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【寝子祭】歌って踊って楽しんで
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寝子祭の前日
オレンジ色の液体を流したような空の下、
後木 真央
の孤独な作業が続いていた。
体育館の出入口の近くに簡易テントが設営された。中には机や椅子が置いてあり、軽い飲食が可能になっていた。新聞部に所属している真央はデザインと宣伝を兼ねて、パーティションや机に過去の記事を貼り付けた。上からビニールを被せれば使い勝手に問題はない。
「あとは立て看板なのだ」
足元に目を落とす。長方形の板にも新聞記事が貼り付けてあった。未だに文字は書かれていなかった。書道が苦手な真央にとって最後の関門となる。
「ラクラクなのだ~♪」
新聞の見出しを切り取って貼り付けた。『宿屋無料休憩所』と大小の踊るような文字が並ぶ。仕上げにビニールで覆い、テントの手前に立て掛けた。
その時、上空にいた二羽のカラスが立て続けに鳴いた。見上げると九夜山の方に飛んでいく。真央は慌てて帰り支度を始めた。
「陸上部の料理を急ぐのだ!」
カラスに負けない勢いで駆け出した。
玄関のチャイムが軽やかに鳴る。エプロンを付けた
七緒 璃音
が大きな胸を揺すってドアを開けた。
ラフな格好の
倉前 七瀬
が立っていた。眠そうな目で微笑み、一冊の本を差し出す。
「レシピ本だけど、こんなのでよかですか」
受け取った璃音は適当に頁を捲る。レモネードとプリンの項目に目をやり、いいねー、と親指を立てた。
「手伝って貰うから、まずは上がってよ」
璃音は本を手に台所に入っていった。後ろ手にドアを閉めた七瀬が、お邪魔しまーす、と間延びした声で後に続く。
食卓には食材や容器が無造作に置かれていた。七瀬は一つのレモンを手にした。
「璃音、僕は何をすればよかですか」
「そこの俎板でレモンを輪切りにして。レモネードのシロップを作るから」
言いながらガスコンロに火を点けた。鍋には油が入っている。近くのトレイにはドーナツの原型が出来ていた。合間にレシピ本に目を通し、少し渋い顔になる。
「まー、別に卵の数が少なくても関係ないよね」
「……そうですよねー」
微妙な間を空けて七瀬はレモンを包丁で細かく輪切りにしていく。隣でドーナツを揚げていた璃音が横目で見やる。
「レモンが切り終わったら、食卓に置いてある瓶に入れてね」
「砂糖の分量はどうしますか」
「適当に振り掛ければいいわ」
璃音は本を見ながら気楽に返す。少し読み込んで、これはー、と困ったような声を出した。
「なんかねー。レモンの汁が出るのに数時間も掛かるのよねぇ」
「それは大変ですね」
「だからさ、蓋を閉めたあとに思いっ切り振っちゃってよ。汁が出たら絞って完成ってことでいいよね。プリンも作らないといけないわけじゃん?」
璃音はこんがりと揚がったドーナツを菜箸で掴む。ボールと金ザルを合わせた中に次々と放り込んでいった。
「そう言われると、そうかもですねー」
二人は緩い笑みを交わして、それなりの手順で料理作りに勤しんだ。
結梨亜・カールシュテイン
の部屋に
非公式・寝子高新聞部
の部員が集まっていた。
四人は丸いテーブルを囲んで座っている。卓上には資料や過去の新聞記事が置かれていた。
「非公式新聞部らしい活動ねー」
長いもみあげを指先で弄りながら
三ヶ島 葵
は、ふふー、と楽しそうに笑う。何度も議論された内容に、すぐには答えが出ない。
隣にいた結梨亜は青い瞳を伏せる。
「非公式新聞部らしい事……うーん」
その先が思い浮かばない。重く沈んだ声は一瞬の笑顔で消し飛んだ。
「そうですよ! 私達は非公式でも新聞部です。過去に作ってきた新聞の記事からダイジェスト版非公式新聞を作りましょう!」
「面白そうですね! 完成したらコピー機で複数に増やしましょう」
八重歯が零れる笑顔で
音無 文
は言った。結梨亜は興奮した様子で言葉を続ける。
「そうですね! 寝子高の生徒だけじゃなくて街の人も来るみたいですから、私達の活動を知って貰う良いチャンスです! あ、ダイジェスト版では下の方に空欄を作って、ゲリラ的に貼った他の場所やイベントの宣伝に使いましょう! すぐに剥がせる両面テープは私が用意します!」
「ゲリラって言ってますけど、実際に勝手にやると怒られて剥がされちゃうので、私が学校に許可を貰っておきますねー」
