おとなになりたいお年頃｜リアクション

おとなになりたいお年頃

　　【今回の飴の販売は終了致しました】

　人間用のテーブルと椅子が無くなり、無駄に広々と感じる公園で。
　鬼河内萌はうさぎに背中を向けて天上に煌々と輝く満月を見た。
「さて、夜も真っ暗になって来たね。
　ボクも帰らなきゃ、怒られちゃう。

　ぐるぐるマーブルラビ、楽しかったよ！
　ありがと──……あれ？」

　振り向いたそこには何もいなかった。
　飴が置かれていた机が無い。更衣室も無い。
　その下にあったはずのトランクもない。
　
　そして、最後に──うさぎがいない。
　気配ごと、存在ごと最初から無かったかのように、一連の出来事は、痕跡を一つも残さずに姿を消していた。

　「また会えるかな……？
　──うん……でも、会えるなら、今日と同じうさぎがいいな」

　そんな萌の言葉は、静かに夜に掻き消える。
　全く今までの跡形も無くなった公園を、満月の光はただ照らし出していた──

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あとがき

担当マスター：冬眠
ファンレターはマスターページから！

ご参加下さいました皆様、最後までご読了の程をくださいました皆様、誠に有難う御座います。この度、ＭＳをつとめさせて頂きました冬眠と申します。

今回は、届かれるアクション内容に良い意味で予測が付かず、アクションを戴きまして、拝見していたプロフィールからは「…ブレない…！」という方と「予測も付かなかった！」という方とで大きく分かれ、非常に想像を掻き立てられながらの執筆となり、とても楽しく執筆させて頂きました。参加者の皆様には、改めて御礼申し上げます。

実際に年を経た時に、皆様のＰＣ様がどうなっているのか、飴を舐めた年齢の相違等に非常に興味を持たせて頂きつつ。
ご機会とご縁が御座いましたら、またお会い出来ます事を願いまして……

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