イラスト:やまのらのえ
正式名称「九夜山勿忘草教会」
九夜山の山中、生い茂る白い野薔薇に
覆い隠される様、或いは縛られる様にして
ひっそりと存在する廃墟と化した小さな教会。
かつて美しかったであろう景観は今や見る影もなく
教会を彩るステンドグラスは所々打ち破られ
その破片が散乱している。
内部に立つ薄汚れた天使像や
今も色濃く残された争いの形跡等から
天使信仰の場であったことや
何かしらの内乱があったことを想像させるが
祈りの家が打ち捨てられた真の理由を知るものは
皆全て、いずこかへ旅立ってしまったようだ。
長い時を経て人々から忘れ去られた
この場に迷い込む者は
はたして何を想い、何を祈るのか。
人々の信仰を喪って尚
この場に留まり続ける物言わぬ天使は
迷い人の想いをただ静かに受け止める…。
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*関連シナリオ*
天使が瞳をひらくとき
http://rakkami.com/scenario/guide/1049