酷く荒れ果てた礼拝堂。
争いの跡が色濃く残されており
床には割れたステンドグラスの破片が散乱している。
教壇の下には隠し扉があり
そこから地下室へと降りられる様だ。
中央にぽつりと佇む薄汚れた天使像は
どこか泣いている様にも見える…。
ソウカ、一度ぐらイ学校で会っているのかモネ
タダ、ボクは生徒会に入っていて生徒の顔覚えていルハズなのニ
キミを学校で見た事がないようダケド、不思議ダ?
ンフ、ロシアは行った事あるカイ? 何度も行っタガ、ドコモ都会で良い所サ
ただボクの地方で使っているロシア語は濁りがヒドくて本国の人から馬鹿にされたりするネ、
ボクから見ればサキサンもスラブ系の血が入っているかもしれないネ、ブロンドがキレイな人達サ
ソウナンダ、居てイケナイ人はいなイ、タダ悲しいガそれを
何もしないでなくすコトはほぼ不可能デ、有名な《汝の隣人を愛せ》という言葉モ
世界が永久に叶える事が出来そうにナイ理想のヒトツダ
簡単に言えばキミが今会ったダケのボクを急に好きにナレと言われてもソレは無理ダロ?
当たり前サ、ボクを見た目しか知らなくて怖いからダ、ソレはお互いに同じ
酷いと今日のランチの皿に乗ってモ食べなくて捨てた物くらい、関心がナイハズ
大げさダガ、ソンナ無関心が、隣人を愛する前に立ちはだかる見えない大きな壁ナンダ
好きな物だけ欲してイイ、好きな人とだけ会っていればイイ、後は頑なに無視シテイイ
自由ダケド、世界中がそんな状態にあルから、争いは無くならないし、孤児だって生まれ続けル
誰もがそんな心のままではボクとキミが1日祈ってモ、1000年祈っても同じコトなんダ
祈った事が重要ではなく、自分からどう世界を変えられるか、まず考えるだけでイイサ
オット、話が長くなってしまってゴメンヨ
ダカラ見えない壁をヒトツヒトツ崩す為、ボクは教会デ祈るの日曜だけにシテ毎日外に出ているンダ
よりヨク世界に関心をヨセて、壁を崩してイッパイ人と話して理解し合う為ニネ