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ネコノメ企画ぷれぜんつ ~カップル撲滅大作戦!!~
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「鬼久保さんのこと背負うの、これで二度目だね」
「ごめん、なさい……また迷惑、かけたね」
無表情のなかにもしゅんとした気配を漂わせる女の子に、男子のほうはそんなことないよと屈託なく笑う。
石段を上る重なり合う影。
雨水 待雪
と
鬼久保 美桜
のペアだ。
彼らが目指しているのは、この石段を上りきった先にある桜台の墓地だ。
偶然今回のイベントのチラシを手に取った待雪。景品欄のお米を見て「田舎からの仕送り減らせるかも」と思いついたものの、多くのペア参加者と同様彼にも恋人はいなかった。
まあ恋人はいなくとも、誰かに役だけでも頼めたらなあ……などとぼんやり考えていたところ美桜と遭遇。流星群鑑賞のときに出会って、それから会えば世間話をするぐらいの仲にはなっていた。迷惑かなとおっかなびっくり尋ねてみたら、彼女はいつもの無表情で「面白そう」とぽつりと漏らした。
かくして参戦が決まると、コンピュータ関係に弱い待雪に代わって、彼女が参加の手続きを済ませてくれた。人は見かけによらないと待雪は思う。
桜台の墓地に向かうことにしたのは、繁華街などのデートスポットとは真逆の場所であり、おそらく人気もないだろうと踏んだからだ。その読みは正しく、幸運にもまったく襲撃者に遭遇せずにここまで辿り着けたが、代わりに石段の途中で美桜がダウン。いまに至る。
彼女があまり健康でないことはわかっていた。それなのに、こんなイベントに連れ出して本当によかったのだろうか?
それとなく尋ねてみると、背中の美桜がぽつりと呟いた。
「本家のお父様は、あまりいい顔しないけど。でも、私のお手伝いが庇ってくれるから」
だから大丈夫と言って、美桜は再び押し黙る。なんとなくそんな気はしていたが、やはり複雑な家庭環境であるらしい。そのあたり、もう少し深く聞いても失礼じゃないだろうか? 逡巡する待雪だったが、気づけば石段を上りきっていて、それはまたの機会にお預けとなった。
「ちょっと休もうか」
桜も散り、代わりに青葉を茂らせた木々を侍らせて、ひっそりと佇む桜台の墓地。石段に腰かけて、しばらく風に梢が揺さぶられる心地よい音色に耳を澄ませていると、再び美桜が口を開いた。
「流星群のときの……」
「ん?」
「あのときの、君の『待雪草』。曲つくったっていう親友……すごいね。どんな人……?」
いつか聴かせた篠笛の曲の名を口にする彼女に、待雪はしばし考え込み、そして空を見上げた。あの日見上げた星空には、いまは燦々とお日様が照り輝いている。
「78歳のお婆ちゃん……って言ったら驚くかな?」
美桜がぱちぱちと目を瞬く。表情に変化はないが、たぶん驚いている。
彼女の感情表現を読み取るコツめいたものを見つけた気がして、待雪はひとり忍び笑いした。
「若い頃、有名だったらしいんだ。だから、作曲も、できるんだと思う。……俺が小さい頃から、何でも、教えてくれた、恩人みたいな人。それに、ずっと一緒だった、んだ」
この話を誰かにしたことはあまりなかった。「変かな?」と尋ねると、美桜は首を振って否定。
「……なんで、おんぶ手慣れてたのか、やっとわかった」
ふたりの間に降りる沈黙の帳。けれど、不思議とその静けさが心地よく。
お互い、まだ知らないことがたくさんある。こうしてのんびり身の上話に興じるのもいいかもしれない……。
さて、幸運に恵まれたペアがいる一方、不幸に見舞われたペアもいた。
星ヶ丘の広場をスタート地点に選んだ、
葛城 璃人
・
高尾 日菜
ペアである。
