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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
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所は変わって、絵の外、『邂逅のギャラリー』にて。
茨城 音夢
と
エレノア・エインズワース
は、仲間達がとび込んだ絵を観察していた。と、その時。
「あ、ミーシャ。おかえりー」
絵からとび出すようにして、こちら側へとミーシャが戻ってきた。
疲れた身体を労わるようにうんと伸びをするミーシャの上に、
「うわっ!?」
と、同じく絵の世界から帰還した
ロベルト・エメリヤノフ
がどさりと落下。
団子になって転がる一人と一頭の姿にエレノアは微笑みを一つ。
「貴方のペットは、上手に着地しましたが?」
「いや、これが結構大変で……すごく体力使うっぽいし」
言葉の通り、身を起こしたロベルトの呼吸は苦しげだ。
音夢は、そんなロベルトの様子をまじまじと観察した。
「帰っては来れるけど、うん、体力の消耗が激しいみたいだねー」
「ほんとにね。これ以上は無理だと思う。一枚が限界」
「で、制限時間は……時計がないからはっきりわからないけど、数分くらいー?」
ならば、間もなく他の仲間達も帰ってくるだろう。
どうするんです? とエレノアに眼差しだけで問われて、
「タナトス、羽ばたいて」
と、音夢は寸分の迷いもなしに傍らの翼獣へと声を投げた。
意を得たとばかりに、タナトスが翼をはためかせる。
強い風が音夢達の髪をなびかせ――壁に掛かった絵を、次々に床に落とした。
「結構な荒技ですね」
「だけど、これなら絵に触らなくて済むしー」
乱れた髪を撫でつけてそんなことを零すエレノアに、平気な顔で言葉を返して。
音夢は、ひっくり返っている絵の裏に鍵を探した。
目ぼしい絵が大体どの辺りに落ちたかは、その目でしっかりと捉えている。
「あ、これっぽい? かもー?」
音夢の言葉に、彼の視線の先を追うエレノアとロベルト。
裏返った絵には、奇妙な文様が描かれていた。
「これが鍵?」
ロベルトが、怪訝な顔になって首を傾ける。
顔を上げたエレノアが、音夢の方を見遣った。
「ちなみに、この絵は?」
「『緑と水のある場所』」
音夢の答えに、ああ成る程、とロベルトが漏らす。
(鍵の意味はよく分からないけど……)
確かにあの場所は『追憶』だったと、ロベルトは傍らのミーシャの頭を撫ぜた。
「茨城さん、『鴉の見る夢』はどこです?」
エレノアが、再びの問いを零す。
音夢が示した絵を、微塵の躊躇もなしに手に取るエレノア。
「ああ、額縁だけなら触っても大丈夫なんですね。……では、私も行ってきます」
その指先が絵に触れるや、かんばせに笑みを湛えたエレノアの姿は、部屋からするりと消え失せた。
ピンク色に彩られた世界の中、
大天使 天吏
は考え考え言葉を零す。
「つまり……あなたは、本物のクローネ様ではない、と」
「そうよぉ。だから、本物の私ほど情報は持っていないの」
ごめんなさいねぇと、少しも悪いとは思っていない調子で絵の中のクローネ。
落胆したような息を吐いて――犬杜 初は、天吏へと言葉を向けた。
「……あんた、能力のせいでクローネ様に捨てられたって言ってたわよね」
おもちゃの間でのことかと思い返しながら、頷く天吏。
初が、仄か俯いて言葉を続ける。
「ういの能力も、本当は、大したことないわ。幾らでも代わりがきくもの」
曰く、クローネが本当に重用しているのは犬杜 一閃の能力の方だ、と。
「さっきギャラリーで聞いた話が本当なら、ういは一閃お兄ちゃんを上手く使う為の道具に過ぎないのかもしれない。……あのおっさんだってお兄ちゃんと一緒で、ういにはわからないけど何か特別なのかもね」
いかにも私が考えそうなことだわと、絵の中のクローネが無責任に笑った。
だから、と、顔を上げた初が天吏の顔を見る。
「ういと一緒にいても、あんたにメリットはないかもよ」
地下迷宮の通路で初に差し出したタオルに、天吏はノートの切れ端を仕込んでいた。
その内容は、『私も烏の女王クローネ様の手下。内緒に一緒に行動しましょう』。
初は今、その話をしている。
