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MILK HALL
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「へぇ、寝子高祭でミルクホールをね——」
開店準備は人数が十分かつ皆飲み込みも良かったので、予定よりも早く終了し、改めて業務の確認と雑談の時間が残った。
紅葉、武道、ロベルトの三人がアルバイトを希望した理由を聞いて、康子は意外ねと相槌をうっている。ミルクホールの名前もすっかり馴染みが無くなって、最近の若者は知らないと思っていたのに——。
「もしかしてまた時代来ちゃった?」
「いや」
「ないね」
「僕は違うと思うなぁ」
背中を向けていた三兄弟が耳敏く拾って順に否定を重ねて行くので、康子は「いじわるねー」と拗ねて見せながら厨房へ戻っていった。武道は仲の良い家族に破顔しつつも、先程の話に補足する。
「知識は書籍で調べられるが、こーゆー部分は現場でみないと分からない所あるからな」
「一理あるね」
「実地調査ってワケか」
兄達の会話に使われた単語が耳慣れず、イリヤが双子を見上げている。それに気づいたのは紅葉だった。
「お店の雰囲気、お客さんの反応をよく見て勉強しようってここへきたのよ」
「そうそう! 例えばさ、メニューを伺うタイミングは? トラブル時はどう対応している?
そういう所を客観的立場でみていきたいんだよな」
「観察する暇があればいいよね。……そう言えば平日って大丈夫?」
「パートさんと夜シフトのバイトさんが居るからね。夜シフトのバイトさんは今日も皆と入れ替わり」
ロベルトの質問にレナートが答えると、エリセイが続ける。
「パートさんは主婦だから平日のみの人が多くて、休日の昼間が空いてんだ」
「それで僕ら学生バイトか。うん、僕もしっかりやろう!」
「バイトって初めてだから緊張してるけれど……、でも志波君やロベルト君も一緒だから心強いわ。皆で頑張って勉強しましょうね」
紅葉によって会話が一旦締められたところで、彼らの後輩たちが改めて挨拶にやってきた。
「志波先輩、今度お米買いに行きますね」
「おーっ、ありがとなー! 刀くんもバイトか」
「シーサイドにある喫茶点でバイトしているから、ガッツリって訳にはいかないですけどね。雰囲気が良くて美味しいお店が人手不足で回らなくなって潰れたら俺的に大損失だから、困っているなら手伝いたいし。
人が落ち着くまでの臨時として掛け持ちですね」
武道と刀がやり取りしていると、弦月がロベルトと紅葉に声をかける。弦月の背後には直治、そして三人と同学年の征一郎の姿があった。皆クラシック同好会の仲間で、紅葉と征一郎はクラスメイトでもある。
「てめぇ達も居たのか」
征一郎はつっけんどんに言いつつも、紅葉のミルクホールの制服姿を一瞥して無言の間を残す。紅葉の方は親近感を持って「一緒に頑張りましょうね」と笑顔で返した。
そんな不思議な距離感のやり取りみて、直治は内心安堵していた。アルバイトが辞めて大変なのだと噂に聞いていたが、先輩らがこれだけいるなら、何とかなりそうだ。
「皆ホールなんですね」
弦月が話題を振った。
「接客は苦手だけど厨房はもっと自信ないし……なので俺はホール希望出した」
「手を怪我したくないしな。調理も出来ない」
弦楽器に取り組むものは、平素から手袋を身につけ、体育の授業を休むなど過剰な程ケアをすることで商売道具たる手を守っている。征一郎が調理道具を持ちたがらないのも当然だろう。
* * *
「貴家先輩も、体験きてたんですね」
「いい人生経験になりそうだから試してみようと思ったのよ」
中学の後輩である弦月に声をかけられたものの、衿花の表情は変わらない。答えもそっけなく聞こえるが、実は優しい人だと分かっているから、弦月は気にしなかった。直治を一瞥しながら続ける。
「同じ中学の生徒が多くて、安心しました。イリヤさんも同じ学校みたいだし」
「ふーん。そう言えばそう言ってたわね」
気の無い返事を返しながら、衿花はイリヤに興味津々だ。目線がしっかり固定されている。と、背中をさす視線に気づいたのか、イリヤが突然くるりと振り返って三人のところへやってくる。
「中学生だよね。さっき伯母様から聞いて——」
「はい、僕は2年で」
「俺も」
弦月と直治が答える。弦月は衿花の無愛想を慮って、もう一人の分もついでに付け足した。
「貴家先輩は3年生です」
「僕と同じだね!」
イリヤは笑顔を綻ばせ、衿花に手を差し出した。握手を待っているらしい。やり辛い気持ちはあったが無視する訳にもいかず、仕方なく握手に応える。
「……1組よ」
「同じクラスだといいね。……末長く宜しくお願いします!」
「ッ!?」
驚きにバッと手を離してしまったが、イリヤは笑顔のままだ。その背後でエリセイがくすくす笑っているあたり、どこで間違えた言葉を覚えたのかは検討がつく。唇を噛んでいると、察したように弦月が会話を切り上げてくれた。
「さてと、お手伝いをがんばらないと」
* * *
同じ頃、レナートは羽衣から業務について質問を受けていた。
「レナートせんぱい、接客ってどうやったらいいんでしょうか」
「どうって……?」
レナートが改めて問い直したところ、羽衣が言いたいのは『店の雰囲気にどう接客を合わせたら良いのか』だと分かる。
「元気な接客でいいのか、それともエレガントな感じにした方がいいのかな……?」
悩んでいる羽衣に、レナートはもう一度聞いてみた。
「因みにその、エレガントな感じの接客って? 具体的どんな?」
「え?」
「俺お客様役やるから、やってみて」
有無を言わせず入り口に立って両腕を広げ、「きたよ」とアピールしている。わざわざドアベルの音まで「ちりんちりん」と口真似してくれたのだから、羽衣も合わせるしかない。
「……いらっしゃいませ」
静かに歩みを進め、優雅に微笑んで——、羽衣の精一杯は、カウンターにいたエリセイの失礼な笑い声に飛ばされてしまう。想像したエレガントが悪かったのか、演じた羽衣がダメだったのか。
「うぅ、やっぱりあたしにエレガントさが出せるかは自信ないけど……」
俯いた羽衣の頭をぽんぽんと軽く叩いて、レナートは彼女の顔を覗き込んだ。
「無理せず、羽衣さんのやり易いように。お客様の事を考えていれば失敗はしないよ。頑張ってる人の事は、きっと皆好きになる」
「そっか——! どっちにしてもお客さんに気持ちいい時間を過ごしてもらうことが大事だよね!」
そうなると羽衣にも、今日の目標が出来た。
「笑顔を崩さずにいよう!」
こうして思いは皆それぞれだが、やるぞという心意気は同じ彼らの、ミルクホールでの一日が幕を開けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月09日
参加申し込みの期限
2015年08月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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