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泉月花たちが来館して、はや1時間弱が経過。
まもなく正午を回ろうとしている。
「……結局、史実には黙示録を匂わせる伝説や伝承は存在しなかったわ」
黒依は首を捻っていた。
「それにしても、トンデモ本の寝子島書房や心霊オカルト雑誌の寝子島タブロイドまで引っ張り出しているなんて。……余計に分からなくなった気がする」
浅山が書籍を回収するふりをして、泉月花たちが読んだ本を情報班まで運んでいたのだ。
「なぁ、頭のいいアリーセが読んで分からないのなら、あいつらも駄目って事じゃねえか? つまり、収穫ゼロってことだろ? なら問題なくね?」
楢木は前向きな見解を示した。
だが北原はそれを否定する。
「そうかな……? 叢雲の目的が神話や伝説になぞられたりするなら、案外、トンデモ本も参考になるんじゃないかな?」
そう述べたあと、北原は自身の仮説を披露した。
「黙示録というくらいだから、私は『七つの天使のラッパ』が関係しているんだと思う。おそらく神話のとおりに九夜山を焼いたり、海や川に毒を流すんだ、きっと……。製薬会社ならそれくらいの薬は作れるだろうし……」
北原の顔が歪む。
新約聖書の中にある『ヨハネの黙示録』は、これまで様々な映画や小説などのモチーフとして取り入れられてきた。
何かになぞられて実行する“見立て犯罪”の題材には、確かにうってつけのように思えた。
……が、それに抗議するものがいた。
「まったく……、相変わらず論点がずれていますね」
情報班の机に座っていた全員が想定すべき点だった。
だが、誰も予想していなかった。
――泉月花自らが、情報班に接触してくる事態を!
「どうも、ごきげんよう。ご無沙汰しています、魔女さん」
泉月花は黒依を魔女呼ばわりしながら挨拶をした。
「テ、テメェ……、何しに来た……!?」
楢木はすかさず黒依の前に立ちはだかった。
「アリーセたちには指一本触れさせねーぜ!?」
「ご安心下さい。危害を加えるつもりはありません」
そして泉月花は口元に人差し指を押し当てた。
「それと、図書館ではお静かに」
「……うるせぇ。わかってるぜ」
楢木は最大警戒姿勢を解かぬまま、口をつぐまざるを得なかった。
「暴食……令嬢……!」
なんと、北原はジリジリと泉月花に近付いていく。
(経験からして私のろっこんは「発動」中の特技にも適応していた。ともなれば色欲の変装も対象に入るはず……)
危険を承知で接近し、目の前の泉月花が本物かどうかろっこんで確かめようとしていた。
(もし『色欲』がろっこんや特技で変装しているなら……私のろっこんでボロが出る……!)
ろっこんの射程距離3m以内に泉月花を捉えた北原。
(さぁ、正体を明かして!)
北原は真偽を確かめんとして刮目した。
……数秒の沈黙が流れた。
「えっと、北原さん……、何がしたいのですか?」
しかし、目の前の泉月花に変化は現れなかった。
「ほ……、本、物……」
「ええ、あたしは本物の
加納 泉月花
です」
はじけそうな両胸を更に前に突き出しながら、誇らしげに自分の名前を告げた。
「これだけ“英雄たち”が揃っていたら、近くにあなたたちがいる気がしたもので。本を探すフリをして館内を一周していたのです。無駄足にならなくて良かったです」
泉月花は不敵な笑みを浮かべながら黒依に視線を向けた。
「なるほど、私たちの計画の目的を探ろうとしていたのですか」
これに泉月花は感心した様子だった。
「どうせあなたたちの理解力では真実にたどり着けないでしょうけど、そういう努力や姿勢はあたし、とても好ましく思うのです」
でも、と泉月花は付け加えた。
「この島を焼き払ったり、毒を撒き散らすなんていうのは、いささか突飛すぎますね……?」
どうやら北原の推理は聞かれていたようだ。
「違うっていうの?」
北原の問い掛けに泉月花は即答した。
「ええ。意味のないことはしませんもの」
「……意味が、ない?」
北原は硬直してしまった。
「だってそうでしょう、北原さん? 寝子島を滅ぼしたところで、あたしの会社と教団側には一銭の価値もありません。だいたい焦土作戦なんてナンセンスですし馬鹿げてます。百害、いや万害あって一利なし、です。むしろこの島の観光資源をもっと有効活用すべきですもの。みんなが幸せになれるようなビジネスを。今日はそのためにあたしはやってきたのですから」
「本当にファションショーの下見に来ただけかよ?」
楢木が食いつくと、泉月花はそれを鼻で笑った。
「もちろん、それだけではないですけどね……?」
「ほら、やっぱり企んでるじゃねーか!」
即座に楢木は臨戦態勢に入る。
拳をいつでも打ち出せるように身構えた。
しかし、泉月花はくすくすと含み笑いをするだけであった。
「そういきり立たないでください、楢木さん。ところでマカロンが美味しいお店が寝子島にあるんですよね? 教えてくださいませんか?」
「う……」
楢木は迷った。
泉月花が気に入ったマカロンを作る店は、楢木のバイト先である。
今日は彼は非番である。
(店や店長さんを危ねーめにあわせたくねぇし、出来れば近付けたくはねーけど……)
ここで断って状況を悪化させるわけにはいかない。
そう判断した楢木は、自分の勤務先のPR用カードを泉月花に手渡した。
「……ここだ。尾鎌たちにいえば連れてってくれるはずだぜ」
「ありがとうございます! 絶対に断られると思っていたので感激です!」
泉月花は目を輝かせながらカードを凝視していた。
その姿に、楢木は前回の苦い記憶が蘇った。
誘拐されて投獄された上に、店長からもらったマカロンのお土産を泉月花が取り上げてしまったのだ。
「言っておくけどな、あの時に食われたマカロンの恨みは重いぜ?」
「そうですね、食べ物の恨みは怖いですね」
「それをお前が言うかよ、暴食令嬢……」
苛立つ楢木。
そんな楢木を、泉月花はなんと……。
「あの時はごめんさい。お腹が空いて我慢できなかったんですもの……」
ちゃんと頭を下げて謝罪した。
意外な行動に、再び情報班は硬直した。
「お、おう……。分かればいいんだよ、分かれば」
肩透かしを食らった楢木は、振り上げた拳の下ろし場所に困り果てた。
「では、あたしはそろそろ昼食を摂ろうと思いますので失礼します。ごきげんよう、いい休日を」
泉月花が踵を返す。
「それと……、もうお互いバレたのですから、妙な行動や暗号、隠語の使用は意味ないと思います。使う予定があったかどうかはさておき……。念のため、お伝えしますね?」
「そんな……」
まさに今、北原は隠語を用いて情報のやり取りを考えていたところだった。
泉月花の姿が本棚の影に消えると、情報班はぐったりして全員机に突っ伏してしまった。
「……そうね、待機はここじゃなくてもできたのよね」
黒依は痛恨のミスに肺の中の空気を一気に押し出してしまった。
半ば偶然とはいえ、機会を伺って図書館を離脱することもできた。
情報班の存在が泉月花に知られたということは、泉月花たちを警戒しているとアピールしているのと同意義である。
「……これ、ヤバくないか? 伝達すべきだよな? 配信手伝うぜ」
楢木はメルマガ【7】の入力画面を立ち上げ済みだ。
黒依は起きてしまったことを引きずらないためにも、自省をこめて楢木に頼んだ。
「……お願いします」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月13日
参加申し込みの期限
2015年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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