寝子高非公認組織『美食クラブ』の一員として、ネコノメの動向を探ろうと璃人に声をかけた日菜。言わずもがな、調査をダシにしたデートへのお誘いであり、前回は男の娘モードだった璃人もしっかり男子の格好で決めてきた……のだけれど。イベント開始早々、いきなり謎の竜巻によるぶちかましを受けたのだ。
わけもわからぬまま周囲を見やれば、他にも無数のカップルが連続発生する竜巻に呑まれて目を回していた。そして、追い打ちをかけるように雪崩れ込んでくる襲撃者の一団。ほうほうのていで何とか高級住宅の立ち並ぶ路地まで逃げ延びるも、そこで日菜の体力が尽きた。彼女はおいかけっこの類が大の苦手なのだ。
かくて連中に追いつかれ、絶体絶命の窮地というわけだったが……
「ああ、りぃちゃん! カップル名簿見たときからまさかと思っていたけど……やっぱり、りぃちゃんじゃないか! なんで男装なんか!?」
襲撃者のひとりが璃人を見て驚愕の声をあげる。
「ええと……どちらさまでしたっけ?」
「ひ、酷い! 僕たちの愛の日々はすでにデリート済み!?」
悲嘆にくれ始めた襲撃者に初めは首を傾げるしかなかったが、ふと記憶の淵を過ぎるものがあった。採用選考会の折、男の娘『りぃちゃん』による籠絡作戦に引っかかり、最後は金的で退場していった哀れな結社員……。
「あ、もしかしなくても結社員Eさん!」
「りぃちゃん、思い出してくれたんだね!」
むー、しっかりトドメを刺しておくべきでしたか……黒いことを考えつつ、璃人は彼の疑問に答えた。
「男装ではなく、こっちが素なのです。『りぃちゃん』は世を忍ぶ仮の姿……本当の僕は、ご覧の男の子『
葛城 璃人
』なのです!!」
だだーん! 衝撃の真実を明かされ、結社員Eの身体ががくがくと震える。
「ぼ、僕のりぃちゃんが……男の子だったなんて……うわーん!!」
徹頭徹尾騙され続けた男は、咽び泣きながら通りの向こうへと消えていった。
バッドエンド666『惚れたあの子は男の娘』
早いとこ次の恋を見つけられるようお祈りしたいところだが……もしかすると『男の娘でも一向に構わん!』ルートに派生するかもしれない。すべては神のみぞ知る……。
そんなこんなでひとり戦線離脱したものの、やはり多勢に無勢。
「ふはははは、大人しくお縄につけーい!」
「ううう、これまでですかー!」
――せっかくのデート、今日は日菜さんをあの場所に案内したかったのに~!
叫びも虚しく、ふたりとも確保されようとしたまさにそのとき――一番手前のネコノメさんがポーンと綺麗に宙を舞った。
「な、なんだ、なんであいつ飛んで……のわああああ――――――ッ?!」
弧を描いて飛ぶ同僚を見ていた別のネコノメさんも、最後まで言い終えられずに同じ目に。いったい何が?
「……男の子だろ葛城、諦めんな。意地見せろ」
「庚さん!」
「如月くん!? どうして……」
いようとばかりに姿を現したのは、美食クラブの用心棒、
如月 庚
!
「バイト中。お使い頼まれて歩いてたんだが、見覚えのあるアホスーツの連中がいるじゃねえか。それで覗いてみたんだが……おまえらツイてたな」
クールな庚にしては珍しく、気さくな笑みを浮かべて言った。そして一転、野獣の笑みに変じて襲撃者たちに向き直る。
「さて、うちの連中に手ぇ出すとはいい度胸だ。その度胸に免じて無料で星にしてやるよ。ほれ、急いでんだ。とっととかかって来な」
襲撃者組のなかには、正規のネコノメ結社員も何人か混ざっていた。採用選考会の折、会場に乗り込んできた庚に千切っては投げ、千切っては投げされた記憶……。そう、相手はイケメン。イケメン補正の持主には、名もないモブキャラでは太刀打ちできないのだ!!
「ぐ……ニャン大人先生を呼べぇ!」
「あの人、先日退院したばかりで、まだぴょこぴょこ歩きッスよ!!」
現状、ネコノメで唯一このイケメンに対抗できそうなギャグ補正の持主も召喚できず。ああ、万策尽きたり! あっさりやられてしまうのかー!?
だが……そのときである!
