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【少女と青年は、年齢を乗り越えられるか】
その日は、
九夜 月詠
10歳は、身寄りの無い自分を引き取ってくれた
渡良瀬 命
と共に、シーサイドタウンへと買い物に出て来ていた。
月詠にとって命は、更に幼い頃に両親を事故で亡くし、そして近年、面倒を見てくれていた祖父も他界した中で、命に自分を引き取ってもらい、やっと己の存在に安堵した。
早い話が恩人であるが、もちろん月詠にとっては、そう簡単に片付けられる存在ではない。
今日の“買い物”も、命にとってはただの買い物であっても、月詠からしたら立派な“デート”なのだ。身長差から手しか繋いでもらえない、この距離が憎い。
そんな中、通り道の小さな公園で、1匹のうさぎが、うきうきと露店を開いていた。
「…………」
「…………」
──せめて、遭遇に、心の準備くらいはさせて欲しかった。
あれを見た命は“よく出来た縫いぐるみ”で片付けたようだが、月詠には分かる。
あれは、他の世界からのイキモノだ。
「おじょうちゃん。大人になれる飴を配っているよ。そこのダンディズムなおにいさん。もう少し渋みの増す飴も配っているよ」
“大人になれる”その一言に、月詠の目が一気に大きく見開かれた。
「その飴、今すぐ寄越……くださいなのじゃ! ふむ、兎殿。大きく5~6歳位年を取って見たいのォ」
願望を口にしながら、熱い想いに燃える10歳乙女の頭の中からは“もし本当ならば、そのチャンスで、命に自分の魅力を限界まで魅せつけて、アピールし虜にする!”という、若干その黒い想いがにじみ出ている。
「さあ、兎殿! 代わりにおやつに所持していたかりんとうと交換じゃ!」
「──これが人間界の『かりんとう』!! 僕初めて食べるよ!」
早速うさぎは来客中にも関わらず、口にほおばっては口元をもごもごさせて、その美味しさ、甘さにしばし天を仰ぎ見て感動している。
「そちらのおにいさんも、何か飴持って行くといいよ」
うさぎはその感動が収まってから、命にも声を掛けた。
「喋る、ロボット……でも、無さそうだ。
驚いた。これはどういう仕組みなんだ?」
「飴を舐めると、歳を取る──これだけだよ?」
「……。
それじゃ、俺も適当にもらうか。テーブルの上の、この飴でも──」
「命殿……! 服がパンパンで兎殿から借りた服でも胸のボタンが飛びそうに……
ショ、ショッピングは、この胸と身長に合うワンピースも欲しいという方向で構わんかの……!?」
先程うさぎが回って出した着替え室の中から、うさぎが貸し出した服を合わせて着てみたが、他は合っているのに、胸だけが一際情熱的に大きくなっているのが伺えた。
「今はそのサイズのお洋服しかないんだよ。うーん、これは僕の勉強不足だね」
「そのままで歩いていくわけにはいかないしなぁ……それじゃあ、もし大人用のジャケットでもあれば、それを借りてごまかそうか」
話を聞いたうさぎが、慌ててLLサイズのデニムジャケットを差出し、そっと差し出す。
それを受け取り着込んだ月詠と命は、早速ワンピースを買いに向かいに公園を出た。
「おお! 命殿もますますダンディーさに磨き掛って…惚れ直してしまうのじゃ」
一緒に飴を舐めた、今の命は35歳から、現在40~41歳程。
月詠は、明らかに立派な“おじさまスキーな乙女”だった。
「ほぅ……
これが大人の体というものか……肉つきが良くなったようじゃがどうかのォ、命殿?」
歩きながら、月詠はデニムジャケットの上からでも、少し自信のついた気がする、10歳には無い色気をひしと実感した。
そして、月詠は絡めるように組んだ命の腕に、自分の大きくなった柔らかいマシュマロを感じさせる胸を押し付ける。
「(これならば……!! いつも子ども扱いをする命殿を見返して籠絡──いやいや、結婚の契りまでをもかわせるかもしれん!!)」
月詠は確信を持った瞳で、上目遣いに命を見つめる。
しかし──命は、月詠の祖父に世話になった身として、彼女を引き取ったのだ。
その手前、月詠への立場は保護者であり彼女は娘だと思っている。
今日も、この事件がなければ“親子で一緒に仲良く買い物に行く”という認識で家を出たのだ。
「……まいったな」
力いっぱい当てられた胸の柔らかさに、その心が少し揺らぐ。
いつもの小さい“娘”ではなく、つい自分に好意を向けてくれている1人の女の子として意識してしまう。
「(……いや、この好意は子どもの独占欲、依存のようなものかもしれない。あまり意識しすぎるのは良くないだろう)」
小さくかぶりを振った命の姿を見た月詠は“まだまだぁ!”と決意を新たに、胸を命の腕につけたまま二人でデパートに向かった。
「命殿には、この服が似合うと思うのじゃが、どうかのぅ?」
「それより先に。月詠ちゃん、胸のサイズに合ったワンピース探そうか」
「初ワンピじゃが……似合うかのォ?」
こっそりと、試着室のカーテンから顔だけ出して、それからもじもじと隠していた体を見せる。
スレンダーながらに、大きな胸でバランスが取れたストレートワンピース。
「ああ、良く似合ってると思うよ」
命が、笑顔で大きくなってもまだ小さい月詠の頭を撫でる。
月詠は恥ずかしそうに、まるでいつもの年齢よりも幼く、軽く頬を染めてはにかんで微笑んだ。
二人は互いに選びあった服を着て、シーサイドタウンを見てまわり、最後の締めとしてデザートに甘味処の店へと入った。
「デザートと言ったら、これじゃ!
ふふ、ほら、命殿。あーんじゃ♪」
「この歳で流石にあ~んは……仕方ないなぁ……」
そう言った月詠はあんみつパフェをスプーンで掬って命の方へ差し出してきて。
命は断念しつつも、その娘らしい可愛らしさに僅かに癒されて、それを口の中へ入れた。
口の中に入ったあんみつパフェは、とても甘い味がした。
そして、最後に見つけたのは少し古めの写真屋さん。
「シーサイドタウンに来た記念と、妾が大人になった記念に写真を撮るのじゃ!」
ゲームセンターのプリントシール機もあったが、せっかくの記念なのだからと月詠は妥協せずに、写真屋さんの中に入っていった。
月詠は椅子に座って、命はその傍らに立って、一枚。
帰り道、出来上がりを見て。
命は、数年後、その写真に写る姿のように成長するであろう彼女をこれからも父親のように見守っていきたい、と願い。
婚約の契りまで見通している月詠は、
「(将来こんなオシドリ夫婦になるように願ってるのじゃ!)」
と、二人で、
“将来も、こんな風になっているといい”
と、言葉ではそれだけを告げて、約束を取り付けた。
恐らく、その見解の齟齬が埋まるまでには、まだこれから先も長い道のりが待っているに違いない……
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月26日
参加申し込みの期限
2015年08月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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