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ちゃよなら、寝子祭!
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【えぴろーぐ】
吉野 夕弥
は、はたと我に返り、しばし呆然とその場に立ち尽くしていた。ほとんど無意識のままに机に置かれた自分の眼鏡に手を伸ばし、それをかけ直したあと、ようやく自分のやらかした事態の重さに気づいてかぁっと赤面した。
「~~~~~~っ!? お、俺はいったい何をっ……な、なんかよくわからないけど、二人ともほんとごめんっ!」
思わず頭を抱え込んでその場にうずくまる夕弥。
そんな彼の様子を、
浮舟 久雨
と
葛城 璃人
の二人はやはりしばし呆然と見つめてから互いに顔を見あわせて、
「りぃ、何があったか憶えているか?」
「いいえ。でも、なんだかとっても楽しいことがあった気がします」
と言った。二人は何があったかよく憶えていない様子だった。
ただ二人の表情が楽しそうだったことだけが、一人全て憶えている夕弥にとっても唯一の救いだった。
* * *
篠崎 響也
も子供になったときのことをほとんど憶えていなかった。
「あ、れ……? 俺は今まで何を……」
何か大事なことを忘れているような気がして、ぽりぽりと頭をかく。
と、そんなとき、
「よし、焼けた。 響也くん、一緒に食べない?」
と、
花厳 望春
が言った。
「ああ、勿論」
と、答えてから、(ん?)とまたふとした違和感に気づく。
思わずじっと望春の顔を見つめてから、(まあいいか)と焼きたてのクッキーに手を伸ばす。
「熱っ……」
焼きたてのクッキーの熱に思わずそんな声を響也は漏らす。
それを見て、望春が可笑しそうに笑っていて、響也もやっぱり笑ってしまう。
焼きたてのクッキーはとても熱くて、そしてほんのり甘かった。
* * *
志波 拓郎
が元の姿に戻ったときにはちょうどプリンを食べ終えたあとのことだった。
「……? 自分は……いったい……」
頭の中がどこかぼんやりとしていて、上手く思考がまとまらない。
何かとても、とても幸せな気分であったことは憶えているのだが――。
「ああっ……!?」
そのとき拓郎にとっての大切な人――
高梨 彩葉
の悲鳴じみた声が聞こえて、拓郎はハッと顔をあげる。
「彩葉さん……!?」
すわ何事かと拓郎は真剣な目で彩葉を見つめる。
見たところ外傷の類はないようだが――。
「し、しばっち……その、プリン……って、私も食べてるっ?!」
「え……」
彩葉の視線の先を目で追って、拓郎は空になった食器とスプーンを見やる。
「あ……」
と、拓郎は少しずつ思い出す。
何か夢を見ていたような。
それも小さくなった彩葉と一緒に「かくれんぼ」をしたり、一緒にプリンを食べたりする、とてもいい夢を見ていたような。
(ああ、うん。それは幸せな気分なはずだよな……)
まだぼんやりとする頭で、
志波 拓郎
は少し微笑み、そんなことを思った。
* * *
澪乃 澄佳
は元に戻っても記憶を保持していた。
「あ、みんなもとに戻ったんだねぇ~。よかったぁ」
手にしていた包丁を置いて、ほっと胸を撫で下ろす。
「みんな可愛かったね! あともう数年成長した姿だったら、なおよかったのになぁ!」
と、
ロベルト・エメリヤノフ
も高校生に戻った姿で少し惜しいことをしたというような口調で言った。
「でも、ちっさいロベルトくん、めんこかったよぉ」
「え……?」
それにロベルトは一瞬だけ少しびっくりしたような顔をしてから、
「……うん、ありがとう! 澪乃も素敵なお姉さんだったよ!」
と、屈託のない笑みを浮かべて言った。
* * *
恵御納 夏朝
は気がつけばゼリーができあがっていて驚いた。
「あれ……? 僕は今まで何を……?」
目を瞬かせて、首を傾げる。
目の前には星型のゼリーがあるので、目的は果たせているのが、その間の記憶がおぼろげである。
「まあ、いっか」
夏朝はそれよりもゼリーの出来映えが気になるのだった。
一口食べて、とりあえず上手くできていることを確認しつつ、ほかの人の意見も求めにいく。
「誰か味見してくれないかな?」
星型のゼリーはぷるんとしていて、とてもとてもおいしそうだった。
サキリ・デイジーカッター
は事態の収束を見届けて、ふぅと安堵の息をついた。
「……やれやれ、だね。もう二度とこんな目に遭うのはごめんだな」
サキリにとって子供の頃の記憶はあまり思い出したくない過去だ。
ほかの者達はそれなりに楽しそうだったが、自分はそういうわけにはいかなかった。
「まあ、それでも無事に元に戻れたのだから、よしとしようか」
