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寝子島高校
【寝子祭】歌って踊って楽しんで
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寝子祭の当日
山の裾野に建てられた猫鳴館の朝は遅い。東の空は白み始めていたが、その光の恩恵は木々に阻まれて届かない。
夜に近い薄暗い部屋で
握 利平
は起きていた。布団の上に胡坐をかいて刺々しい頭を掻き毟る。
「クソッ、どうしろってんだ!」
頭を抱えて倒れ伏し、左右に激しく転がった。伏せた状態でピタリと止まり、速やかに起き上がる。
「こんなことしてる場合じゃねーよ」
深呼吸を試みる。険しい目が僅かに改善された。しかし、問題が解決した訳ではない。クラスの出し物の『あべこべ喫茶』に女装は欠かせない要素であった。
「……化粧品も服もねえのに、どうすりゃいいんだ」
利平の口元が引き攣るように上がる。
「実家の母ちゃんに頼るしかねーか」
居心地の悪そうな表情で服を着替えた。出掛ける直前、利平は本音を吐露した。
「実家を飛び出した身にはつれーぜ」
やや前屈みで部屋を出ていった。
秋空の凛とした空気の中、
十朱 此方
は朝の散歩に出かけた。ブラウン系の重ね着に白いマフラーが映える。明るいオレンジ色のスカートは若々しい。大人っぽいロングブーツは足元を引き締めていた。
硬い足音で道なりに歩いていくと、左手に白い木造のレストランが見えてきた。大きな窓の上部は丸く、半円窓になっていた。此方の視線は横に流れた。白い壁の一隅にカラフルな貼り紙がしてあった。
「……寝子祭の季節なのね」
立ち止まって内容を読む。開催日は今日になっていた。視線を感じたのか。此方が左を向くと、
鉄 時尾
がビクッと肩を震わせた。爽やかな色合いで纏められた服装には好感が持てる。同じように貼り紙の内容を見ていたようだった。
「……良かったら、一緒に行かない?」
「い、行きます」
上ずった声で時尾は答えた。その表情はどこか嬉しそうであった。
二人は横に並んで寝子島高校を目指して歩き出した。
<受付>
マリベル・ロイス
がパソコンを抱え、危なっかしい足取りで正門へと向かう。隣にいた
早坂 恩
が目で気に掛ける。本人も似たような状態でプリンターを持っていた。その上には分厚い印刷用紙が乗っている。
「マリベルちゃん、重くない? 少し休んでもいいのよ」
「ウチは平気ですわー。それに手伝ってもろうてるのはウチやから」
マリベルはパソコンを抱え直して力強い足取りを見せた。数メートル程度でよろよろする姿に、恩は懸命に歩く幼子を見守るような目で微笑んだ。
「もう少しで受付のある正門よ。頑張りましょうね」
「ウチはやるでー」
マリベルは狭い歩幅で早足になる。他の急ぐ生徒達の流れを逆行して進む。肩が当たりそうになりながらも無事に受付に辿り着いた。整然と並べられた長机の上にパソコンを置くと、荒い息遣いで項垂れた。
「よく頑張ったわね。あとは私に任せて」
恩は正門に最も近い端に諸々の機材を運んだ。正門の裏に隠すように置かれたアーチ用のバッテリーボックスから必要な電力を確保した。
「パソコンとプリンターを繋げて、すぐに使えるようにしたわよ」
その声にマリベルは復活を果たす。持参したデジタルカメラとUSBケーブルを持って駆け寄った。
「モザイクアート企画にはウチのデジカメを使うでー」
「よろしくね。午前中は人がたくさん来ると思うのよ。だから気合を入れないとね」
「よっしゃー、気合いれるでー。皆が心から楽しいって思えるような祭りを作り上げたるんやー!」
