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寝子島高校
サイケデリックを乗り越えろ! 寝子祭の準備・アーチ看板製作編
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【叶わずとも!】
「へぇ、思ったよりすごいんだなぁ」
家庭教師として幾人もの生徒さんを受け持つ、
二宮 彰斗
。授業と授業の間にふと空いた時間に、気付けば寝子島高校の近く。彼は生徒のひとりが言っていたことを思い出し、何とはなしに立ち寄ってみました。
実際に眺めてみますと、まだ制作中のアーチ看板は想像以上に大きくて、迫力満点!
「高校生もなかなか、やるじゃん……あれ?」
感心していると、ふと見つけた顔見知り。それは家庭教師として受け持っている生徒のひとり、
屑利 執
でありました。
「あれーっ、屑利くんじゃん! そっか、ここの生徒だもんねー」
「……!? せ、先生!?」
何やら、ぎくりと固まった彼。ひくりと引きつった口元に、彰斗は首を傾げつつ。
「屑利くんもこれ、作ってるんだ? すごいじゃん……って、どうしたの? 今日、何かヘンだよ?」
「そ……そ、そんなことは、ありませんですことよ? はははは」
「そう? まぁいいけど……それより、折角だから、僕も手伝うよ! 確か、一般人でも飾りつけはできるんだったよね?」
「あ、いや、それは。その……はい、ええ、その通りでございまして。ははははは」
何だか挙動不審ギミな執はさておき、
「こちらは……先生かな? よろしくお願いします、僕もお手伝いさせてもらいますね」
恐縮したような沼田さんへ、ぺこり。その方、先生でも何でもないわけですけれど……ともかく彰斗は、彩色をしている生徒たちに画材をいくつか分けてもらうと、やけに落ち着かない様子の執の隣で、せっせと絵を描き始めました。
「『踊る人形』を取り付けるんだったよね。じゃ、こんな感じの、こういう絵を……」
さらさら、さらり。ペンは軽快に紙の上をなぞり、
「あの、先生。この絵は一体、何の……」
「えー、踊ってる何かを描けば良いんでしょ? だからほら、こう……オ・レ! みたいなポーズ……に、見えないか。あははー」
それは何だかくねくねとした、イビツなシルエット。正直、あまり絵心には自信がありませんもので……彰斗先生、舌をぺろりと出しまして、てへりっ☆ やけに可愛いおにーさんのリアクションには、何故だか執くん、悶えております。
この何とも味のある、見ようによっては前衛的と言いましょうか……ええはい、いまひとつビミョーな絵は、苦笑いしつつくしゃりと丸めてしまいまして。
ふと目に付いたのは、既にアーチへ誰かがぺたんと取り付けていたらしい、ひとつの飾りです。じっくり、よーく見つめてみますと……書き入れられているのは、名前?
「へぇー、これ、飾りを作った人がサインを入れてるのかな? 面白いねぇ」
確かに、いくつかの『踊る人形』を観察して回ってみますと、そのほとんどに、誰かの名前が書かれておりまして。
「そっか、じゃあ僕も、このフィギュアに名前を……」
ガチャガチャでゲットしたイラナイ人形を取り出したところで、目に留まったのは、削り出した発泡スチロールに彩色を施して作った、白髪のおじいちゃんの人形。寝子島高校の校長先生、
雨宮 草太郎
氏の姿を模した、飾り付けの『踊る人形』です。
「……あれ? これに書いてある名前……二宮 彰」
「そぉいッ!!」
突然の裂帛の気合。ボグシャアッ!! と派手な音を立てつつ人形を無残にもコナゴナに打ち砕いたのは、執に首根っこを掴まれて叩き付けられた……ぬ、沼田さーんっ!?
「ちょ、ちょ、待って待って! 屑利くん何してんのー!?」
「こんな木っ端人形は、寝子祭伝統のアーチ看板を飾るに値せんのです! 断固粉砕すべきですッ!!」
「沼田さんの頭まで粉砕しちゃうよ!?」
どたばたどたばた!
徐々に増え始めてきたのは、通りがかりに、あるいはアーチ看板製作中の知らせを受けて、続々とやってくる一般の皆々さまであります。飾りつけにまつわる例の噂も手伝ってのことでしょうか、思い思いの『踊る人形』を手に、来るわ来るわ……いつの間にやら正門前には、長蛇の列が!
