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サイケデリックを乗り越えろ! 寝子祭の準備・アーチ看板製作編
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【たいせつなふたり】
「……やってみよう、か……彩葉さん」
表向き、いつもの感じ。けれど、
志波 拓郎
の現在の心境はと言いますと、
(彩葉さんに誘われて、カッコ悪いところは見せたくないよな。頑張らないと……よーし!)
なんて小躍りしそうなほどに、テンションマックス! だったりするわけでして。
何しろ傍らには、
高梨 彩葉
。拓郎がベタ惚れの彼女さんがおりまして、どきどきワクワク、落ち着かないのも無理はないというものです。
「うんっ、頑張ろうね、しばっち♪」
にこにこ、明るい彼女が取り出したのは、得意の編みぐるみがふたつ。
ひとつは、青い首輪を付けた、ちょっぴり眠そうな瞳の柴犬。もうひとつは、ふんわり前髪で目元を隠した、可愛らしい子猫……どこかで見たような、並ぶと何だかとってもしっくりくる、そんな人形たちです。
「昨日、急いで作ってきたんだ~。どうかな、しばっち? かわいい?」
「ん……すごく、可愛いと、思う……よ」
「えへへ、良かった♪」
彩葉は、拓郎とふたりでこうして飾りつけをするのを楽しみにして、そのために準備をしてきてくれたと言うのです。しかもこの編みぐるみたちと来たら、まるで並び合う恋人たち、まさしく自分と彩葉のようで、拓郎はもう嬉し恥ずかし。ドキドキのし通しであります。
と同時に、そんな風にして前日から用意をしてきてくれた彼女に比べて、何の準備もしていない自分に、少しばかりの焦りが募りまして。
(しまったな……自分は何も用意してないぞ。せっかくだし、自分も何か……この編みぐるみに合うような何かを……)
がさごさがそりと、彼はカバンを漁り始めました。彩葉の優しさが嬉しいだけに、自分だって何か、そこに合わせたい。彼女に応えたい……!
そんな想いが通じた、というわけでは無いにしろ。ともかくかさり、指先に触れた何かをカバンの中から引っ張り出してみますと、
「あ。これは……」
「わぁ、綺麗な紙とリボンだね!」
以前に食べた、ちょっぴり高級なお菓子を包んでいた、包み紙とリボンでありました。単なる包装紙や飾りとして捨ててしまうにはもったいなくて、ついつい取っておいたほどに綺麗なそれらを見て、拓郎ははっとします。これならきっと、彩葉の手作り編みぐるみを彩る飾りとしても、決して遜色は無いはず……!
「じゃあ、自分は……これを、こう、して……」
拓郎は、包み紙を柴犬の首元へ、スカーフのようにふぁさっと巻いて。きらきら、ふわふわなリボンを子猫へきゅっと結んでやって、恐る恐る、彼女の反応を確かめてみましたら……ぱあっ! 輝くような、この笑顔!
「うんっ、すっごく良い感じ! 子猫のリボンも可愛いし、柴犬はヒーローみたいだね。ありがとう、しばっち!」
「……彩葉さん、が、喜んでくれて……良かった」
不器用な拓郎。けれど彼女の、こんな笑顔のためなら……そう思えばこそのひらめき、ナイスな機転が功を奏して、どうやら彼女には、良いところを見せられたようです。
自然と伸びてきて、きゅうっと自分の右手を包み込んだ、彼女のあたたかい両掌の感触。拓郎は思わず心の中で、ガッツポーズ!
(えへへ……何か、私がリボン、結んでもらったみたい。嬉しいなぁ)
大好きな恋人、拓郎。その心の内が、どうやら自分といることで弾んでくれているらしいことが、嬉しくて。彩葉もまた、胸がじんわり、あたたかくなっていくのを感じます。
前日に慌ただしく、ふたつの編みぐるみを急いで作ろうと思い立ったのは、あの噂を聞いたから。どうやら拓郎はそれを知らず、思いもよらないようですけれど。
(さて! それじゃ噂どおりに、やってみますかっ)
彩葉はふたつの編みぐるみに、寄り添い合って楽しく、ダンシング! といったポーズを取らせると、
「ねぇ、しばっち。子猫のほうに、私の名前を書いてくれないかな? 漢字じゃちょっと仰々しいから、カタカナで」
「……? 彩葉さんの、名前? どうして……」
「ちょっとしたおまじない、だよ♪ ねっ、お願い! 私はしばっちの名前、柴犬くんのほうに書くから」
きょと、と首を傾げた拓郎。けれどペンを手渡されると、彼女のオネガイとあっては断る理由もありませんもので、リボンをつけた子猫の編みぐるみ、目立たないところに付いている白いタグへ、さらさら。『タカナシイロハ』、と書き入れてくれました。
彩葉もペンを手に取り、スカーフを巻いたヒーロー……そう、子猫にとってのヒーローである柴犬くん、その端っこに付いている白いタグへ、『シバタクロウ』、と心を込めて書き込みました。
「……うん、書けたね。ありがと、しばっち! それじゃ飾ろっか?」
「それは、俺に……任せて、くれ」
ぽつりぽつりと、いつも口が達者とは言いがたい彼の言葉に、どれほど多くの思いが込められているかを、彩葉は知っています。何かと手伝ってくれようとして、こうして申し出てくれるのも、不器用ながら彼なりに一生懸命な表現であることを、彩葉はちゃあんと、知っているのです。
だから彼女は、嬉しくて。何度だって、たまらなく、好きという気持ちが込み上げてきて。
「それじゃ……どうせなら、あの高いところが良いかな? ずっと一緒に、良い景色が見られるように。ね」
「ん。わかった……よ」
にっこり。口元は緩んで、自然と良い笑顔。
思えば彩葉だって、美的センスにそう自信があるわけではありません。彼氏に見せるから、と張り切って作った編みぐるみの出来は秀逸ながら、リボンとスカーフは拓郎のお手柄。彩葉のお願いを聞いてくれるために、なかなかに高いこのアーチの上方へと、脚立を持ち出して来てまで応えてくれる彼。
脚立の上へ登った彼の傍らへと、す、と寄り添い、支えながらに。ちょっぴり周囲を気にして、小声でそっと、彩葉は伝えました。
「……いつもありがと。大好きだよ、拓郎」
「……!」
なんてことを言いますと、言葉少なは変わらずに、目に見えて張り切ってしまう彼が、彩葉は大好きなのです。
やがて、拓郎は仲良く踊る編みぐるみたちをアーチ看板へと設置して、
「よし……できた。それで、彩葉、さん……」
「うん? なあに、しばっち?」
「どうして、お互いの、名前を……編みぐるみ、に……?」
ここぞとばかりに、彩葉は首を傾げた拓郎へ、ぴ! と指を一本、唇の前へ。
「それはね……秘密、だよ♪」
噂の真相を確かめるのは、このおふたりに限っては、何だか難しそうにも思えました。だって、たとえご利益が無くたって、ふたりはこんなにも仲睦まじいんですから!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月01日
参加申し込みの期限
2015年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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