マリベルと恩はお互いの健闘を誓って掌をパチンと合わせた。
「もちろんです」
二人の会話に割って入ったのは
久良木 優菜
であった。ロリータファッションにサイケデリックな色の組み合わせが人目を引く。胸に抱えたウサギの縫い包みまで祭り仕様になっていた。
優菜は左肘を曲げて軽く拳を握り、にっこりと微笑んだ。
「今日の為に皆で準備を進めてきました。歴代で一番の寝子祭を目指しましょう」
「強気やねー。でも、そんなところも含めてウチは嫌いやないでー」
マリベルは金色の髪をふわりと頬に掛けて笑う。恩は自身の手を合わせて頷いた。
「そうよね。高い目標があった方が張り合いはあるわね」
「そうです。その第一歩として今一度、役割を明確にしましょう。受付はお祭りの大事な顔です。もたもたした対応では他の方々に迷惑が掛かります」
優菜の決然とした態度に二人は同意を示す。その場を代表して話を進めた。
「クラスやクラブの出し物が忙しくて受付にいない人もいますが、今はいる人達で乗り切りましょう。綾辻さんも話に加わってください」
「はい、わかりました」
大小の紙の束を運んできた
綾辻 綾花
は、そのままの姿で話しに加わった。
「受付が取り扱うものは多いです。金券のにゃっぽ、宣伝のパンフレット、案内のチラシ、スタンプラリー用の台紙ですね。モザイクアート用の写真を受け付けていて、それには撮影も含まれます」
「写真はウチにお任せやでー」
マリベルはデジタルカメラを素早く構える。お願いします、と優菜は微笑む。そこに恩が軽く手を挙げて金券の話を持ち出した。
「金券は私に任せて貰えるかしら。制作に関わっていたから、思い入れがあるのよねぇ」
「そうですね。ただ、一人で処理するのは大変だと思います」
その時、綾花と目が合った。優菜は柔らかい表情で、お願いできますか、と口にした。それとなく集まる注目にはにかんだ表情を浮かべる。
「……頑張ってみます」
「ありがとうございます。私は全ての出し物を把握しているので、お客様の細かい対応に当たりましょう。あ、忘れていました」
優菜は作業をしていた場所に引き返し、すぐに戻ってきた。持っていた猫耳カチューシャを被り、スカートの後ろに猫の尻尾を取り付けた。嵌めた手袋には肉球まで付いていた。
「写真を撮る人の為に用意しました。どうですか、ネコ祭らしい素敵な演出だと思いませんか?」
「可愛いやん。ウチはええと思うでー」
マリベルは恩の方に顔を向けた。
「私も良いと思うわ。とても素敵なアイデアね」
「体育祭の玉入れのアレンジです、ふふ」
「拙者は掛け持ちや休憩の者達の穴を埋めるように動くでござる」
声を耳にした全員が周囲に目をやる。当の声の本人が見当たらない。
「拙者はここでござるよ」
よく通る声を出し、
夏神 零
は大きく手を掲げた。多忙を極める生徒達を避けながら校舎の方向から歩いてきた。白い髪と赤い目がどこか疲労を思わせる。
恩は顔色を見るような目をした。
「零ちゃん、少しは休んだ方がいいわよ」
「かたじけない。必要とあらば拙者も休憩や仮眠を取るでござるよ」
程なく全員の役割が決まった。見回りや休憩で人手が足りなくなった時の配置も考慮して各々は作業に戻っていった。
正門を背もたれにして
桜崎 巴
がセーラー服姿で立っていた。右手には金属バットを握っている。丸い先端は何度となく地面を突いた。時に鋭い眼を通りに向けて、チッと苛立ったような舌打ちをした。
巴の口角がゆっくりと上がる。
「ようやくかい」
正門から離れた巴は一方に向いた。周囲の人間を眼で威嚇しながら集団がやってきた。
巴は肩に金属バットを乗せて凄味の利いた笑みで迎える。
「よく来たね」
「誘われたし、祭りだからな」