少し苦笑して、サキリはもう一度家庭科室の包丁を手に取った。
仙藤 紫
は子供に戻ったときの記憶を失っていた。
「……私は何を?」
頭痛がする。より正確にいえば、頭痛がするような出来事があったような気がするが上手く思い出せない。
「まあ、いいわ。続きをやりましょう」
さらりと流して、作業に戻った紫の表情は存外どこか楽しげであった。
橘 明里
は元の姿に戻ったが、お休み中であった。
「むにゃむにゃ。もう食べられませんなの~」
とても幸せそうな表情を浮かべて、明里は寝言を言っていた。
本当に脳みそがとろけそうなほどの幸せそうな笑顔を浮かべていて、今日の講習の内容など明日には忘れていそうな感じだったが、それはそれでアリな感じのする、そんな寝顔だった。
楢木 春彦
も子供の頃の記憶が残っていた。
「???」
一瞬、何が何だかわからずに頭の上に無数のクエスチョンマークを浮かべ、それからハッと全てを理解して顔を真っ赤に染める。
「~~~っ!? な、なにやってたんだよ、俺はっ!?」
思わずそんなことを叫ぶが、ふとまわりを見るとなんだかんだでみんな幸せそうな顔をしているので、自分もまあいいかという気分になってくる。
「ま、これも神魂のしわざだよなっ!」
へへっ、と照れくさそうに笑いつつ、春彦も自分の作業に戻っていく。
羽生 碧南
は何もかもを忘れていた。
「あれ? 私、なんでプリン食べてるの?」
自分は講習をうけにきたはずだが、気がつけばプリンを食べていた。
何を言っているのかわからないだろうが、碧南自身も何を言っているのかわからなかった。
「こんなとき、昔の私だったら泣いてたかな?」
ふとそんな考えが頭をよぎったのはやはり心のどこかに神魂影響下の記憶が残っていたのかもしれない。
かくして、碧南もまた日常に戻っていく。
御剣 刀
も無事に元の姿に戻っていた。
「よし、無事に事件を解決したぞ! って、言ってもただ遊んでいただけのような気もするけど」
口元にまだ残っていた生クリームをぺろりと食べながら、刀は記憶の糸を辿って少し苦笑する。
「まあとにかく特別講義の続きだ! 俺のクラスは喫茶店をやるからな、気合い入れていくぞ! ご褒美のプリンもあるし……ってさっき食べちゃったよ!?」
せっかくのご褒美を先に食べてしまったことに、思わずそう叫んでしまう刀なのであった。
八神 修
は考えていた。
「……何故、俺もプリンを食べているんだ?」
修は子供のときの記憶を憶えていた。
自分は子供なりに冷静に状況を分析し、白沢先生をプリンへと導いたはずだった。
だが、それがどうしていつのまにか自分も一緒にプリンをおいしく頂いてしまっているのか?
「まあ、俺も子供だったからな。多少、ウェイトがそちらに傾いてもおかしくはない、か」
ふぅ、と小さく息を吐いて、修も講習に意識を戻していく。
かくして、家庭科室の小さな大騒ぎは人知れず、静かに(?)幕を閉じたのであった。
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あとがき
担当マスター:
水月 鏡花
ファンレターはマスターページから!
というわけで、ご参加頂いた皆様お疲れ様でした。ここまで読んでくださったあなたにも心から「ありがとう」を。MSの水月 鏡花です。
さて、今回はチャイルドプレ――じゃなかった、幼児に変身してしまうという内容のシナリオでしたが、お楽しみ頂けましたでしょうか?
うまくロールプレイができたという方も、なかなかうまくいかなかったという方も、これに懲りずにまたシナリオにご参加頂ければと思います。
しかし、3~5歳児というと、どれくらいの知能レベルなのか、子供のいない水月には皆目見当がつかない状態でありました。ちなみに生まれる予定も生む予定もまったくありません。泣いてません。泣いてないっていったら泣いてないんです。そういうわけなので、当シナリオの3~5歳児は水月の妄想的3~5歳児ということで、ご理解頂ければ幸いにございます。
まあ、今回もだいたいそんな感じ。
ということで、改めまして、ご参加頂いたPL・PCの皆様、ここまで読んでくださった貴方様、そして「らっかみ!」に関わる全ての皆様に最大限の感謝を。
それではまたどこかのあとがきでお会いできることを祈って。
水月 鏡花 拝
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月07日
参加申し込みの期限
2015年08月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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