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猫鳴館、ネズミ騒動
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賑やかだった大部屋から、寮生たちが三々五々と散ってゆく。
「邪衣、ちょっと」
海原会長は、テントを背負ったまま成り行きを見守っていた煽を、士に引き合わせた。
「彼女が君に猫鳴館のことを聞きたいそうだ」
「見た通りだと思うが……これまでテント生活? 君もたいがいだな」
そういって士は笑った。
「今のが大丈夫なら、適性ありだと思う」
「……まだ決められないけど……とりあえず今夜、テントを張らせてもらってもいい?」
「いいんじゃないか? 俺が許可する問題でもないけど、裏庭なら空いてるだろう。ただ……」
それから士は肩をすくめる。
「今夜は荒れそうだから、気をつけた方がいいかもな」
「気をつける……?」
「ここ猫鳴館では何があってもフツウだ、ってことだ」
●元凶とエロ本テロリスト
大部屋で作戦会議が行われていたちょうどその頃。
猫鳴館はちっちゃなかわいい来訪者を迎えていた。
来訪者はこんな歌を歌っていた。
♪おっなかがすいたぞ ぐーぐーぐー
ご飯が食べたい にゃーにゃーにゃー
おやつも食っべたい ぐーぐーぐー
はっらぺこ オイラの行進さー♪
ちっちゃな来訪者の名は
神出鬼 没
。その名の通り神出鬼没の自称届け屋さんである。
しかし今日の用事は届け物ではない。歌の続きはこうである。
♪前にここにきた時に
とってもお腹が減っちゃってー
忍び込んだの 食堂にー
その時、落ちたの 床に、スボッて!
ああー 逃げちゃった 逃げちゃった♪
つまり。
食堂の穴の犯人は自分だと。この騒ぎの元凶は自分にあるのではないかと。
一度は逃げてしまったものの反省して、様子を見に来たというわけである。
しかし、ちっちゃい彼は、緊張ゆえか、猫鳴館の中で迷ってしまった。
「クックックック……」
突如低い笑い声がした。
没は身を竦める。どこから声がするんだろう? わからない。
「フワーッハッハッハッハ!」
笑い声が高笑いに変わる。
次の瞬間、バン! と没の隣の壁……もといダンボールで作られた扉が開き、
草薙 龍八
が姿を現した。
没は無残にもダンボール扉と壁の間に挟まれた。
龍八は自分の華麗な計画に夢中になっていて没に気づかない。
そう。ここは、洋館階段下……龍八のアジト前だったのだ。龍八は偽名で部屋を登録し、この洋館の階段の下に勝手に廃材やダンボールで2畳ほどの部屋を作っていた。ここには、ラジオや各種資料、テロに使う道具などが置いてある。
「ネズミの大量発生は不衛生なのがいけない。穢れてる証拠だな……掃除の時間だ」
龍八はまるでドラマの悪役のように、ぶわさっと無駄に格好よく愛用の緑のコートを翻す。
「寮内のエッチな本探しだ……グラビアの切り抜きも個人所有もOBから受け継いだものもアウトだ……もちろんBLだって容赦しない……ククク、フフフ、フワーッハッハハッハ」
龍八は靴音を高鳴らせ、猫鳴館の奥に消えてゆく。
ダンボール扉の陰で、カタカタと恐ろしさに震えていた没は、龍八の靴音が聴こえなくなるともう堪らなくなって、
「うわぁぁぁん!! 怖いよぅ! 誰か助けてなのさーー! びぇぇん!」
と闇雲に駆けだした。
●〈ねず〉ってなんなんだー!
自治会会議室では、自治会員になった
奈良橋 博美
が早速過去の寮誌をあたっていた。
「賢きものは歴史に学ぶというぐらいだし、こういうときは過去の先例が大きくものを言うと思うんだ」
博美がそういうと、一緒にいた
三ヶ島 葵
が
「〈ねず〉ってなんだろねー?」
と間延びした返答をした。
「葵さん、非公式新聞部だったろ。機密には気をつけてくれよ。一応過去の寮誌は、内部資料に違いないしさ」
「んー」
葵は気のない返事。
「それで、博美くん、何かわかったかい?」
「いや。他に記述はないなあ」
博美は何度も読み返した該当部分の記述を改めて読み上げた。
●四月十五日
開寮間もないにも関わらず、鼠多し。
夜毎駆け回り、残飯を漁り、悪戯甚だし。
寮生皆寝ずに相対するが、一向に減らず。
●四月十六日
鼠増えてのち、朝起くるに門前に茸など有り。げに不思議なり。
●四月十七日
島の伝承に詳しき古老に話を聞く。
古老曰く、寝子島に於いて、斯様な事象、稀にあり。
家に突如鼠増えしことを、寝子島では旧く「〈ねず〉の宿り」と呼び習わすと云ふ。
●四月二十二日
古老の助言に従ひて、床下に小さき社を作り、朝夕に膳を供えん。
「気になるのは4月17日と4月22日の記述だねえー。寮誌を書いた人もそうだけど、古老ってのも気になるよー」
「まあ、60年前の古老だから、当然もういないと思うけど。いまは島の語り部的な人って、いないのかなあ?」
寮誌を横から覗き込んでいた葵が、次のページを捲って、んー? と唸った。
「この落描き、妙に上手いねえー?」
「あ、ほんと。なんでこんなところに落描きしたんだろう」
ノートの隅には、セピア――いやここは敢えて鳶色といおう――のインクで、少年の姿が描かれていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月09日
参加申し込みの期限
2013年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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