「はーい、飾り付けは順番に、スペースはまだまだありますから…………あーっもう、手が追い付かないわー!」
ありがたいことではありつつも、応対に回った久保田先生、てんやわんやです。
「このアーチ、思ったより大きくて、高いとこに手が届かないし……って、そこ行くあなた!」
そこで先生が、びしり! 目を付けましたのが、人の群れの中に頭ひとつ、ぽこんと飛び出した彼女の姿。
「碧南ちゃん! ちょっと手伝ってオネガイ、ねっ!」
「えっ?」
帰宅途中、きょとんとした顔を浮かべた、
羽生 碧南
です。
もちろん彼女とて寝子校生、さらには明るく人懐こい性格でもありまして、頼まれれば寝子祭のお手伝いに参加するのもやぶさかではありませんけれど……良い笑顔のみっちゃん先生に呼ばれてみましたら、
「一般の人たちのね、飾り付けを手伝って欲しいのよー。ほら上のほう、私じゃ届かないじゃない? だからオネガイ、ねっ?」
「えっ。えっ?」
つまりは、180cmを誇る彼女の高身長をアテにしてのことなのでした。
(私の背が高いからって……あんまりじゃないの。まったく)
なんて、ちょっぴり凹んでしまったり……とはいえ、仕方なく引き受けてみますと、これが案外悪くないお仕事であるのに、碧南はすぐにも気付きました。
やってきたのは、小学校低学年くらいの小さな女の子。可愛らしいぬいぐるみを両手に抱えて、
「おねえちゃん、つけて? あそこの、たかいところがいいの!」
「あ……うん、分かったわ。お姉ちゃんに任せて!」
とぬいぐるみを受け取り、ひょいと手を伸ばせば、事も無くアーチの頂点近くへ届きまして。ぺったん!
「やったぁ、ありがとうおねえちゃん!」
「どういたしまして」
嬉しそうに帰っていく女の子へ、手を振り振り。
(……たまには、役に立つこともあるのよね)
何となく、心がほっこり、じんわり。高身長も、時には悪くないと思わせてくれたりするのです。
「うわー、本番前だっていうのに、すごい盛り上がりだねぇ」
「ずいぶん広がってるんだな、例の噂。これなら本当に効果が……あ、いや。何でも」
「?」
彰斗はガチャガチャのミニフィギュアを、執は改めて沼田さんと一緒に作り直した人形を、アーチへと取り付け完了!
集まった人だかりが次々にアーチ看板へと『踊る人形』を取り付けていきますものの、それでも大きなアーチにはまだまだ余白がありまして、全て出来上がった暁には、一体どんな豪勢な看板になってしまうのやら、見当もつきません。
ふと、彰斗がひとりの女生徒の様子に気付いて、執へと尋ねました。
「彼女、何してるのかな?」
「さぁ……何か、くねくねしてますけど」
ふたりの視線の先。飾りつけのお手伝いにある程度区切りがついたのを見計らって、せっかくだからと自分用の飾りを制作中の、それは碧南でありました。彼女は段ボールに貼り付けたイラストを見つめて、何やらくねくねくね。キャー! なんて時折黄色い声を発しては、周囲をびくりとさせたりしております。
実のところ、イラストは彼女の自作で、先ほど彰斗が描いたぐんにょりした人らしきナニカに比べれば、驚くほど達者な出来です。ただ、そのモチーフ……ふたりの人物が手を取り合い、チークダンスを踊っている様子に、執などはどこか見覚えがあるような気がしてきまして。
「あれは……校長先生?」
そう、楽しげに踊る人物の片方は、ご存じ寝子校の雨宮校長先生です。微妙に美化されていて、やけにキリッとしてはおりますけれども、あのにこやかなスマイルとか特徴的な頭髪とかを見れば、彼を知る誰もがそうだと分かりました。
「へぇ、あんな感じなんだ、校長先生。じゃ、もうひとりのほうは?」
それが分かるのは、恐らくこの場において、描いた本人たる彼女を除いてはいないことでしょう……知的な眼差し、クールでちょっぴりSっぽい、何と言いましょうか、こう。いわゆる、『乙女ゲー』なんかに出てきそうな? そんな佇まいの、イケメン青年であります。
熱心に飾りを制作中の絵師・碧南の心中をこっそり覗いてみますと、それはこんな感じでありました。
(校長先生とシトラス・ガムダンがチークダンスなんて……ウソ、ふたりはそんな関係だったの!? 謎めいた秘密の逢瀬、シナリオが進むごとにその真実が明らかになっていって、ふたりは引き裂かれそうになってしまうんだけど、でもお互いに強い絆で結ばれていて……なんて、キャーキャー!)
……乙女ゲー、BLも大好きな碧南ちゃん。妄想力は留まることを知らず、校長先生×シトラス・ガムダンという、新たな境地をも開拓してしまった模様です。
「良くわかんないけど、楽しそうだなぁ」
彰斗の視線にも気付かず、幸せそうな笑顔を浮かべた碧南は、これじゃ校長先生がちょっとカッコ良すぎるわね……とかなんとかつぶやきつつ、いつものチャーミング路線に修正をかけたりしながら、サイケな服を着て華麗にダンスを踊るふたりのイラストを、もちろんキッチリ! 完璧に仕上げた後、アーチに貼り付けたのでした。
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3人まで
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学校生活
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定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月01日
参加申し込みの期限
2015年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月08日 11時00分
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