酷く荒れ果てた礼拝堂。
争いの跡が色濃く残されており
床には割れたステンドグラスの破片が散乱している。
教壇の下には隠し扉があり
そこから地下室へと降りられる様だ。
中央にぽつりと佇む薄汚れた天使像は
どこか泣いている様にも見える…。
面倒くさい、ね…
私もそんな風に言われたことあったなぁ…
相手が好意的な言葉をかけてくれてるのに、本当は迷惑に思ってるくせに、とか考えちゃったり、悲観的な言葉や態度で返したり、むしろ、なんで話しかけてくるかな、なんて思ったり。
学生の時の私は本当に面倒くさい奴だったと思うな。
自分が外れてるのが分かっていながら、自分を変えるのは嫌だったり。そのくせ、勝手に劣等感こじらせちゃったり。
人格障害じゃないかと疑ったり。
そしたら、本当は親密になりたいのに、なったゆえに傷付いたときの反動が怖くて他人との接触を避けてる、とか書いてあることにストンと納得しちゃってね。
自分は苦手なだけで嫌いなわけじゃないんだ、って。
だって、誰かが笑顔を向けてくれるのは嫌いじゃなかったんだもの。嬉しいし、安心できた。
そんな相手だって人間だから、嫌なことだってあると思うの。
でも、そんななか私を気遣ったりできる相手に対して尊敬と言うか、感謝を覚えるようになって。
自分もそんな大人になれたらカッコいい、素敵だな~って。