(中々上手に踊ってくれるのね……上出来だわ)
天吏は微笑んで、初の手を取った。話してくれてありがとう、と。
そして天吏は、絵の中のクローネへと向き直る。
「一つだけ。その、金色の石の首飾りは……」
「ああ、気になるなら持っていけば? ここには何だってあるし、あんた達面白いから」
その場にエレノアが現れたのは、天吏が首飾りを受け取ったちょうどその時だった。
けれど、言葉を交わす間もなく、天吏と初の姿は掻き消える。
「精々、本物の私も楽しませて頂戴ね~」
なんて、絵の中のクローネの言葉を耳に聞きながら。
天吏達が消えたのをさしたる感慨はなしに見送って、
「さて、それじゃあ今度は私とお話してもらいましょうか?」
と、エレノアは捉えどころのないような笑みで口元を華やがせた。
「暇潰しに、付き合ってあげてもいいわよぉ。だけど、私は本物の私ほど……」
「貴女が何だったって構いません。願望と弱点は表裏一体ですからね」
例えば、と、エレノアは辺りを見回して言う。
「ここにも苺がいっぱいですが、何か、特別な思い入れでも?」
問いに、絵の中のクローネは、
「あったとして、あんたなんかに話すと思った? 女に秘密は付き物よ、覚えておきなさい」
不意に僅か不機嫌な色を纏った声で、それだけ答えたのだった。
ギャラリーに、また賑わいが戻ってくる。
桜庭 円
と
ミッシェル・ナイスゲイ
が、絵の世界から帰還したのだ。
「つ、疲れたぁ……!」
「ああんも~う! 濡れ濡れのびしょびしょよ~ん!」
こちらも先刻戻ったロベルトと同様、疲れ果てたという様子の円とミッシェル。
しかもミッシェルは、絵の世界で水中に潜った為に、
「うわ……近づかないでよねー」
なんて、音夢が身を引いたように、全身ぐっしょりと濡れている。
間もなくして、天吏と初もギャラリーへと降り立った。
天吏の手には、淡く光を放つ金色の石の首飾りが握られている。
「大天使、それは?」
「ああ、これは……あっちの世界で、手に入れたの」
ロベルトの問いに応じて、天吏は首飾りを皆の前に掲げてみせた。
「月みたい、って思わない? もしかしたら、あの扉の鍵かもしれない」
「こっちも見つけたよー、鍵っぽいの」
音夢が、床に散らばる絵画のうちの二つを、額縁以外に触れないよう気をつけて手に取る。
一つは、額縁の裏にあの文様が描かれた、『緑と水のある場所』の絵。
もう一つは、鍵の在り処を示していた金の額縁の絵だ。
「この文様が鍵だと思うんだけど、これはあの穴には填まらないよね」
音夢の言葉に、その場にいた全員が頷きを返した。
「じゃあこっちの鍵は、金縁の絵の為のものなんじゃないかな、って」
言って、音夢は絵を重ねると、金縁の絵の上に指で文様を描く。
途端――絵は、静かにその姿を変えた。
「わ……絵が、動き出した」
絵を覗き込んだロベルトが、目を丸くする。
金の額縁の中で、植物がさやさやとささめき出していた。
「もう一回触ったら、その絵の中にも入れるのかしらん?」
「またこんな状態になるんじゃ、ボク達はもう一回は厳しいけどね」
ミッシェルが問いを零し、円がちょっぴり難しい顔でそれに応じる。
天吏が、首飾りを手に、扉の方へと歩み寄った。
「こっちも、鍵を填めてみるわね」
かくして、満月を思わせる首飾りはぴたりと穴に収まる。と、その時。
「おや、何か動きがあったようですね?」
最後の一人――エレノアが、絵の世界から舞い戻った。
ロベルトが、機嫌よさげな微笑を浮かべているエレノアへと声を掛ける。
「そっちはどうかな? その顔は、何か収穫が?」
「ええ……まあ、悪くはない結果かと」
問いに、エレノアはそのかんばせに乗せた笑みを益々深くした。
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担当ゲームマスター
巴めろ
前回シナリオ
パーフェクトワールドⅠ ~音楽教師は白亜の鳥籠に眠る~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月19日
参加申し込みの期限
2016年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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