酷く荒れ果てた礼拝堂。
争いの跡が色濃く残されており
床には割れたステンドグラスの破片が散乱している。
教壇の下には隠し扉があり
そこから地下室へと降りられる様だ。
中央にぽつりと佇む薄汚れた天使像は
どこか泣いている様にも見える…。
オヤ、花風サン
ここはアナタノ教会デシタカ
改めてお邪魔シマス(一礼
ソーデスネー
マァその人が何処かで元気に暮らしているのナラ
どちらでもイイんじゃないデショウカ
カツテ救った人が彼女の事を覚えていて感謝しているならモチロン
忘れ去ったトシテモ此処を拠り所としなくとも良いようにナッタ事ヲ
きっと彼女も喜んでイルデショウ
何故なら救いヲ求める人とは苦しみを抱える人デスカラネ
苦しむ人が少なくなった事を嘆く神はイマセンヨ
ソレニもし彼女が忘れさられる事を悲しむ神であったとシテモ
少なくとも私は私の魂が消え去るまで覚えておくカラオールオッケーデス!
ソレニ、アナタもキット覚えておくのデショウ?(ニヤッと笑い