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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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その鐘を鳴らせ ～異空間脱出～
少し時間を巻き戻す。ジュストのろっこんが原因で出る派手な音に、後木 真央と御剣 刀も反応していた。真央はろっこん『にゃにゃにゃがおー！』で相棒たるふっくらとした三毛猫、がおーを呼び出し斥候に仕立てる。
「がおー、たのむのだ」
がおーは肯くような仕草をみせ、とことこ歩き出す。刀と真央は物陰に身を隠して低い姿勢で動き、移動していた。
「がおー、大丈夫なのか？」
刀がそれとなく問うと、真央はにゃふっ、と猫のような笑みで
「がおーが恐怖を感じたら送還するのだ。それで再召喚で斥候を続けてもらうのだ」
そう言っている傍からがおーが恐怖を感じた事を真央は察知。瞬時に送還する。同時に青い影が刀の前に現れた。
「こいつら、動きは鈍いな。それに、攻撃方法の間合いがかなり近い……」
刀は冷静に動きを見て把握し、それとなく呟く。それも相手の間合いや構え、肩やらつま先やらの動きを読み取ってである。彼は相手が間合いを詰めようと踏み出した足が地面につくか否かの合間に蹴りを放って転ばせていた。
「刀ちゃんったら冷静なのだっ」
そういっている間に、真央にも青い影が襲い掛かってきた。彼女は影の足元にスライディングで滑り込み、膝の骨を折る勢いで即席ブラックジャックを振るう。ちなみに集団で襲ってきたら顔面狙いで石を投げつけるつもりでいる。
だがそれでは倒れないらしく、青い影はゆっくりと立ち上がる。真央はびくっ、と身体を震わせ、刀は自分が転ばせた影の喉下を踏み潰し、真央の手をとって走り出す。
「しゃーっ！ 三十六計逃げる如かずなのだ！！」
「行くぞ、後木！！」
２人はとりあえず走って影を振り切る事にした。幸い、あの影たちの動きは鈍い。刀と真央が本気を出して走ればあっという間に振り切る事に成功した。
一方その頃。トワ・E・ライトフェロゥと夜海霧 楓はホームセンターで出会った八神 修と共にコンビニだったであろう廃墟にいた。丁度何か役に立つものがないか探していたようだ。修は瓦礫の下敷きになった場所を見、少し考える。
「What？ トワなら皆が入れナイ狭いとこも入れるデスよ？」
トワがそう言うも、楓と共に首を振る。
「この奥に行けば何かありそうだが、無理して行く事はないだろう」
修はそういうと辛うじて原形を留めている棚から砂埃を被った救急道具を手に取り、レジだった場所に幾らかおいておく。と、この辺りの地図だろう物がその近くに落ちていた。
「さて、どうやってモールへ行こうか」
楓はホームセンターで入手した真新しいナイフ（食器）数本と包丁を懐で確認し外を見る。辛うじて見える範囲では例の影を確認しない。
途中で何体か見かけたものの、彼らはどうにか瓦礫などをつかってやり過ごしていた。
（武器を持っているとはいえ、なるだけ戦闘は避けないと。１体１なら兎も角、囲まれたり乱戦になって守り切れる保証はないからな……）
眼鏡を正し、もう一度周囲を確認する楓。ここにはもう何も無いだろう、と踏んだのだ。
「んー、Fogが邪魔デース……」
同じように外を見ていたトワが少しむぅ、と愛らしいふくれっ面を見せつつ言えば修が「そうだな」と苦笑して相槌を打つ。彼は彼で地図を頼りに何通りかのルートを模索していたのだ。
（日常のシーサイドタウンとは違い瓦礫と化した建物も多いが、大体は同じの筈だ）
修の脳裏で、幾つもの事がイメージされていく。彼は、楓が戻ってくる頃には大体のシミュレーションを終えていた。
「まずは、辛うじて見える場所を目指そう。この場所から基本道なりにいけばモールにつく筈だ」
「それじゃ、皆でlet's goなのよ！」
トワはそう言って楓と手をつなぐ。少女の元気な声に背中を押された気がして、楓と修は其々顔を見合わせて僅かに微笑んだ。
刀と真央はがおーに斥候を頼みながら少しずつ進んでいた。青い影に遭遇しないよう物陰に隠れつつ、瓦礫を靴下や鞄に詰めておく。こうしておけば瓦礫の破片を投げつけたり、瓦礫を詰めた鞄を鈍器として活用する事もできるからだ。
「かなり詰めたな……」
「投げてよし、殴ってよしなのだ。刀ちゃんも作るのだ？」
真央の言葉に苦笑していると、足音が聞こえる。待て、と刀が手を出して真央を止めていると……見覚えのある姿が見えた。修だ。
「御剣と真央はどうにか無事、だったんだな」
刀が真央と共に顔を出すと、修が安堵交じりに言う。彼の後ろには楓とトワがいた。真央は同じ部活で仲の良い修と合流できて嬉しいのか、思わず抱きついて「よかったのだ！ 合流できたのだ！」とはしゃいでいる。