「なるほど、なるほどー。時間もないことだしー、ダイジェスト版は良いアイデアだと思うよー。それじゃあ、私はどの記事にしようかなー……」
葵は卓上に広がる幾つかの記事に目を落とし、悩みながらも一つを選び出した。
「じゃあ、私は演劇祭にしようかなー」
「みんなで行って、楽しかったね……」
眠そうな赤い瞳で
鬼久保 美桜
は微笑む。少しの間で視線を下げて、再び口を開いた。
「私の書いた記事は……幽霊とか妖怪ばかり……それに季節外れだし……使えないかな……」
「まー、どうかなー」
葵は微妙な笑みを浮かべてポンと美桜の肩を叩いた。
「身体測定の時に……胸囲ランキングとか作ったみたいだけど……私にはわかんないから……ごめんね」
美桜の項垂れた姿は自身の胸を気にしているようにも見えた。文は卓上に両手を置いて上体を前に傾ける。
「校内は広いので新聞を貼るのも大変です。美桜さんには貼る方で頑張って貰いましょう」
「……貼るのは手伝える……かな」
和やかな雰囲気に包まれて結梨亜は一つの記事を手にした。
「私は体育祭のリレーの記事にします。この時に撮った写真で賞を貰ったんですよねー」
「ん、そうだね……思い出したよ。おめでとう……」
「そう言われると今でも照れちゃいますネ!」
結梨亜は金髪の髪を振るようにして美桜に返した。その合間に文が記事を選び出す。
「私は究極のカレー作りの記事にしましょうか。美味しいレシピがたくさん書かれています。サザエカレーは絶品でした。隠し味に味噌も斬新で驚きましたね。あぁ、改めて見るとカレーが食べたくなります。今夜はカレーにしましょう、そうしましょう」
文の言葉で全員がそれとなく自身の腹に手を当てる。
「それでは皆さん、寝子祭に間に合うように頑張りましょう!」
結梨亜の力強い締めの言葉に全員が笑顔で答えた。
月居 歩
は自宅の机に向かって腕を組んでいた。机上にはポストカード用のハガキが置いてある。何も描かれていない裏面に目を落とし、しばらくの沈黙を保っていた。
「……ポスターが欲しいな」
閃きに近い考えに少し表情が緩む。即座に椅子から立ち上がり、収納されていた用紙を手に取る。
「少し小さいか」
目の前で広げたA1の用紙は元に戻してB1に目を留める。頭の中に描いた構図と合致したのか。床に広げた状態で置くと水彩画の用意を始めた。数本の筆を掴み、パレットと絵具を手にした。水を入れた容器とスポンジは手の届くところに据える。
用意が整ったところで用紙に真剣な表情を向けた。心で語り合うような時を経て筆を取る。下書きは一切なく、大胆に筆を走らせていった。
大正を感じさせる通りを描き出す。赤い煉瓦の建物が淡く表現された。道なりにガス灯を添える。シルクハットを被った紳士が白い日傘を差す婦人と共に描かれた。カイゼル髭を生やした人物や赤い袴の女学生風の人物が次々と姿を現し、大正の頃の華やかな一場面を作り上げていった。
歩は完成した絵を立った状態で眺める。
「ポストカードにも使えるか」
急いで机に戻った。簡略化した構図で次々と仕上げていった。
薄暗い蕎麦屋の店内で厨房だけが仄かに明るい。調理場に立つのは
薄野 五月
であった。エプロン姿で手にした紙を真剣に見ている。そこには十二星座のシンボルマークが描かれていた。
「やりますか」
調理台の皿には狐色のパンケーキが何枚も重ねられていた。別の皿に一枚を置くと用意したチョコペンでシンボルマークを描く。
「……少し線が硬いですね」
空いたところに蟹座の丸い部分を何度も描いた。納得がいくと次のパンケーキに移る。綺麗な形に仕上げるのが難しい、乙女座には力を入れた。
余った時間は皿の盛り付けに当てる。星形のミニゼリーとクッキーは厚紙で代用した。皿に乗せる位置を色々と試す。
「もう少し寄せてもいいですね」
眼鏡の中央を押し上げてミリ単位の修正を加える。明るい表情で、いいですね、と自信を覗かせた。
別の配置を試し、五月は満足そうな顔で厨房の明かりを消した。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
145人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月22日
参加申し込みの期限
2015年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月29日 11時00分
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