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サイケデリックを乗り越えろ! 寝子祭の準備・アーチ看板製作編
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【ハート乱舞!】
土台となるアーチを男子たちががりごりどどんと組み上げていく横では、彼女たちが、たくさんのハートをこしらえているところです。
「そうそう! ねえ知ってるー? あの噂!」
みっちゃん先生またはみわちゃん先生こと、
久保田 美和
先生はハート作りをお手伝い……と称してはおりますものの。この、『そうそう!』から頻繁におしゃべりモードへ突入してしまうもので、実際のところの主戦力は、先生の無駄話を律儀に聞きながらも作業を進める、
綾辻 綾花
ら生徒たちが中心だったりします。
綾花は、造形用の発泡スチロールの中から手頃なものを選び、カッターやヤスリでしゃりしゃりと形を削り出しつつ、
「噂なら、私も聞きました。飾りつけに好きな人の名前を書いておくと、恋が実るって」
「うんうん! 毎年この時期になると、みんなそわそわし出すのよね~」
「みわちゃん先生は、誰かのお名前を書くんですか?」
「私? 私はね~……ふっふっふ」
しゅば! と、何やらアドレス帳のようなものを取り出しました先生。
「まずは本命のケンジ君でしょ、それから次点でコースケ君に、滑り止めでショウタ君、タカヒロ君にケンタロウ君に、それにそれに……」
「……たくさん書くんですね」
それはさておき。
手先が器用な綾花は、そんな風に話に花を咲かせつつも、しゃりしゃりしょりしょり……作っているのはただのハートではなくて、ハートを抱えて丸くなった猫とか、毛並みの模様がハートの猫とか、いかにも大の猫好きな彼女らしい、実に可愛らしいものばかりです。加えて、彩色には蛍光塗料を使って、夜にはぼんやり幻想的な光を灯すという素敵な工夫も……おまけに中央には、『寝子祭』の文字までちゃあんと入っているというこの気配りっぷりは、みわちゃん先生をして、
「むむむ……これは良い出来! できるわね、綾花ちゃん!」
と言わしめるほどです。
「綾辻さん、器用で良いわねー。私なんて……よっ、ほっ」
ちくちくちくり、針と糸を持って綺麗な布地と格闘中なのは、
桃川 圭花
です。
先ほど自分でも仰ってましたけれど、意外と彼女、ぶきっちょでありました。ふんわり立体的な飾りとか良いんじゃない? と、袋状にした紙へ詰め物をしてみたり、風船を膨らませてみたり、布地をふんわりクッション状に縫ってみたり……なんて、先ほどから色々と試してはおりますけれど、
「もう、全然上手くいかなくって、あ痛ー!?」
「だ、大丈夫ですか……!?」
ちくちくちくり、指までちくり! 痛そう!
「……という具合なのよ。これじゃそのうち、どのハートも赤一色になっちゃうわね……」
と圭花ががっくり肩を落としたところへ、とてとてとやってきたのは、
後木 真央
ちゃん。
「おおっ! 綾花ちゃんに圭花ちゃんに美和ちゃんセンセーも……センセーも……(ふいっ)みんな頑張ってるのだすごいのだ~!」
彼女が両手に抱えた段ボールの箱には、カラーペーパーで作ったカラフルなハートたちに、ティッシュを薔薇の花びらのようにふんわり束ねたもの……それに、まさしく圭花が作ろうとしているような、布地にパンヤを詰めたふわふわクッション状のハート飾りも!
