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サイケデリックを乗り越えろ! 寝子祭の準備・アーチ看板製作編
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【名前を書くなら】
「う、ぬ、ぬぬ……ぬぬぬ、ぬぬぬぬ……!」
段ボールにハサミを入れまして、こう。ぐぐぐぐっ、と力を込めまして……すぱーーーんっ!
「やったノっ、切れたワー!」
御薗井 E セレッソ
が、きらきらとした瞳で取り上げましたのは……ハート型!
「セレッソちゃん、大丈夫? ケガしないように、気を付けてね?」
「はいナノー、恩センパイ!」
お隣には、にこやかにセレッソを見守る
早坂 恩
センパイ。ふたりは仲良く、ハート飾り作りに勤しんでおります。
セレッソは、ハートの形に切り出した段ボールへ、ピンク色、金色に銀色に、色とりどりの紙をぺたり。手軽にたくさん作れて見栄えも良く、賑やかで楽しげで……強いて言えば彼女のハサミさばきが少々おぼつかなくて、恩センパイなどはちょっぴり、心配そうな表情を浮かべておりましたけれど。
そんな恩のハートは、立体的です。造形用のスチロールをしょりしょりと彫り出しまして、赤やピンクなどの毛糸をくるくるくると巻き付けたら、なんともあたたかい感じのハートが完成!
「わぁ……恩センパイ、とっても器用なのネ。素敵だワ!」
「ふふ、ありがとう。セレッソちゃんのハートも、すっごく可愛いわよ♪ ……あら、あっちの子たち、大変そうね。大丈夫かしら?」
「じゃ、ワタシたちで、手伝ってあげるノ!」
彼女たちはこうしてアーチ作りに携わりつつも、寝子祭実行委員として、手伝いに応じてくれた一般生徒たちへのサポートも積極的に行っておりまして、これがなかなかに忙しない立ち回りっぷり……とはいえ、こうしてふたりで行動を共にすれば、そんな慌ただしさもいつしか、楽しさへと変わってしまうのです。
ぱたぱたとあちらこちらを行ったり来たり、軽快に動き回ってお手伝いをしては、再びハート作りへ。
「忙しいけど、みんなで何かをするのって、楽しいわね♪」
「うんっ! ……あ、恩センパイ?」
段ボールをうぬぬぬっと切り出しながらに、ふと、セレッソが言いました。
「ワタシ、頑張ってる実行委員のみんなとか、お手伝いしてくれてる人をイメージしたハート飾りも、作ってみたいノ」
「あら、いいじゃない♪ 例えば、どんな感じかしら?」
「んっと……由貴奈センパイは、おっきくてふわーっとしたハート! 夏朝ちゃんは、猫みたいなのがいいワ! それに、それに……」
くりん、と大きな瞳で見上げた先は、ぱちくりと目をしばたかせた恩の顔。
「恩センパイのハートは、大人っぽーい、藤色ナノ♪」
淡く青みがかった紫色は、確かに恩のイメージに合っていて、きっと素敵なことでしょう。
「あら、私のも作ってくれるのね! 嬉しいわ」
「でもワタシ、こういうのあまり得意じゃなくって。だカラ……」
じぃぃ……くりくりと青い瞳で、上目遣い。
恩は思わず、くすりと笑みをこぼします。こんな表情には、センパイ、どうしても勝てないみたいです。
「ふふ……大丈夫よセレッソちゃん、私が手伝ってあげる。教えてあげるから、一緒に、ね。頑張ってみましょ?」
「本当っ!? えへへー、ありがとうナノー恩センパイ!」
ぽふん、と赤い髪のてっぺんに手を置いて、くりくりと撫でてもらったら、セレッソの顔にはふんわり、笑顔がこぼれました。
「そういえばー……」
と、悪戯っぽく。隣で一生懸命、フェイクファーを使ったふわふわハート作りに苦心中のセレッソへ、恩は、さりげなく。
「あの噂。知ってる? セレッソちゃん」
「ウワサ?」
そう。誰が言ったか、寝子祭のアーチ看板にまつわる、あの噂のことです。
ひとつ、『寝子祭のアーチ看板に、意中の相手の名前を書き込んだ飾りを取り付けると、恋が実る』。
ひとつ、『寝子祭のアーチ看板に、カップルが互いの名前を書き込んだ飾りを取り付けると、その愛は永遠のものとなる』。
毛糸で作ったぽんぽんを繋げてリースの形にしながら、恩はそんな、毎年この時期になると不思議と流れ出す噂について、セレッソへと尋ねました。
「そんなウワサがあるのネー、素敵だワ!」
「ええ、そうよね。ねぇ、セレッソちゃん? もし、その噂が本当だとしたら。本当に、効果があるのだとしたら……セレッソちゃんなら、誰かの名前を書いたりする?」
「えっ」
どこかどきりとした様子で、セレッソは恩を見返します。
あくまで冗談めかした、何気ない調子の問いではありました……けれど戸惑うセレッソを、彼は微笑ましく見つめて。
「えと、ソノ……セ、センパイは? センパイは、誰かのお名前、書いたりするのカシラ?」
「私? そうねぇ……」
恩だって、必ずしも答えそのものを引き出したいわけではありません。ただ、そんな彼女の可愛らしい反応を眺めているだけでも、何だか楽しくなってきてしまったりするのです。
大いにもったいつけながらに、
「書いてもいいかしら? って思ってる子はいるのよね。でも、どうしようかしらねー……ねえ、どうしたら良いと思う?」
「えっ、えっ。あの、ワタシは、そのー……」
なんて、素敵な先輩のにっこり微笑みに、セレッソはほんのり頬を赤くして、わたわたわた。どうにも、ずっとずっと、見ていたい気分になってきてしまうわけなのです。
しばしそんな風に、わたわたセレッソを眺めておりましたら、
「お疲れさまー、セレッソちゃん! やっぱり噂になってるんだねー。私もしばっち誘って、書いてみようかなぁって思ってるんだー」
「えっあっ、彩葉チャン!? そ、そうナノ! きっと、もっともっと仲良くなれるワ!」
「えへへ、そうかなぁ?」
やってきた彼女のお友達、
高梨 彩葉
へ、セレッソはぱちんと両手を合わせて同意。飾り付けのあれこれを、実行委員として教えてあげ始めました。
(あら、こちらもはぐらかされてしまったわね。ふふっ♪)
ちょっぴり残念、けれど落胆することも無く。恩はこっそりと、発泡スチロールで作った『踊る人形』の飾りへ、さらさら……セレッソの名前を素早く書き入れまして、彼女の髪みたいに赤い毛糸で、ぐるぐるぐる! 見えないようにぐるぐる巻きにしてから、みんなが作った他の飾りの中へと混ぜて、分からないようにしてしまいました。
(……この気持ちは、まだ、とても曖昧にも思えるけれど)
恩にとってもまだ、はっきりと明確ではないのです。けれど、
(もし、誰かの名前を書くのなら、最初に思い浮かぶのは……だから。やっぱり、ね?)
ふと彼女と、ぱちり、目が合って。
はにかむような、あの照れ笑いが。何事にも一生懸命な、彼女の笑顔が。恩にはとても、とてもまぶしく、魅力的なものとして映るのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月01日
参加申し込みの期限
2015年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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