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猫鳴館、ネズミ騒動
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●穴は掘るもの、探るとこ
「なるほど、こびとか」
暗い空間で。優から連絡を貰った探検部部長の
龍目 豪
は、電話を切るとヘルメットをくっと被りなおした。豪の本日のパートナーは、金髪ピアスのチャラい男、
難波 辰
である。
「センパーイ。俺たちなんで天井裏から入ったんすかね?」
「何を言ってるんだ難波隊員。猫鳴館を探検するからには、天井裏から床下まで続くという地下帝国を探検しなくてどうする! この道は必ず! 食堂の穴へと続いているはずだ!」
「そうっすかねえ? それに、俺、隊員じゃないんだけど」
「それについては気にするな。雰囲気ってやつだ」
豪の持ち物は、ヘルメットに強力ライト、替えの電池、マッピング用の方眼紙に方位磁石、弁当のおにぎりに水筒、携帯電話、ほこりよけのマスクに救急セットまであり、準備万端である。一方、辰も、懐中電灯、ビーフジャーキー、チーズかまぼこ、工具箱、何故か押入れの奥にあった安全靴と工事用ヘルメットとフル装備。工具箱は社の修繕のために持ってきたのだが……しばらく出番はなさそうだ、と辰は密かに思う。
「ところで難波隊員。先ほど初島くんから連絡があって、〈ねず〉の正体が、こびとであることが明らかになった。俺たちの探索の目的は、このこびと、〈ねず〉探しということでいいかな?」
「ああ。猫にやろうと思って持ち帰ったバイトの残飯が食われちまったんで、穴の下のネズミの巣でも探してやろうと思ったんだど、こびと探しの方が楽しそうだし」
「よおっし。じゃあこれから俺たちは、『穴探索隊』だ。俺のことは、隊長、と呼んでくれ!」
「わかったぜ、隊長」
猫鳴館地下帝国。猫鳴館有志により日々掘られ、拡張しつづけているという、巨大な地下空間である。
その空間は、まあ一言でいうと荒れていた。ネズミの仕業で荒れているのか、それともはじめからこうなのかは素人目にはわからない。それでも立って歩けるほどの広さがあるのは驚きだし、時折ご親切に看板や道筋を示す色線が配されていたりもする。
一方で、横道に入ると、急に狭くなったり、あるいは突然行き止まりになる。崩れたのか、はたまた掘っている途中なのかは判断がつかない。ネズミかもぐらの通り道なのか、およそ人が通れそうもない小さな穴がところどころに開いていたりもする。
豪と辰は強力ライトと懐中電灯であたりを照らしながら歩いてゆく。
豪は分かれ道の度に立ち止まり、方眼用紙に道を書き込んでいたが、むう、と唸ってペンを止めた。
「ううん、高低差があるのか? なんかおかしいな」
急に、すうっと冷たい風が頬を撫でた。
「……隊長……なんか、聞こえないか……」
そういわれて豪は耳を澄ます。
うぃんうぃーん、というような、唸るような音が、たしかに聞こえる。
うぃんうぃんうぃーん……。
うぃんうぃんうぃんうぃーん……。
「ち、近づいてる……?」
「難波隊員、お、俺の後ろに……」
隊長が隊員を庇ったそのとき。
とても生きた人間とは思えないようなものが角を曲がって現れた。
痩せ細った体、血色の悪い肌、目の下の深い隈、その姿はまさにしかばね。
背を曲げ、手をだらりと前に伸ばし、やや傾けた首の上に、やけに白い歯をのぞかせて、「うぃんうぃんうぃんうぃーん」と音を発している!
