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サイケデリックを乗り越えろ! 寝子祭の準備・アーチ看板製作編
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【肉体労働班の奮闘】
「まずは、アーチの形を作らないとな」
どどどん、どどん! 目の前には、大きさも形も様々な無数の木材たち。山のように積みあがったそれらを見上げたのは、
御剣 刀
であります。
アーチ看板制作の手順はいくつもありますけれど、例えば彩色など、まずは土台となるアーチそのものが形にならないと実作業を始められない工程もあるもので、刀らに任された仕事はなかなかに重要と言えました。
とはいえ、心配はご無用! 刀はもちろんのこと、
「どうせなら、去年に比べてパワーアップした、より大きい門を作りたいな」
サキリ・デイジーカッター
のやる気っぷりだって、何とも頼もしいのです。名品であるマイ鋸を手に、仲間たちやここを訪れる一般客たちがこのアーチをくぐった時、笑顔になってくれるのを想像して、
「だってそのほうが、たくさん木材を切れるからね」
……なんかそんな理由だったみたい。さすがのブレードマニア、刃物フェチでありました。
それはさておき、刃のついた道具の扱いならオマカセのサキリに、
「よし、気合入れていくぞ!」
と肉体労働を自ら買って出た刀のお仕事っぷりは確かに、言葉に違わぬものではありまして。まずは木材の板やら柱やらへと、実行委員やみっちゃん先生が書いた図面をもとに線を引き、目印としたところで、ぎらり。ギザギザのノコギリが日の光を照り返すと、
「はっ!」
「ふんっ!」
しゅばばばばっ、ずばばばばば!! 目にも止まらぬ……というと大げさですけれど、そう表現したくもなってしまうほどに素早く、そして精密なノコギリさばき!
「これ、引く時に結構力がいるんだよな。でも、俺にはこういうのが性に合ってるな、修行にもなるし」
刀は、木版の上へ引いた湾曲するラインの上を、差し入れたノコギリでしゅばばば、ごりごりごりごり。まったくもってハミ出さずに、正確に切り分けていきます。
隣のサキリはと言いますと、図面を覗きながらに、
「ふむ。ここは、こうしたらもっと良くなるな」
「ああ、確かに……だが、作業量が増大してしまうんじゃないか?」
「問題ないよ」
刀の言葉にも構わず、振るうのはもちろん飛騨の名品、マイ鋸。ずばばばば、がりがりがりがり! あっという間に角材を必要なサイズへ切り分けつつ、図面に見出した改善点をも盛り込んでいきます。何という手腕!
「……なるほど。相変わらずお見事だな、デイジーカッター」
「そっちもね、御剣。でも、刃物の扱いで負けるわけにはいかないな」
「俺だって剣士だ、遅れを取るつもりもないさ」
ふたりは競いながらに、しゅばばばば! ずばばばば、ずどどどど! がりごりがりごり……ついでに刀は、切り出した木材の角ばったエッジへヤスリがけも、しゅりしゅりしゅりしゅり。
「へぇ。触った人がケガをしないように、というわけだね」
「色んな人が触れることになるからな……ん?」
感心して嘆息したサキリの向こうに、刀は見知った顔を見かけると、がりごりとノコギリを引く手は止めないままに、声をかけました。
「夜海霧! お前もこっちに来て、手伝ってくれ!」
ぴたりと足を止めてこちらを向いた
夜海霧 楓
の表情は、ノコギリを手にイキイキとしたふたりのお顔に比べて、いかにも、厄介なシーンに出くわしてしまった……といった感じではありました。
(……帰りたい)
今の楓の胸中を率直に表してみますと、ズバリそんなところです。
すぐさま脳裏に浮かんでくるのは、のっぴきならない事情で現在同居中の、金髪の女の子。これからお迎えに行く予定の彼女が通う寝子島小学校の下校時刻が近づくにつれ、彼の心を占める不安と焦燥は、徐々に大きく膨らみ続けています。
待ちぼうけをさせてしまってはかわいそうだから、なんて理由ではありません。彼女を案じているのは確かでしたけれど、彼には全く別の心配があるのです。
(早く迎えに行ってやらないと、何処に行くかわからん……! 奴はこの前、半日で青森にまで行った……)
つまり、ものごっつい方向音痴なのでした。もはやそういう問題じゃないような気もしますけれど!
子供が苦手な楓が、そんな手のかかりそうなお子様をお預かりしているのにはもちろん理由がありましたけれど、それはさておき。なるべく早く迎えに行かなくてはならないわけでして、学校行事のお手伝いなどはもちろんお断りを入れ、すたこらと寝子小へ向かい……と、思いましたら。
(ちっ……事情を説明している暇などない、かと言ってここで言い争う時間も惜しい。さっさと終わらせて帰るしかないな)
適当にごまかして素通りしてしまえば良さそうなところを、意外と彼、律儀でありました。
「……分かった。手伝ってやるから、とっとと終わらせるぞ」
「ああ、助かる!」
「それじゃ、ちょっとそっちを支えててくれるかな。釘を打って固定するから」
顔見知りの刀、初対面のサキリへも軽くうなずいてから、楓はこっそりため息ひとつ。それでもがっしと、木材を支えます。
がいん、がいんと刀が金づちを振るう音と衝撃に手を震わせながら、楓はふと、足元へ無造作に落ちている、一枚の紙きれへと目を留めました。
「……サイケデリックってなんだ」
「うん? ああ、実行委員が渡してくれた図面だよ。なかなか良いセンスだよね」
サキリの説明に、楓はもう一度、
「サイケデリックって、なんだ……!」
図面の入魂っぷりには、確かに実行委員たち……それにみっちゃん先生こと久保田先生の苦労のあとが見て取れますけれど、気になるのは今まさに形作られていく、このアーチの土台のカラーリングです。図面によりますと、その色は目に痛いほどの極彩色。そう、まさにサイケデリック!
「……なあ。誰か気付いてるのか知らないが。アーチがこのどぎつい色に幾何学模様……なのはまぁいいとして、これだと後から設置した飾りが目立たなくなるんじゃないか?」
楓の指摘に、きょとん、と顔を見合わせた刀とサキリ。言われてみれば、そんな気もしてきます。
「まぁ、そうかも知れないが。それは彩色の時にまた考えれば……」
「今の段階でこそ、できることもあるだろう。少し、ノコギリを借りるぞ」
「あ」
と楓が手に取りましたのは、ひとまず置いておいたサキリのマイノコギリ、かの名品です。彼はそれを借りると、ふたりほどに慣れた手さばきでは無いにしろ、木材の切れ端をがりがり、ちょちょいっと加工しまして、
「……よし。これなら、いくらか目立つだろう」
「「おお……!」」
組み上がりつつあるアーチの各部に、ちょっとした段差を取り付け、飾り用の台座を増設しました。確かに、この台座に置けば立体感が増し、ド派手なアーチ本体にも負けず、飾りも自己主張することができそうです。
「なるほど、良い工夫だね」
単純な親切心からではありません。楓は早く帰って、あの子を迎えに行かなければならないのです……けれどそのために何か障害があるのなら、彼は全力でそれに取り組むのです。
「とにかく、早いところ終わらせるぞ」
少なくとも表向きは真摯な態度に見える楓に、刀やサキリもまたノコギリを手に、がりごりがりごり! アーチは三人によって、瞬く間に形を成していきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月01日
参加申し込みの期限
2015年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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