this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ネコノメ企画ぷれぜんつ ~カップル撲滅大作戦!!~
ラッキーハプニング?
ラッキーハプニング?
カップルスレイヤー ~ネオネコジマ炎上~
カップルスレイヤー ~ネオネコジマ炎上~
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
公園で号砲が鳴り響いたその頃――寝子島神社。
「時間ね」と、汗を拭いて身支度を整えるふたつの影があった。
フード付きパーカにスウェットパンツ。それに竹刀装備。
新井 すばる
と
橘 千歳
ペアである。
生真面目一直線の千歳と、ちくわナルシーという一見不可思議な取り合わせのふたりがペアを組むことになったのは、千歳がいまの下宿先を出ることになったという話に端を発する。
きっと夫妻が本州に引っ越しすることになったとか、そんな感じの事情があるのだろう。ともかくも、住ませてもらったお礼のひとつもしなければと考えていた千歳のもとに届いた此度のチラシ……かくてお世話になった下宿先の夫妻に、景品の商品券をプレゼントしようと思い立ったのだそうな。いまどき珍しいぐらい殊勝なおねーちゃんである。
しかし、そんな彼女にもひとつ困ったことがあった。この景品、男女ペアで参加しないとそもそも獲得の目がないのである。といって肝心のパートナーもいないし……と悩んでいたら、どこから聞きつけたのやら、同じ剣道部だったすばるが名乗り出たのだ。
「旧市街ならまかせといて。地元だし配達で隅々まで知ってるからね」
ちくわさんの頼もしいお言葉である。
「大丈夫、ボクだって出るからには絶対残りたい。橘さんにいいトコ見せたいしがんばるよ(ウィンク」
この直球ど真ん中のアピールに、さすがの千歳嬢もどういう顔をしていいのかわからない!
ええい、これだからちくわナルシーは! 月が綺麗ですねを百万回ぐらい朗読するがよろし!
「あ、ここねお肉屋さん。ここのコロッケ最高なんだよ? 安いしおいしい。ちくわのライバル」
ちくわさんの案内で、旧市街のおススメ老舗を回りながら逃げることにしたふたり。その最初に立ち寄ったお店での一幕。自分の言葉がツボに入ったのかすばるはひとり笑いし、それに釣られたのか千歳もくすくす微笑。それを目敏く見つけた店のおばちゃんが、「すばる坊の彼女かい?」とからかってくる。
ご想像にお任せするよーとひらりと躱し、コロッケをふたつゲットして片方を千歳に差し出す。
「はい、熱いうちに。ほんと絶品だから」
「……あら。ホント、美味しい」
コロッケを頬張りながら旧市街を再び歩き始める。
「もう、どこ行くか決めたの?」
「ううん。これから不動産屋さん回るつもり」
「ふーん……」
何やら考え始めるすばる……と、そのとき。曲がり角から追手が姿を現した! 首にマフラーを巻いた三匹のニンジャ猫……何とも風流なデザインである。そのうちの一体がすっと進み出て、両手を合わせてお辞儀した。
「ドーモ、カップル=サン。
エヴァ・ブランシェ
です」
着ぐるみに負けないぐらい酔狂な挨拶をしてきた彼女に、カップルふたりの動きが止まる。
(あれ、確かこんな感じだったわよね……?)
予定外の反応に、逆に戸惑ってしまうエヴァである。郷に入っては郷に従え。最近読んだ小説に載ってたニンジャの作法。決闘の前には、両手を合わせてお辞儀するとあったはずなのだが。
ふーん……レクリエーションとしてはなかなか面白そうね。たまにはハメを外してみようかしら?
そんなこんなで参戦したエヴァであるから、カップルたちに特段の恨みがあるわけではないが、もちろん手を抜くつもりもさらさらない。
「カップル討つべし、慈悲は無い……ってね」
ポーズを決めると、すばるたちは「アイエエエ!? ネコノメ!? ネコノメナンデ!?」とはもちろん言わず、即座に逃げ出した。お供のスケ=サンとカク=サンをけしかける暇もない……って何か違うの混ざってません?
だが、エヴァは慌てない。旧市街に詳しいのは、なにもすばるだけではないのだ!
「こらあ、待ちなさーい!!」ゲーム開始から三十分……ついに追いかけっこが始まった!
「わ、見て見てとうふちゃん! さっそく始まってるよ」
「せやなー」
追いかけっこを見物しているのは、
西野町 かなえ
と
雨崎 荒太郎
ペア。喫茶店のテラス席でのんびり談笑している……と見えるのは上辺だけで、これでも結構いっぱいいっぱいなのである。
西野町 かなえ
、思って曰く。……これ、もしかしなくてもデートやなぁ……。
いかにゲームの体裁を取っていようと、男女がペアで手を取り合って逃げろだなんて言われたら、他にどんな表現があろうか。誘ってから気づくというのもかなりの間抜けっぷりだが、それとなく様子を窺う限り、向かいの相方はいまも気づいてなさげ。珈琲にふーふー息を吹きかけている。
「そういえばさ、逃げ切れたときの景品、何にするかもう決めた?」
「んーん、まだやで」
「僕もまだ決めてないんだよねー。お米もいいけど、商店街の商品券もいいなあ。寮のみんなと豆腐鍋パーティとかどうかな?」
オレンジジュースを飲みつつ、上の空で生返事するかなえ。
うちかてそんな鋭いほうやないけど、こーたろーくんの鈍さも相当なもんやで。どの服着ていくか、一時間も衣装棚と睨めっこしてたうちがアホみたいやんか!