耳に幾つもピアスをした金髪が不貞腐れたように返した。他の者達はゆらゆらと揺れながら通り掛かったカップルに下卑た言葉を浴びせた。
「サイケデリックなあんたらの服装は及第点だけど」
巴の抑えた口調に集団の目が集まる。自然に身体の動きも止まっていた。
「ただね、マタ工のあんたらは寝子高からみりゃ前科者みたいなもんだ。調子に乗り過ぎると、あたしや周囲が黙ってないよ」
集団は仲間内で素早く視線を送る。最後に全員の視線が金髪に注がれた。
「俺達はそんなバカじゃねぇよ」
「期待していいんだね」
巴の念押しに金髪は顔を背けて、まぁな、と返した。
にやりと笑うと巴が歩き出した。ぞろぞろと集団が後に続く。手下を従える親分のような状態で受付に向かった。
「ここが受付だよ。まずは現金を金券のにゃっぽに換えないとね。あんたら、有り金を出しな」
俄かに集団がざわつき始める。金髪が巴の横に立った。
「そんな金券にしたら、他では使えなくなるだろ。現金でいいじゃねぇか」
「校内で使える金はにゃっぽだけだよ」
巴はスカートのポケットから財布を取り出した。二枚の千円札を指先で摘まみ、恩にすっと差し出した。
「大した額じゃないが、二千円分のにゃっぽをいただくよ」
「ありがとう。今日は寝子祭を楽しんでいってね」
巴は手にしたにゃっぽを金髪に向けて振って見せる。
「この程度の金を惜しむ奴は男じゃないねぇ」
金髪のこめかみに太い青筋が浮かぶ。噛み締めた歯が嫌な音を立てた。
「お前ら、根性見せろ!」
凄まじい大音声に威勢の良い声が返ってきた。金髪は仲間から金銭を回収して長机に叩き付けた。
「はした金ですまねぇが、全部をにゃっぽにしな」
「百円に満たない分は返しますね。綾花ちゃん、手伝ってくれる?」
「はい、私は硬貨を計算します」
恩の隣に座っていた綾花が散らばる小銭を掻き集める。
「ドウシタンダイ?」
先程までの騒動を聞き付けたのか。
セルゲイ・ボスコフ
が集団に歩み寄る。その場の全員が例外なく、顔を上に向けた。銀色に光る髪はオールバックで遙か高みにある。学生らしく、白いカッターシャツにグレーのベストを着ていた。左腕に嵌めた腕章には生徒会の文字が見て取れた。
「なんでもねぇよ」
集団の一人が鼻筋に皺を寄せて凄んだ。セルゲイは進み出て顔を下げた。黒縁メガネの奥の目を糸のように細めて笑っている。
「ドウシタンダイ?」
セルゲイの目が僅かに開いた。黄色い眼光は寒々しい月を思わせる。何人かは身震いを起こした。
恩はにゃっぽの枚数を確認しながら朗らかに笑う。
「本当になんでもないのよ。それより生徒会の仕事ができなくてごめんなさいね」
「問題ないデス。ボクは見回りのシゴトで来ました。困ったこと、あれば呼んでくだサイ。なんでも手伝うヨ」
元の細い目でセルゲイは集団を見回し、軽く頷いて去っていった。
少し遅れてにゃっぽの受け渡しが完了した。
「あたしらも行くよ」
巴の声を受けて全員が校舎の方へと歩き出した。
寝子島高校に続く道を
鴻上 彰尋
が歩いていた。白い長袖シャツに黒いズボンを穿いた姿は普通の日を思わせる。
「寝子祭に誘ったのは俺なのに本当にいいのか?」
「鴻上には世話になったからな。ギブ&テイクと考えてくれればいい」
肩を並べて歩くのは学生服を着込んだ
夜海霧 楓
であった。ハンチング帽を目深に被っていた。黒縁の眼鏡に長い前髪が掛かり、どこか変装めいて見える。
二人の少し先には
トワ・E・ライトフェロゥ
がいた。ピンクのドレスを着て彰尋の弟妹と一緒に走り回っている。
「カエデ、アキヒロ、遅いとポイするデスよ!」
「一文無しのちびすけが偉そうなこと言ってんじゃねえ」
前方から笑い声が重なって聞こえてきた。眼付きが鋭くなる楓に彰尋は苦笑いで言った。