思わず圭花は、ぐいと身を乗り出して段ボール箱を覗き込みまして、
「あ、すごい! 後木さんも結構器用なのね……」
「手芸とかはそこそこするのだこれは家庭科室でミシン借りて作ったのだー。圭花ちゃんもお裁縫中なのだ?」
聞かれて掲げた針と糸、指先にはバンソーコーがくるくるくると巻かれておりまして。たはは、と圭花は苦笑い。
それを見た真央は、ふむん、と何やらひとつ思案気に首を傾げた後に、
「んー真央ちゃんこの後やることあるからちょびっとだけだけど、教えてあげるのだ?」
「ほんと!? ぜひお願いするわ。やっぱり後木さんって、頼りになるわよね♪」
何ともありがたい、突発的手芸教室が開講! 真央先生と圭花はさっそく、針と糸でちくちくちく。
その様子を、綾花は微笑ましく眺めて、
「……それでねー聞いてよー綾花ちゃん、本命のケンジ君がね、家事とか片付けの出来ない不器用な女性は返ってお世話してあげたくなっちゃうんだよねーとか何とか言ってね、言ってくれちゃってね、キャー!」
「それは、素敵な方ですね。その方のお名前を飾りに書くんですか……っと」
相変わらず絶好調なみわちゃん先生のトークに相槌を打ったりしているうち、いつの間にやら手が止まっているのに気付いて、慌てて作業を再開。
ともかくハート作りは、和気あいあいと進みます……と。
ぶろろろろ、ききーっ! 突然正門前へと停められた一台の車へ、くりっと全員の視線が向きまして。
少し前、
八神 修
の自室にて。寝子祭の実行委員を務める彼は、アーチ看板作りにも携わるにあたって、自宅にまでお仕事を持ち帰り、実に精力的に動いておりました。
彼の目の前でうぃんうぃん、うぃんとせわしなく動いておりますのは、3Dプリンターです。がしゃこんと程なく出来上がった、バレーボール大のオブジェを取り上げると、
「……うん。良い出来だ」
それは、アーチ看板に取り付けるためのハート飾り……けれど、ただのハートではありません。
正面から見れば、確かにハート。けれどひとたび横から覗けば、それは『踊る人形』の形に早変わり! 角度によって見えるものが変わる、パソコンで修自らが設計した、入魂のオブジェなのです。
さらには、
「よし、これが最後の『S』。完成だな」
万能な彼は、
寝子島高校ミステリ研究会
にも所属しておりまして。踊る人形とひと口に言っても、彼が作ったのは、かの名探偵シャーロック・ホームズに登場するあの暗号、『踊る人形』なのです。
にゃあにゃあにゃあ、部屋の中でころころと遊びまわる、修の子猫たち。目新しいおもちゃとでも思ったのでしょうか、完成したオブジェに飛びつき遊ぶ猫たちにほっこりとしながらも、修がそれらを決まった順番に並べてみますと、踊る人形のポーズと並びが、ある一文を浮かび上がらせます。
「『WELLCOME 寝子祭 LET'S ENJOY TOGETHER JOIN US』……さて、どのくらいの来場者が気付くかな?」
一見普通のハート飾りでありながら、そこへ暗号を仕込んでしまうという、修ならではの知的なお遊びでありました。
そんなわけで、修はさっそく完成したオブジェを、ぶろろろろ! 運転手さんにお願いして、自宅から車で運搬。がちゃりとドアを開いて降りると、同じく看板作りに取り組む仲間たちが、さっそく出迎えてくれました。
「あっ修ちゃんなのだ飾り付け作ってきたのだー?」
「むむ。八神君も器用なのね……」
「ああ、これは3Dプリンターを使ってな。PC上で設計したものを正確に再現することが……あ」
真央や圭花へ掲げて見せたオブジェのひとつから、ひょっこり。どうやら付いてきてしまったらしい、子猫の『ブラック』が顔を出して、にゃおう! とひと鳴き。彼らは思わず顔を見合わせて、くすりと笑みがこぼれました。
「あら……? この人形は、もしかして……」
はっとした顔を浮かべたのは、綾花です。本好きな彼女は、どうやら『踊る人形』の意味にもすぐに気付いた様子で、修へと微笑み、
「……素敵なハートですね!」
「ありがとう。こういうところでも、楽しんでもらえたら良いな……さて。それじゃ、俺は手が足りないところを手伝うことにしようか」
と修も加わりまして、形や色、大きさも様々、多種多様なハートたちは、勢いを増しながらにどんどん増えていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月01日
参加申し込みの期限
2015年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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