酷く荒れ果てた礼拝堂。
争いの跡が色濃く残されており
床には割れたステンドグラスの破片が散乱している。
教壇の下には隠し扉があり
そこから地下室へと降りられる様だ。
中央にぽつりと佇む薄汚れた天使像は
どこか泣いている様にも見える…。
(目を潤ませて話に耳を傾けながら)
とても立派なヒトだったんダネ、おばあサマ。
誰かを想って泣く事は恥ずかしくないデスヨ
ヨかったらコレ、使ってクダサイ
(木鈴さんにそっと折りたたまれたハンカチーフを差し出し)
ソウソウ、笑いについてお話していたヨ
サキサンはサキサンなりの幸せに微笑んでいればイイノサ
当たり前ダガ、ヒトはいつ泣く事になるかわからない
笑える時ニ、笑わないと人生ハあっという間に通り過ぎてしまうカラネ