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おとなになりたいお年頃
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【オ・ト・ナ】
噂になっている公園。
夕鈴 翼
は、こちらを見つめるうさぎの傍まで足を進めた。
「あ、人が来た。覗いていってよ。大人になれるよ」
人が公園に足を踏み入れない為、余程退屈していたのか、目を輝かせてこちらを見ている。
「うん、おとなの体験が出来ると聞いたんです」
「体験が出来るかは別だけれども大人にはなれるよ。希望年齢が無ければここにある飴を好きにもらって行っていいよ」
「う~ん。飴なんですよね。それだったら、美味しそうなこれをください」
──それは、専用のビニールに入れられた、うさぎが遊びで作ったリアル野菜ニンジンサイズの白い飴。
翼は、それを空けて、先端にぺろりと舌を這わせた。……味は少し苦い。
「これが、おとなになる為の訓練なんですね。頑張ります……!」
そして翼は、そのニンジンサイズの白い飴を──
翼は、舌を出して先端の苦い味をぺろぺろと確かめつつ、そこから口に咥えてじゅぼじゅぼ舐め始めた。
そして、咥えきれずに溢れた唾液が、白色を残したままに口端を伝──
それを見たうさぎは戦慄した! このままでは、何かが大変な事になってしまう!
うさぎが慌てて撮影ストップ! とばかりに両手を振ると、
らっ倫的な事情によりしばらく辺りは一気に暗転した。
「苦いものを飲み込めるようにならないといけないんですね。おとなは大変です」
暗転が解けた時。
口元をぬぐいつつ、翼のその姿は既に170cm、20歳前半の美女になっていた。
「おとなになるって、こういう感じなんですね。
いつも見ているものが違って見えます。視線の高さ的に」
翼がおとなの実感をかみ締めていると、そこに
一体のビスクドール
を片手に抱いた
御剣 刀
が現れた。
「──立って歩く猫や犬や人形がいるのだから、うさぎだっているよな。うん」
うさぎが人間のように動いている。それだけで日常はご破綻状態であろうが、神魂関連に関わり続けた刀は、妙に納得した様子で翼の元へと足を向けた。
「その姿は夕鈴ちゃんか。一体何をやったんだ?」
取った歳の換算も気にせず、一発で相手を見抜く。
「あ、刀お兄さん。ボク、おとなになる体験がして見たかったんです。
刀お兄さんも大人になりに来たんです?」
「いや、俺は──そうだな、一つもらっていこうか。食べるのは後でになるだろうけど……
『大人になる体験』なら心当たりがある。一緒に行こう」
「はいっ、おとなの体験をさせてくれるのなら喜んでついていきます!」
そして、二人が並んで見えるのは、寝子島にもこっそりある“ご休憩”等の看板が出ている歓楽街。
“身体は大人! 頭脳は子供!”の翼が見せる無邪気な笑顔が、周囲の視線を二人に一気に集めさせては、見つめ続けては悪いと慌ててそれを逸らす。
しかし、行き着いた先は──刀のバイト先でもある、299Coffeeだった。
残念な事に、極めて健全であった。
椅子に腰掛けて、刀はお子様用の椅子も用意し、持っていたビスクドールを座らせる。
そして、珈琲を2つ注文した。
「はい珈琲、これをブラックで飲めたら大人への第一歩だ」
本当かどうかは分からない。しかし、刀はそれを真に受けて飲めるようになった。飲めるようになったということは少し成長したという事だろう……と前向きに考える。
「コーヒーをブラックで飲むのがおとな、なんですね。
では、挑戦してみましょう……ところで、お兄さん。その人形は何ですか?」
「ああ、気にしないでくれ。自己満足で連れまわしているだけだから」
今日は、人形のメンテナンス帰りに出会った出会った出来事。ここは本当に不思議という名の“フツウ”に溢れている。
「さあ、冷めないうちに。冷めると苦くなるぞ」
「はいっ。う……にがっ。でもこれがおとなの味なんですよね、残さず飲まないと」
──とは言え、ブラック珈琲は翼にはあまりに早かった。一口飲んだその後一向に手が進む様子が無い。
「うん、夕鈴ちゃんには早かったな」
現状の刀によるドクターストップが掛かる。
刀は、翼に向けてミルクと砂糖を差し出した。
「ボクにはまだブラックは早いみたいです……」
がっかりとした様子で、ミルクと砂糖を受け取る。
「あ……!」
ふと、入れた角砂糖がボトンと音がして、珈琲が翼のTシャツに思い切り跳ねた。
被害は少ないが、珈琲はシミになると落としづらい。翼は慌てて思い切った様子で、Tシャツの裾をガッと掴んで持ち上げようとした。
──元は10歳の小学校五年生。ブラジャーは、まだ早いと思って着けていない──
「って、うをーい!? なんでここで脱ぐの!?」
刀が真っ青になって止めに入る。それは、外見二十歳のノーブラ爆乳女性がいきなりTシャツを脱ごうとしているのだから、それはたまげた以外の言葉が出ない。
そして、慌てて降ろそうとする刀の手が、見事なまでのラッキースケベで、翼の胸の谷間に触れてしまった。
「あ、お兄さん、そこはっ、んぁっ」
瞬時に、翼が赤面する。
「わ、悪い……!!
だけど、こ、これは事故! 人前で服を脱いじゃいけません、分かった?」
翼の声に、刀も顔を真っ赤にしながらも、鼻血を噴きそうなのを何とか抑えつつ注意を告げた。
帰り間際の夕暮れ時に、ぽつりと翼が哀愁に健気な笑顔を沿えて、にっこりと微笑んだ。
「お兄さん、ボクがちゃんと年を取って、おとなになっても、遊んでくれますか?」
静かに、ろっこんの発動条件は満たされた。
発動条件:対象に笑顔を見せる。笑顔の質・種類は不問
能力:対象に精神的な衝撃(ドキッとさせる)を与える。笑顔の質・種類で与える衝撃が変化。
それを見た刀の胸は、胸が一つ大きな音を立てて、切なさで一杯になった。
別れる事を切なく、一抹の寂しさを一気に抱え込むように感じながらも、機会があったら遊ぼう、と同じく静かに約束をした。
それから、数時間後。
刀は帰って来た夜、家に帰って落ち着いたところで、人形を隣に座らせて、うさぎからもらった飴を口の中に入れた。
その姿は一瞬で、驚くほどにお祖父さんと呼んでも差し支えの無い姿となった。
一般的に、ここまで歳を取りたいとは日常的には思い難い程の光景──しかし、刀はその姿に満足そうに皺の沢山寄った手で、人形を抱きかかえ、そっとひざの上に座らせた。
「ルヴィア、俺はこんな顔になるまで一緒にいるつもりだからさ、俺を忘れないでいてくれよ」
そう、優しく人形に語り掛ける刀の姿を、天上の月だけが柔らかく照らしていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月26日
参加申し込みの期限
2015年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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