「お互い、子守りは大変だな」
「その通りだ。迷子で青函トンネルを渡りそうになるような相手だからな」
「それは凄まじいな」
彰尋は口元にそれとなく手を当てた。
逸早く正門に辿り着いたトワが大きく手を振る。追い付いた二人は真似して大きな声で彰尋を呼んだ。
「急ぐか」
「そうだな」
彰尋と楓は目配せをして共に足を速めた。全員が揃って受付に行くと訪れた人々で行列が出来ていた。
「全員で並ぶ必要はないな。ここは俺に任せてくれ」
「その代り、俺が子供達を見ているよ」
瞬間的に彰尋の手が伸びた。走り出そうとしたトワを引き止め、優しく振り向かせると中腰になった。
「トワちゃん、あとで美味しいものを食べようね」
「食べまくるのデス!」
その声に弟妹もはしゃいで同じ言葉を繰り返す。彰尋の手慣れた様子に楓は安心して列に加わった。
数分で順番が回ってきた。楓は前のめりになって財布を取り出し、中身を確認した。
「黄色のにゃっぽをあるだけ」
賑やかな声に楓は後ろに目を向ける。新たな行列が出来ていた。
「五人の大人が一日、楽しめるくらいのにゃっぽをくれ」
他の仕事に追われていた恩に代わって綾花が対応した。
「そうですね」
手元のにゃっぽに視線を落とし、頭の中で一考した内容に合わせて手を動かした。
「これくらいあれば楽しく一日を過ごせると思います」
「そうか」
楓は提示されたにゃっぽに見合う金額を支払った。やはりトワのことが気掛かりなのか。速やかに合流した。迎えた彰尋はどこか照れ臭そうな表情で話しを切り出した。
「奢ってくれるのは嬉しいが、俺はそこまでの世話を焼いていないと思う」
「じゃあ、俺の気持ちはどうなるんだ」
「だから、今日は俺がトワちゃんの面倒を見るよ。こっちには二人いるし、一人増えてもあまり変わらないと思うんだ」
彰尋の話に楓は戦慄いた。丸くなった目で詰め寄る。
「正気か? あのトワだぞ。本当か、本当にいいんだな」
「楓もよく口にする、ギブ&テイクだよ」
彰尋は鼻先を指で掻きながら笑って言った。
「……鴻上、覚悟の上の決断なのだな。俺から言えることは一つしかない」
神妙な口ぶりに彰尋の表情が硬くなる。
「不可能を承知で頼むのだが、トワから目を離すな。奴は迷子の超人だ。困った時は俺を呼べ。どこにいてもすぐに駆け付ける」
「怖さの片鱗は理解したよ。楓もたまには羽を伸ばした方がいいと思う」
二人の話を耳にしたトワが不思議そうな顔で割って入る。
「カエデは行かないデスか?」
「鴻上が俺の代わりだ。よく言うことを聞くんだぞ」
「アキヒロ、Let's……行くのデス!」
トワは彰尋の弟妹に挟まれて颯爽と歩き出す。
「楓、また」
「悪いな」
短い言葉を交わし、別行動となった。思いもしなかった自由な時間に楓は独りで立ち尽くす。
「俺も行くか」
改めて受付でチラシを受け取る。書かれた内容を見ながら楓はゆっくりと歩き始めた。
受付に立ち寄った
深縹 露草
は細々とした説明を受けていた。
「わかったデース。にゃっぽを使えばいいのデースね」
胡散臭い話し方を最後に笑顔で離れた。歩き出した途端に周囲の人々の目を惹き付ける。
服装はシンプルな白い長袖シャツに青系統のナロータイ。特徴に乏しい黒いズボンを穿いていた。
しかし、身長は存外に高い。滑らかな長髪は白い服装で際立って見える。一点の染みもない肌に涼しげな目が妖しい魅力を放っていた。本人は周囲の視線に気づかないのか。手元ばかりを見ている。
にゃっぽに描かれたデザインに極端に目尻を下げた。
「お持ち帰りデースよ」
そのような呟きに周囲からは溜息が漏れた。
北校舎と南校舎を望める場所に
非公式・寝子高新聞部
