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いつものように、九夜山でのフィールドワークを終えて。
市街地へと下った
大天使 天吏
は、胸を掠める違和にごく軽く眉根を寄せた。
(胸騒ぎがする……また、何か起きているのね)
気付けば辺りを、見たこともないような鮮やかな鳥達が飛び交っているではないか。
天吏は、警戒するよりも先に、その美しい姿に見惚れた。
夢中になっているうちに――天吏の身体は、とんっ、と《誰か》にぶつかる。
反射的に顔をそちらへと遣って、天吏は知らず、灰色の双眸を見開いた。
「お父様……?」
そこに立っていたのは大天使天寵――まごうことなく、天吏の父親だ。
40代でありながら、変わらず20代後半ほどにしか見えない若々しさを帯びている天寵。
相手をその人だと認識した瞬間――周囲の影がゆらめき、立体感を持って立ち現れる。
こちらへと手やら触手やらを伸ばすそれらは、どれも険呑な化け物の如き姿をしていた。
見慣れた景色の中、見覚えのない奇妙な植物達もまた、ざわざわと蠢いている。
直感的に、天吏は父親の腕を取った。
「――逃げましょう、お父様」
影が追い掛けてくる、植物達が天吏達を嘲笑うように揺れている。
天吏に腕を引かれて駆けながら、天寵が穏やかな声で言った。
「天吏さん、これは……」
「ええ、おっしゃりたいことはよくわかりますが……今は」
影は、執拗に天吏達を追ってくる。
天吏は天寵の腕に絡めていた腕を解くと、
「お父様、先にあの花屋へ」
と天寵の耳元へと囁いて、影達へと向き直った。
頷いた天寵が小さな花屋へと向かうのを確かめて、影達へと声を張る天吏。
「こっちよ!」
辺りは、天吏の知る寝子島の市街地に酷似している。
その事実は、天吏にとって僥倖だった。
時折、異国風の鳥や不思議な植物に目を奪われそうになりながら。
それでも天吏は、影達を翻弄し、次々に引き離していく。
暫くの回り道のあと、天吏は1匹の影も引き連れることなく、天寵との合流を果たした。
「お父様、ご無事ですか?」
「ええ……それより天吏さん、あの鳥をご覧なさい」
天寵の若者のそれのような指が、近くの街路樹にとまっている真紅の鳥を示す。
先ほど、天吏が見惚れていた中にも姿があった鳥だ。
「見たことのない鳥です。この辺りの固有種でしょうか」
学者にありがちな堅苦しい印象を持たせない柔和な声で、天寵は独り言のように問うた。
天寵は、高山植物を始めとする希少価値のある植物の保全を専門としている学者だ。
天吏が幼い時から、彼は世界中を飛び回っている。
そういう彼にすら覚えがないらしい珍かな鳥に、天寵は先ほどの天吏のように見入っていた。
そんな父親の言葉に、そうかもしれません、と天吏は応じる。
この場所のことは、天吏にもわからない。
故に、天寵の言の通りの可能性もあるだろうとの判断だ。
「判断材料も少ないですし、そうだと仮定しましょう。とすると、あの鳥はどこに住んでいるのでしょうね」
「住処……そうですね、例えば、あの植物が関係してはいないでしょうか。あそこの、黄色い花の」
「そう考える理由は?」
「あの植物も、この場所特有のものかと。それとも、お父様ならご存知でしたでしょうか」
「もしかして、寝子島特有の花なのですか?」
といった具合で、2人の会話は止むことを知らない。
まるで教授とゼミ生が、フィールドワークにでも出たかのような様子である。
周囲に恐ろしい化け物がいるとはとても思われないような、どこかずれた会話。
暫くの間、時に難しい単語も飛び交う学問トークに花を咲かせた後で、
「お父様、そろそろ《駅舎》までお送りします」
と、天吏はそっと申し出た。
「お父様を、送り届けなくてはならない気がして……」
「ああ……そうですね、天吏さん。お願いしましょう」
そうして2人は、身を寄せていた小さな花屋を後にする。
(それにしても、本当に不思議な世界ね……お父様を守らないと)
と、天吏は《駅舎》を目指す道中も、天寵の安全に細心の注意を払った。
やがて、2人は無事に《駅舎》へと辿り着く。
「お父様、お元気で」
天吏の言葉に、静かに目元を和らげる天寵。
その姿が《駅舎》へと消えるのを、天吏は長く長く見送った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月31日
参加申し込みの期限
2017年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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