スカートの膨らみも控えめの昨今のフレンチメイド——所謂秋葉原的なメイド服とは一線を画す上品なデザインだったが、それでも店主はフリルのついたエプロンドレスは若い女の子の特権としていた。それに朝から騒がしい甥たちを相手にしているからか、
御巫 時子
、
貴家 衿花
と続々ホールに出てきたアルバイトの少女たちの可愛らしい姿に感慨深げだ。
「皆よく似合ってるわ〜。寝子島女子はレベル高いわねっ!」
羽衣と違い先ほどまでこの店の制服がどんなものか知らないまま職業体験に参加した衿花は、店主の様子を一瞥して眉を開いていた。
制服が自分に似合えば良いが……と気にしていたから、こうした他人の高評価を聞くとほっとできた。
「えへへっ、着てるだけでやる気がわいてくるよ! よしっ、頑張るぞー!」
羽衣がえいえいと拳を突き出していると、入れ替わって
七雅 麗音
が康子の前に出た。
「初めまして、今日からアルバイトさせて頂く七雅麗音と言います。
アルバイトはした事が無いので失敗や至らない点があるかも知れませんが、遠慮なくご指導の程を宜しくお願いします」
「はい、宜しくお願いしますね七雅さん」
丁寧なお辞儀にお辞儀で返しつつ、康子はこのアルバイトは初めてと言う高校生の、高校生らしからぬ態度に内心舌を巻いていた。人手が足りないと一気に増やしたアルバイトだったが、職業体験やら一部面接無しやらの経緯も有り、不安もあったのだ。
しかし即戦力になりそうな人物を目の当たりにして、なんとかやっていけそうと思えば、緊張していた肩から力を抜けてくる。
「それじゃ早速で悪いんだけど、準備できた子からダスターでテーブル拭いちゃってくれる?
あとは大体出来てるから、説明は皆集まってからで——!」
こうして気持ちを入れ替えた康子が店長らしく、しかしフランクに指示を出したのに、彼女たちはダスター——つまり雑巾を手にホールを回り始めた。
時子は物怖じしない性格らしく、もたつきもせずに手近なテーブルから仕事を始めた。しかし閉店時に一度片付けられているから、それ程やることも無さそうだ。
取り敢えずとダスターで表面を拭いていると、カウンターから康子が声を掛けてくる。
「うちはクロスを使わないから、側面に気をつけてね」
「はい、分かりました……」
アルバイト慣れしている時子は直ぐに返事をするが、全員には通じていなかった。
「側面……なんで?」
羽衣が腰を折って側面を覗き込むと、背後にレナートがやってきた。
「お客様が使うのは大体この部分だよね。だからドリンクの液垂れや食べこぼしがついて、ベタつき易いんだ」
「はい、せんぱいっ」
羽衣が礼を述べていると、レナートは説明につられてきた麗音、衿花、紅葉も含めて続けた。
「椅子の持ち手も気をつけた方がいい。ここも食べ物を触った手で触れるから、よく汚れるポイントだよ」
次にレナートは膝を曲げ、椅子に注目している彼女たちの背中に触れるか触れないかの位置に手を置いて「テーブルの下を見てごらん」と屈ませる。
「あの辺には食べこぼしや、おしぼりやストーローの袋のお土産があるんだ」
着替えを終えた
御剣 刀
はそんな様子を遠巻きに見つめ、「なるほど」と思わず呟いた。
「ナルホドだろ」
エリセイだ。何がナルホドかと言うと、レナートの女性受けの良さの話だ。
「3人振られて辞めるとかレナート先輩モテてるな~。
道理でウェイトレスさんの人数が多いと感じる筈だよ、人数が多いんじゃなくて入れ替わりが激しいのか」
旧市街在住かつ同窓生の刀は、店の事情を知っていたクチである。
知っていたが毎月同じ理由で、バイトの女の子が辞めていくなんて俄かに信じ難い。確かにレナートの外見は単純にイケメンと言えるものの、その点で言えばエリセイだって上から下まで同じなのだ。だったらエリセイに告白した女の子が居ても良い筈だ。
そんな疑問は、実際に目の当たりにしてみれば即解決だった。
双子に差をつけているのは、細やかな気遣いと、相手をその気にさせるような仕草だろう。
「あとで女の子を喜ばせるコツでも聞いてみようかな……」
「レーナは女の子を怒らせるコツも知ってるよ」
エリセイは未だ目覚めきっていないようで、会話中ももさもさとトーストを食んでいた。
「怒らせるから皆辞めるんだ」
「なるほどなぁ」
と、ホールにきたばかりの
ロベルト・エメリヤノフ
が相槌を打った。その隣では
志波 武道
が双子をしきり見比べ、今後間違えないように観察している。しかしじっと目を凝らす程、同じ人間が分裂しているようにしか見えなかった。
二人が横に並ぶとより一層だ。
「パン食いながらホールくんなって言っただろ」
ツカツカとやってきたレナートがエリセイの前に立ち、床にパン屑が落ちていないからしきりに確認している。
「О-о-о…,ジャム付いてる。それにタイも変だ」
レナートはカウンターの上の紙ナプキンを一枚抜いてエリセイの口元を拭き、曲がったタイをさっと直した。それをエリセイはなされるがまま受け入れまだまだ眠いとレナートの肩に額を預けている。
仲の良い兄弟だ。いっそ妙なくらいに。
「二人兄弟だと思ってたよ。まさか弟がいるなんてね」
ロベルトが言った。双子は常に二人一組で行動している印象があり、他の誰かと一緒に居るのを見た記憶がないのだ。
「イーリャはロシアに居たんだ、日本に住むのはこれが初めてだね。本当なら俺らと一緒に来日出来れば良かったんだけど……」
答えながらカウンターに手をついているレナートの背中にエリセイがのし掛かって、開店準備を進める弟イリヤを見つめている。壊れ物を慈しむような視線を追って、ロベルトは改めてこう述べた。
「それにしても君らの弟は可愛いね」
「だろ? 俺たちの自慢の弟」
「ふふふどうぞお兄様、弟君のことは僕に任せたまえふふふ」
「おっと、これは一番任せちゃいけない人だーうふふふふ」
単純な好意にしては何かを含むようなロベルトのふふふに、何の意味があるのかな双子のふふふが返されている間にアルバイトが皆揃ったようで、康子から本日の予定が発表される。
「えーっと……ホールが神嶋さん、呉井さん、津島さん、鴇波さん、丹羽さん、御剣さん、エメリヤノフさんでローテーション。
七雅さん、御巫さんはキッチンフォロー。佐藤さんと貴家さんはカウンター周りで、接客とこっちの手伝いをお願いします。
それから志波さんは主にバック関係。ここ詳しくはエリセイに聞いてね。
レジ打ちはレナートと、パートさんが来てくれるから、基本やらなくて大丈夫だけど……余裕があったらちょっと体験でもしてみる?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月09日
参加申し込みの期限
2015年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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