の面々は集まった。手には完成したダイジェスト版の新聞を持っていた。
鬼久保 美桜
だけは人形を抱えていた。
「……私は新聞を貼るのと……南校舎の取材を頑張る……」
「私はメインステージのある中庭を担当します」
音無 文
は手帳を手に落ち着きのない様子で言った。頻繁に目が中庭へと向かう。
「メインステージの最後はライブだよー。華やかで良い記事になりそうだねー、うんうんー」
三ヶ島 葵
は笑みを浮かべて頷いた。その姿に文は、実は、と話を付け足した。
「軽音楽部のステージは見る人が多いと思います。私としては、その前のパフォーマンス大会をメインに記事を書こうと思っています」
「へー、そうなんだねー。でも、なんでかなー」
「自己表現の幅は広くてバラエティーに富んでいると思います。それに飛び入り参加も認められているので面白い記事になると思います。あの人にこのような特技が、とかの驚きに期待大です!」
文は頬を赤くして力説した。その熱意が伝わったのか。
結梨亜・カールシュテイン
は校庭を見ながら言った。
「私は校舎外を担当します! 陸上部のスポーツテストが出来る喫茶店は体験取材で挑むのですよ!」
「なるほどー。カールシュテインくんの活躍に期待しているのだよー。私はそうだねー、北校舎の取材に行こうかなー。もちろん、全部を見て回って撮影までするつもりだよー」
葵は首から下げたデジタルカメラを手にして笑顔を作る。結梨亜は思い出したように声を上げた。
「北校舎には華道部の出し物がありました! ダイジェスト版の空欄に宣伝を書いておきましょう」
「私も華道部には個人的に興味があるんだよー。記事も書くけど、問題にも挑戦してみようかなー」
「よーし、頑張りますよ!」
文の気合の籠った声に全員の顔が輝きを増し、各々の持ち場に走っていった。
校内に人が増えてきた。小さな子供が走り回る横で恋人同士が腕を絡めている。杖を突く老人がいれば、妙齢の女性が豊満な胸を見せ付けるように歩いていた。纏まりのない中で、何かを期待しているような表情だけが共通していた。
横嶋 下心
も例外ではない。一人で歩いていた若いパンツルックの女性の前に爽やかな笑みで現れた。
「そこの可愛いお嬢さん」
「え、それって私のこと?」
突然のことに動揺しつつも笑みを隠せない。無理に澄ました顔で頬に掛かる髪を掻き上げた。
「よろしければ胸や尻、ダメなら太腿を見せて欲しい」
「……はい?」
二枚目の顔と下品な内容が一致しないのか。女性は不思議そうな顔付きとなる。即座に拒絶されなかったことで下心の要求は加速した。
「揉ませて、触らせて!」
「っざけんな!」
鋭い膝蹴りが下心の鳩尾にめり込んだ。前のめりでよろける間に、エロガキが、と吐き捨てて女性は足早に行ってしまった。
下心は腹を摩りながら後ろを振り向く。人混みに紛れた女性を見つけることは出来なかった。
「言葉がストレート過ぎたかな。でも、これくらいで俺は諦めないよ!」
下心は祭りに相応しい溌剌とした表情で校舎の方へと向かった。
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シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
145人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月22日
参加申し込みの期限
2015年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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