エルデスト2階の部屋の一つ、鹿黒の自室。
一人暮らしに必要な物が一揃いと、ベッドや本棚があります。
基本彼が居るだけですが、遊びに訪れるなり迷い込むなりお好きにどうぞ!
一定期間流れが止まった場合は、退室された事にさせて頂き流れをリセットします(放置防止策
入室も退室もご自由に。
※
「ん?何か用でもあンのかい?」
へェ、お嬢ちゃん達にとっちゃあ、此処は危ない所じゃねェんだなァ。
…ふふ、ありがとう。(緩く笑んで
いいじゃねェか、冴来お嬢ちゃん。
誰かが誰かを好きになるのに理由なんて要らねェだろ?
俺が妻を大事に思うのも、お前さんを大事に思うのも、理由なんてないさ。
大切だから大切なんだ、上手く言えてねェけども。(苦笑いし
ん、…ん?(表情の変化を見て首を傾げ
どうかしたかい?(目線を合わせる様にしゃがみ
ん、そう、孫。
みたいに大事に思ってる可愛いお嬢ちゃん。
まだ50代だしな、ふふふ。
へェ、お菓子焼けるのか。
俺にも分けてもらいてェもんだな。(つれない様子を楽しそうにみつつ
ほんと…?
うぅ…なゆた、冴来に嫌われるのは嫌だよ…
(冴来に頭を撫でられながらぐずぐずと
心配、してくれたの?
えへへ、ごめんね、ありがと
冴来大好きっ
(泣き止みにぱっと笑顔になる
…むうぅ…。
冴来はその、かぐろ?がすきなの?
…孫?ってことはおじいちゃん?
ふぅん、なゆたには
そんなおじいちゃんには見えなかったけれど…。
(ぷくっと頬を膨らませて鹿黒を睨む
お菓子はいらない、
なゆたあとで冴来にお菓子焼いてあげるもんっ
(ぷいっとそっぽを向き冴来にきつく抱きつき
はいはい…。
大丈夫、こんな事で貴女を嫌いになったりしないわ。
言ってみただけよ。
だから泣き止みなさい。
危ないところに行ったのではなくてよかったわ。
(那由他を抱きしめ、頭を撫でて
友達というか…。
この間、散歩していたらこの子に声を掛けられて
それからべったり。
何故こんなに好かれているのか
私にはよくわからないのよね…。
(どこか困った表情で那由多を見下ろし
そんなことより、鹿黒様に会えて私とっても嬉しい。
ねぇ、遊んで?何かお話しを…。
あ…。
(嬉しそうに自然な笑みを浮かべ話しかけるが、
何かに思い至り、途中で何かに思い至り
表情を曇らせ言葉を切る
(冴来さんを見て再び驚いて固まり)
…いやァ、偶然って凄ェな?
おう、此処は俺の部屋だな、マスターから借りて住んでンだ。
そこの可愛らしいお嬢ちゃんは、冴来お嬢ちゃんの友達かい?(微笑ましく見つめ
えらく好かれてンだな、良いことじゃねェか。
ん、いらねェかい?
毒なんて入ってねェさ、心配すンなよ(右袖をヒラヒラさせ
知ってるも何も、冴来お嬢ちゃんは大事な大事な孫さ。
で、……うーん。(泣き出したのを見てちらりと写真立てに目をやり
泣き止むまで此処でのんびりしてくれてもいいさ。
(ベッドに腰掛け、目を細めて眺めている
こんにちは。君、誰?
冴来を知ってるの?
(冴来がいない事がわかりむすっとした顔で
…いらない。
(ふいっと顔を背けて
あっ!
冴来っ冴来っ
(ぎゅうっと抱きつき涙目で冴来を見上げ
ごめんなさい、冴来を見失っちゃって、
探してたら迷子になっちゃったの!
う、ふえっ、ふえぇ…
冴来、ごめん、なさ…、ごめんなさい…
なゆたの事嫌いにならないで…
(ぽろぽろと大粒の涙をこぼしながら
もう、那由多は何処へ行ったのよ…。
ちょっと目を離した隙にフラフラと…。
探されるのは好きだけど
探すのは私、大嫌いだわ。
置いて帰ってしまおうかしら…。
(不機嫌そうにブツブツ呟きながら
…こんなところにいたのね。
那由多。
私に手間をかけさせるなんていい度胸ね。
そんなに置いていかれたい?
私に嫌われたいのかしら?
あら…?
ここ、もしかして鹿黒様のお家…?
(食べようとしていたケーキを手に固まり)
…おう、こんにちはお嬢ちゃん…?
この部屋にゃあ、今のところ鹿黒しか居ねェぜ。
「サキ」?
んー、俺の知ってるのは冴来ってお嬢ちゃん一人だけかね。
同一人物かは知らねェけども。
それに…冴来お嬢ちゃん、俺の家知ってたっけな?
アレ、教えたっけな…どうだったか…。(首傾げ
……。
……いるかい?(手を付けていないチョコレートタルトとミルクティを押しやり
冴来~…??
むうぅ…どこいっちゃったのかな…
(ぷくっと頬を膨らませて
……っあれ?
ここどこだ~?
(きょろきょろと辺りを見回し
漸く見覚えのない場所へ来たことを自覚する
…あはは~…もしかして、
な、なゆた迷子かな、なんて…
……!さ、ささ冴来に怒られるっ!
探さなきゃっ
(わたわたと慌てながら手近なドアをあけ
こんにちは!
冴来いるっ!?
(スイーツフェアで購入したチョコレートタルトと、キッチンから持ってきた紅茶を写真立ての前に供え)
ふふ、また行きてェな。
楽しい事ァいくつになってもいいもンだ。
(ベッドで本を読んでいる)
うん、やっぱ自分ちが一番静かで落ち着くなァ……。