「ふっ……どうやらあっしらの!」「出番のようですな!」
思わせぶりな台詞とともに現れたのは、ショッキングピンクの全身タイツを身にまとった怪人二名……!
「な……何者だ!?」
ネコノメスーツではなく、さりとて獲物たちのお仲間とも見えない。突如として現れた第三勢力に、ネコノメさんたちも狼狽を隠せない。明らかに只者ではないふたりだが、誰何の声に応えて堂々たる名乗りをあげた!
「暴れん坊の童貞! ドウテイブラック!」
「真っ赤に燃える熱き魂! ドウテイレッド!」
そこで一拍置いてポーズを取り、叫ぶ。
「「ふたり合わせて……貞操戦隊ドウテイジャー!!」」
「「(120%アブない人たちだ……!!)」」
如月たちどころかネコノメの連中にまで距離を取られる始末だが、ふたりはまるで気にせず呵呵大笑。次いで両手を広げてドウテイブラックの中の人――
山田 与太郎
が演説を始める。
「仲間のピンチに颯爽と駆けつけ窮地を救うヒーロー……腕っぷしの強さはもちろんのこと、当たり前のようにイケメンで勉強もできそう。くっく、どうせ家事スキルだの英会話スキルだののイケメンオプションもついてるのだろう……絵に描いたようなリア充め!!」
「「(だいたい合ってる……!!)」」
「ま、待て、おまえら、その目はいったいなんだ……?」
葛城と高尾から同時に視線をもらい、如月もまた動揺を隠せない。そこに畳みかけるように、今度はドウテイレッドの中の人――
横嶋 下心
が、声を張りあげた。
「だが、リア充共に俺たちの野望を邪魔させはしない!!」
「や、野望……?」
呟いてしまった高尾嬢に、ドウテイジャーたちがびしぃっと指を突きつけ叫ぶ!!
「「
お嬢さんのおっぱいを揉む……!!
」」
「ほわああああああッ!?」
ぞぞぞぞぞっ。
本能が危険を察したのか、普段の振る舞いからは想像もできない敏捷さで胸を隠して飛び退る高尾。
「な、なな、な、何を考えてるんですかーッ!?」
「何を考えているかだって? 婦女子のおっぱいを揉むのは男児の本懐!! リア充だけに乳、尻、太ももを独占させてなるものかッ!」
「邪魔する者は、全員まとめてM字開脚からの『ウェルカム! ユートピア!』で熱烈歓迎でやんすッ!!」
説明しよう! 『ウェルカム! ユートピア!』とは、下心が投げてきたリア充を与太郎が股間でキャッチ、そこから必殺のドウテイカノン(注:彼のろっこん。正式名称『ライジング・サン』)に繋げるという、恐るべき変態コンビネーション技だ!
どこまでも欲望に正直なドウテイジャーたちに、葛城の危機意識センサーがぴぴぴっと反応した。
こんな奴らに日菜さんのおっぱいを渡すわけにはいかない! となれば、選ぶべき手はひとつ……!!
「こ……庚さん! 日菜さんは僕が守ります! だから庚さんは、そこの変態たちの相手をっ!!」
「えッ!?」
「大丈夫、僕だって男です! やるときはやりますよ! 心配無用です!!」
「い、いや、待て葛城、俺ももう少しで急用を思い出しそうな……」
「如月くん、ありがとう! 最後まで逃げ切れたら、景品のお米あげるね!!」
ああ、ぶるーたすおまえもか! 日菜にまで後押しされて、瞬く間に変態二名とのマッチメイクが確定してしまう。すでに観客と化しているネコノメさんたちも、皆一様に目を輝かせている。他人の不幸は何とやら! 自分さえ標的にならなければ、こんな笑える展開は滅多にお目にかかれませんからなあ!(ゲス顔)
「与太郎、主砲発射よーい!」
「いいですともー!」
くいっくいっくいっくい! 切れのある腰使いでエネルギーを充填し始める与太郎。下心から秘蔵のエロ本も受け取って、その股間部に爆発的な光の奔流が走り始める……!
庚の背筋が総毛立った。喧嘩に明け暮れた日々が鍛えた野生の勘ともいうべきもの。悪夢のような理不尽が、高波となって押し寄せようとしている!