豪が思わずこう叫んでしまったのも致し方あるまい。
「ぎゃああああああああああ! ゾ、ゾンビ!!!」
するとそいつも、真似るように口をあけ「ぎゃああああ!」と叫ぶ。
穴の中に、ぎゃああ……、ぎゃああ……、と叫び声がこだました。
「隊長! しっかりしろ、隊長! 大丈夫だ。寮生の
屍 骸
だよ」
辰が豪の身体を揺さぶる。
「ぎゃあああ! ゾンビ、ゾン……寮生? 屍?」
骸は首の位置をがくがくっと元に戻すと、「な、なんだお仲間か、びびったぜぇ」と笑った。
◆
「最近はねずみさんが多くてたまらんねぇ。煩くって寝れねぇ寝れねぇ。つまり寝不足気味だぜ俺ぁ。ぶっちゃけると寝不足気味なのはいつもの事なんだが……まあ、こんな時に部屋で大人しくしてるっつぅーのもあれだよな」
「そうだな、あれだよな」
「あれだぜ」
これで三人はなんとなく意気投合したようである。
こうして『穴探索隊』に骸が加わった。骸の持ち物は懐中電灯ひとつ。ただし、万年不健康のため、自分の身体を引きずるのに精いっぱいのようである。そして、絶えず「うぃんうぃんうぃーん」といいながら歩いている。
「そのうぃんうぃんは何のまじないだ、屍隊員」
「……あ? 決まってんだろ、超音波飛ばしてんだ」
「は?」
「ほら、ネズミって超音波とか嫌うっていうだろ。つまりそういうこった」
「そういうこと、なのか?」
「そういうこった。うぃーん」
約1名うぃんうぃんいいながら、『穴探索隊』のメンバーはやや下り坂の穴の中を歩いていく。
「ん、なんだこれは?」
豪が足にひっかけたのは、あろうことか、女子の下着だった。
「な、なぜ、こんなところに女の子のぱ、ぱ、ぱんてぃが……?」
「ネズミが盗んで落としたんじゃね。もしかしてこのへんが女子部屋の下なのかなあ。あー、その色だとたぶん……」
辰が得意の下着当てをしようとしたそのとき、バチ、バチ、と音がして豪の強力ライトの灯りが消えた。
「お、俺のチキンハートをびびらせねえでくれ!」
「大丈夫だ、屍隊員。こんなこともあろうかと替えの電池が……」
「ちょっ、隊長、あれ……っ!」
辰が懐中電灯を翳したさきに、ぼうっ、浮かびあがったのは、切りそろえられた前髪の、赤い着物を着た人形で……。
「ぎゃああああああああああ! ゆ、幽霊ぃぃ!」
叫び声を上げたのはチキンハート骸。
「くっ」
豪は手早く電池を取り換え、強力ライトを点灯する。
「う……やめて……まぶしい……」
「鬼久保?」
そこには、人形を抱き、ペットのモルモットを肩に乗せた、
鬼久保 美桜
の姿があった。
◆
「〈ねず〉……こびと……そうなんだ……。〈ねず〉って何だろって思ってた。ねず、みがない、みない……なんだろ、って……」
「鬼久保も『穴探索隊』に入るか」
「まって……スネコスリはどう思う……? うん、そうだね。じゃあ、入る……」
美桜(とスネコスリと人形)が『穴探索隊』に加わった。
女の子には話しかけなきゃ失礼と思っている辰が尋ねる。
「美桜サン、スネコスリって、そのモルモットの名前?」
「そう。……うさぎ、だけど」
美桜はうさぎだというが、モルモットである。
「ねずの宿り……そうすると、猫鳴館の下に、〈ねず〉が住まいを作ってる……そういうこと? 私たち、ねずの住まいを探せばいいの……かな」
男子たちは顔を見合わせる。なんとなく、そのあたりを〈ねず〉が歩いていて、それをつかまえればいいと思っていたのだが、よく考えてみれば美桜のいうとおりだ。
「そうだな。そのとおりだ、鬼久保隊員」
「わかった。ちょっとまって……スネコスリ、〈ねず〉の住まいだって。どこか、わかる……?」
スネコスリは鼻をひくひくさせると、ぴょんと美桜の肩から飛び降り、ぽてぽてと穴の中を歩いてゆく。そのスネコスリの行く手に、真っ白なネズミが一匹、姿を現した。首には紫色のリボンをしている。
「く、とうとうネズミが現れたか!」
ポケットのチーズかまぼこを握り、身構える辰。美桜がそれを手で制す。
「……あのこ白いね。それに、リボンしてる。誰かの、かも」
「紫のリボンを首に巻いた逃げ足の早いお転婆ガール……たしかに、逆巻に聞いていたペットの特徴と一致するな。名前はたしか、〈ねず〉と同じ、ネズ」と豪。
スネコスリとネズはひとしきり鼻を寄せ合うと、物言いたげにこちらを見た。
「隊長、あっち、だって……」
「お、おう」
どうせ行き先のわからない冒険である。モルモットと白ネズミに導かれていくのも一興だろう。
豪、辰、骸、美桜、そしてスネコスリとネズという、四人と二匹の『穴探索隊』は、真っ暗な穴のさらに奥へと進んでゆく。
「……骸のダンナぁ、うぃんうぃんはもういいよ。超音波出てないの、わかってっから」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月09日
参加申し込みの期限
2013年01月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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