「がおー、たのむのだ」
がおーは肯くような仕草をみせ、とことこ歩き出す。刀と真央は物陰に身を隠して低い姿勢で動き、移動していた。
「がおー、大丈夫なのか？」
刀がそれとなく問うと、真央はにゃふっ、と猫のような笑みで
「がおーが恐怖を感じたら送還するのだ。それで再召喚で斥候を続けてもらうのだ」
そう言っている傍からがおーが恐怖を感じた事を真央は察知。瞬時に送還する。同時に青い影が刀の前に現れた。
「こいつら、動きは鈍いな。それに、攻撃方法の間合いがかなり近い……」
刀は冷静に動きを見て把握し、それとなく呟く。それも相手の間合いや構え、肩やらつま先やらの動きを読み取ってである。彼は相手が間合いを詰めようと踏み出した足が地面につくか否かの合間に蹴りを放って転ばせていた。
「刀ちゃんったら冷静なのだっ」
そういっている間に、真央にも青い影が襲い掛かってきた。彼女は影の足元にスライディングで滑り込み、膝の骨を折る勢いで即席ブラックジャックを振るう。ちなみに集団で襲ってきたら顔面狙いで石を投げつけるつもりでいる。
だがそれでは倒れないらしく、青い影はゆっくりと立ち上がる。真央はびくっ、と身体を震わせ、刀は自分が転ばせた影の喉下を踏み潰し、真央の手をとって走り出す。
「しゃーっ！ 三十六計逃げる如かずなのだ！！」
「行くぞ、後木！！」
２人はとりあえず走って影を振り切る事にした。幸い、あの影たちの動きは鈍い。刀と真央が本気を出して走ればあっという間に振り切る事に成功した。
一方その頃。トワ・E・ライトフェロゥと夜海霧 楓はホームセンターで出会った八神 修と共にコンビニだったであろう廃墟にいた。丁度何か役に立つものがないか探していたようだ。修は瓦礫の下敷きになった場所を見、少し考える。
「What？ トワなら皆が入れナイ狭いとこも入れるデスよ？」
トワがそう言うも、楓と共に首を振る。
「この奥に行けば何かありそうだが、無理して行く事はないだろう」
修はそういうと辛うじて原形を留めている棚から砂埃を被った救急道具を手に取り、レジだった場所に幾らかおいておく。と、この辺りの地図だろう物がその近くに落ちていた。
「さて、どうやってモールへ行こうか」
楓はホームセンターで入手した真新しいナイフ（食器）数本と包丁を懐で確認し外を見る。辛うじて見える範囲では例の影を確認しない。
途中で何体か見かけたものの、彼らはどうにか瓦礫などをつかってやり過ごしていた。
（武器を持っているとはいえ、なるだけ戦闘は避けないと。１体１なら兎も角、囲まれたり乱戦になって守り切れる保証はないからな……）
眼鏡を正し、もう一度周囲を確認する楓。ここにはもう何も無いだろう、と踏んだのだ。
「んー、Fogが邪魔デース……」
同じように外を見ていたトワが少しむぅ、と愛らしいふくれっ面を見せつつ言えば修が「そうだな」と苦笑して相槌を打つ。彼は彼で地図を頼りに何通りかのルートを模索していたのだ。
（日常のシーサイドタウンとは違い瓦礫と化した建物も多いが、大体は同じの筈だ）
修の脳裏で、幾つもの事がイメージされていく。彼は、楓が戻ってくる頃には大体のシミュレーションを終えていた。
「まずは、辛うじて見える場所を目指そう。この場所から基本道なりにいけばモールにつく筈だ」
「それじゃ、皆でlet's goなのよ！」
トワはそう言って楓と手をつなぐ。少女の元気な声に背中を押された気がして、楓と修は其々顔を見合わせて僅かに微笑んだ。
刀と真央はがおーに斥候を頼みながら少しずつ進んでいた。青い影に遭遇しないよう物陰に隠れつつ、瓦礫を靴下や鞄に詰めておく。こうしておけば瓦礫の破片を投げつけたり、瓦礫を詰めた鞄を鈍器として活用する事もできるからだ。
「かなり詰めたな……」
「投げてよし、殴ってよしなのだ。刀ちゃんも作るのだ？」
真央の言葉に苦笑していると、足音が聞こえる。待て、と刀が手を出して真央を止めていると……見覚えのある姿が見えた。修だ。
「御剣と真央はどうにか無事、だったんだな」
刀が真央と共に顔を出すと、修が安堵交じりに言う。彼の後ろには楓とトワがいた。真央は同じ部活で仲の良い修と合流できて嬉しいのか、思わず抱きついて「よかったのだ！ 合流できたのだ！」とはしゃいでいる。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年10月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年10月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年10月08日 11時00分