アレを解き放たせたらまずい。だが止めに行ったが最後、あの野郎のもっこり股間に顔面ダイブすることになるという益体もない確信! ギャグ時空どころか、一足飛びで変態時空に鮮烈デビューする未来がすぐそこに! 勘弁してくれええええええええ!!
庚の口から悲鳴が漏れ出ようとした――まさにそのときである。
「あー、いたいた」
「「む?」」
何者かに肩を叩かれたドウテイジャーのおふたり。眉を寄せて振り向けば、筋肉ではち切れそうな水色のシャツを着た厳ついおっさんたちが、ずらりと並んでいるではないか!
「通報のあった全身ピンクタイツの二人組を確保。詰め所まで持ち帰ります」
おっさんのひとりが無線機越しに報告するや否や、がっしりと両脇をホールドされてしまうドウテイジャー。身じろぎひとつできない!
おっさんたちが頭にかぶっている制帽、さらに腰には警棒、手錠に拳銃とくれば……答えはひとつ! 寝子島の守護神『お巡りさん』だーっ!!
「うぼあー、何をするー! 俺を桃色破廉恥小隊の隊長と知ってのことか~!!」
「あっしらには、寝子島に巣食う悪のリア充どもを殲滅するという使命が~!!」
……そのままどっかに連れていかれたーっ!!(;゚Д゚)
変態さん二名の安否が気遣われるその頃、
骨削 瓢
は寝子ヶ浜海浜公園に勝利の凱旋を果たしていた。
引き連れた大勢のロンリーウルフさんたちに、捕らえたカップルたちを引っ立てさせている。
実際、瓢の戦果は突出していた。ゲーム開始からおよそ二時間……各地でカップルとの遭遇や交戦の形跡が確認されているが、それでも現時点で捕らえられたカップルは両手の指の数に満たない。が、実はそのほぼ半数の組を、瓢がひとりで確保していたりするのだ。
これにはカラクリがある。
瓢のろっこん『悋気の独楽』は、他者の恋愛模様を確認 → そこに局地的な竜巻を発生させるという、まさに今回のイベントのために誂えたような能力なのだ!
瓢が「今日、この日、この時に限り……あっしは最強じゃあッ!!」と豪語するのもむべなるかな。星ヶ丘の高台に登り、双眼鏡片手にイチャラブしているカップルを捜し、見つけた傍からろっこんでぶちかましをかける。そして竜巻でKOしたカップルに、配下のネコノメさんたちをけしかける……完全無欠のコンボと言う他ない。
葛城 璃人
と
高尾 日菜
のペアを襲った謎の竜巻も、もちろん彼の仕業である。瓢はカップルを見つけるや否や、手当たり次第にろっこんを発動させているためほぼ無差別テロ。言うまでもなく、一般町民への攻撃は禁止されているが……そんなもん、バレなきゃよかろうなのだぁーッ!!
そんなこんなで意気揚々と引き上げてきたのだが、何やら会場の一角が騒がしい。何人もの襲撃者たちが、着ぐるみの頭を突き合わせてうんうん唸っている……?
「何かあったんで?」
「む、同輩か。いやな、我々襲撃者のなかに裏切り者が紛れ込んだらしい」
穏やかならぬ話である。耳を傾けてみれば、ネコノメスーツを剥かれて裏路地に放り出されている襲撃者が何名か出ているのだという。
「剥かれたはずのスーツが行方不明……となれば、おそらくカップルが着込んでいると見て間違いない。だが、襲撃者の大半は寝子島中に散ってるから身体検査もできない……」
「剥かれた本人から、スーツの特徴聞いて探すのはダメなんで?」
「量産型の雑種猫スーツを着込んだ奴らばかり狙われた。判別不能だ」
「ははあ……なるほどねぃ」
どなたか知らぬが、敵もなかなかやるものである。……が、もちろん降参する気などさらさらない。ただでさえイージーゲームで歯応えがないと思っていたのだ、このタイミングで情報を得られたのはまさしく天啓!
「くっく……その大仕事、見事あっしが片づけて見せやしょう……!!」
そんな感じで、カップル撲滅大作戦の前半戦は過ぎていったのだった……。
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定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月07日
参加申し込みの期限
2013年04月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月14日 11時00分
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