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●美男子は図書館に集う
加瀬 礼二
と
如月 庚
が旧市街の一角にある寝子島図書館についたのは、陽もずいぶん傾いたころだった。
片や金の髪をした軟派系、片や黒髪の硬派系。フォックス&ウルフ、と庚は自分たちのことを形容したが、まさに狐と狼、並んで立っているだけで絵になるふたりである。
「失礼、少しお時間を戴いてもよろしいですか?」
礼二は神様から授かった整った顔に、これまでの人生の中で培った営業スマイルを浮かべて、新刊コーナーに本を並べていた女性に声をかけた。ひっつめ髪で、年の頃は50代ほどだろうか。赤いエプロンの胸元には『富士』とネームプレートがついている。彼女も職員のひとりなのだろう。
「あらっ。ええ、なんでしょう?」
富士さんの表情に「まあーいい男ー」というふきだしが浮かんでいた。メンズファッション誌の読者モデルも務める礼二は、こういう手ごたえを見逃さない。
庚は横目で礼二を見て、また悪い病気が出たなと思いつつ富士さんに訊ねる。
「以前世話になった者だが、網岳さんはいるだろうか? ちょっと聞きたいことがあるんだが」
「あらー。もしかして、
前に片づけを手伝ってくれた
寝子高の子かしら。ごめんなさいね、網岳さん今日は休みなの」
礼二と庚は顔を見合わせる。以前、庚が顔見知りになった網岳さんなら、いろいろ話がききやすいだろうと思っていたのだが、当てがはずれたことになる。しかし、闇雲に探すのも効率が悪いですよねぇ、と思った礼二は、すぐにターゲットを富士さんに切り替えることにした。
「実は俺たち……」
そういって、礼二は富士さんの手をそっと取る。
「〈ねず〉という伝承について調べているんですが。お姉さんは」――礼二は敢えて富士さんをお姉さんと呼んだ――「何かご存知ありませんか? あるいは、寝子島の伝承などが書かれた本など、ご紹介いただければ嬉しいのですが」
「加瀬、なぜ話を聞くのに手を握る必要がある……」
「あっは、すみません。綺麗な手でしたので、つい」
「あらっまあーお上手なのねえ。綺麗な手ですって、うふふっ」
実のところ、富士さんの手はとくに手入れもしていないふつうの、よく働いてきた50代の手だったが、お世辞だと分かっていても美男子に褒められれば悪い気はしない。
「そうねえ、寝子島の伝承ということなら、奥の郷土史のコーナーかしらねえ」
「郷土史のコーナーですね。ところでお姉さんお名前は? 今回のお礼をさせて頂きたいのでよろしければ連絡先も……」
ふと気づくと庚の姿が消えていた。
◆
……約三十分後。
郷土史コーナーで寝子島関連の書物を手に読みふけっていた庚の元に、ようやく礼二が姿を現した。
礼二は黙って庚の隣に座ったかと思うと、ぐいっと庚の耳元に顔を寄せてささやく。
「……俺のこと置いていくとか……如月さん、薄情ですね」
「加瀬こそ、守備範囲広すぎだろ」
「年齢問わず、女性にやさしく。これが世渡りの秘訣ですよぉ、孤高のウルフさん?」
「よくいうぜ、嘘吐き狐」
ふたりは儀式のような応酬を済ませると、顔を見合わせて笑ってしまった。
「ところでぇ、三十分も前から調べていた如月さんは何かわかったんですかぁ?」
「いやまだ……」
図書館なら〈ねず〉について何か書かれた本があるかと思っていたが、意外にそれらしい記述に当たらない。
「そうですかぁ。じゃあ俺の勝ちですねぇ」
礼二はそういって、くすくす笑う。
「何かわかったのか?」
「ええ。まず、彼女の名前は富士みどり。年齢は52歳、家族は夫と大学生の息子とおばあちゃん。某男性アイドルグループの大ファンで、コンサートには欠かさず行っているそうです」
「……」
「得意料理は肉じゃが。朝食はご飯とお味噌汁派。連絡先は……不本意ながら入手できず、ですが」
「……その情報がどう〈ねず〉に関係するのか、ぜひ聞きたい」
呆れ顔の庚に、礼二はにやあ、と笑って見せる。
「ニブいですねぇ。家族におばあちゃんがいるといったでしょう。猫鳴館で起こっていることを話して、〈ねず〉について何か知らないか電話で聞いてもらったんですよ」
「すまない。その話、俺にも聞かせて貰えないか?」
そこに立っていたのは、ボサボサ髪の下から鋭い眼光を覗かせた
御剣 刀
だった。
「立ち聞きとは人が悪いですねぇ」
「俺もそう思ってる。そんなつもりはなかったんだが……〈ねず〉と同じ名前をもつ『ねずの湯』との関連について調べに来たら、ちょうど君たちの興味深い話題が聞こえたので。話の腰を折ってすまない」
「そうか。座れよ。加瀬、続きを」
刀が加わり三人になった美男子たちは、無意識に声を顰め、頭を寄せ合う。
「おばあちゃんの話によると、何十年か前に有志によって、寝子島の昔話を集めた冊子が作られたことがあるそうです。それはお土産用の、薄い、手作りのものだったそうなのですが……その中に、〈ねず〉が出てくるものがあった、と」
「昔話、か。たしかに、民間伝承は、学者が書いたような本より、そういう昔話の中にこそ伝わっているものかもしれないな」と刀。
「加瀬、本の題名は聞いたのか?」
「ふふっ、俺を誰だと思ってるんです? もう富士さんに頼んで探してもらってありますよ」
にやぁと笑うと礼二は後ろ手に持っていた、紐閉じの薄い冊子を、ふたりの前にすっと差し出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月09日
参加申し込みの期限
2013年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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