そう内心でぶーたれるかなえの服は、陽だまり色の春物ワンピース。セットのお豆腐色のボレロと合わせてお気に入りの一着である。
なんかドキドキしてまうなー……などとそわそわしていたのが遠い昔のことのよう。こっそり嘆息するかなえだったが、ご期待の?お約束イベントは唐突にやってきた。
「
あ、でも温泉一泊も捨てがたいよねー
ってうわあ!?」
予告なしの爆弾発言に、思いっきり噎せ返ってしまう。
「ど、どーしたのとうふちゃん、大丈夫?」
荒太郎が心配そうに覗き込んでくるが、この男、間違いなく自分が何を言ったのか理解していない。
赤くなったかなえは「う~」と唸りつつ、上目使いでこーたろーをじろり。
「……こーたろーくんのエッチ!」
「えぇ、なんでっ?!」
ロンリーウルフ数名分の致死イベントをこなした後、ふたりは西野町とうふ店へと足を運んだ。本当に珍しくも、かなえがろっこん用の豆腐を持ち出し忘れたのだ。やっぱり、多少舞い上がっていたのかもしれない。
ともあれせっかく寄ったのだし、荒太郎を父親に紹介しようとかなえは軒先から声を張りあげた。
「おとーん、ただいまー! 豆腐忘れとった! あ、それと友達連れてきたんや。これ、友達の雨崎……」
下手をすると、おとんの翌朝の枕が血の涙に染まる事態に発展しかねなかったが、その未来は寸でのところで回避された。
……ちょうど、お店でお買い物していた四人組のネコノメさんたちとばったり鉢合わせしたので。
…………間。
かなえと荒太郎は目を合わせると、その場でくるりと反転。
「居たぞ、豆腐屋の娘のペアだ! 逃がすなー!!」
ふたりとも全力で来た道を駆け戻り始めた。
場所変わって、シーサイドタウン。
首に赤い蝶ネクタイをした黒猫姿の
大田原 いいな
が、アウトレットモールの真ん中で声を張りあげている。
「最初に足下に爆竹を放り投げて牽制、然る後に全員で襲いかかってひとりずつ捕獲じゃ! このりすとに掲載されておる『りあじゅう』ども、儂らで一組残らず取っ捕まえるのじゃー!!」
もちろん休日の昼過ぎであるから、一般人も大勢あたりを行き交っているのだが、ネコノメ企画側で事前に宣伝して回っていたおかげか、見物している者たちの目も出し物を見る好意的なそれである。
いいなが腕を振り上げると、周囲に控えていた十名ほどのモブのネコノメさんたちから次々にあがる歓呼の声。割とノリのいい連中である。
だが……いざ出陣と思われたそのとき、しゅるしゅるという気の抜ける音とともに、いいなたちの足元に何かが飛来した。
「む、なんじゃこれは……って、のわぁっ!?」
パンパンパンとけたたましい音を立てて炸裂する……爆竹だ!
「まずは足下を爆竹で攻めて牽制……こんなところか?」
「この声は……ッ!!」
弾かれたように声のしたほうを仰ぎ見れば、そこにいたのはテロリスト
草薙 龍八
! 遥か電灯の上に立ち、いつもの緑コート姿でいいなたちを見下ろしている。
「やはり貴様か、仇敵草薙! いったいどういうつもりじゃ!?」
「狩人は言う……狩りをする獲物を決めるのは狩人、とな」
何やら謎めいた台詞を呟くと、龍八はいそいそと電灯を伝い降りてきた。そこまで格好つけたならば、そこはきっちり飛び降りてきて欲しかった……!
「間違って足とか挫いたら痛いだろうが」
そらそーですけども。
ともあれ、まだわからない顔をしている一同に、龍八は先程の発言の真意を述べた。
「リア充狩りをする連中も、狩りによるウサ晴らしで充足を手にせんと欲する愚か者ということだ。喜べおまえたち、この俺に狩られる資格はある……!」
「ええい、妙な理屈を! そんなこと言うなら貴様だって同じ穴のむじなじゃろうが!」
「ふっ、俺が狩られる理由など……あ、なくはないか。謎の美女とちょくちょく遭遇するし。それに猫鳴館修繕のときとか、何か柔らかいものをわしわしと揉みしだいた気も……待て、何を怒ってる?」
わなわなと身を震わせるいいなが、着ぐるみのてっぺんから湯気を噴いていた。その黒猫マスクの下は、きっと真っ赤になるあまり、赤鬼のごとき形相だったに違いない。
「いっぺんその脳の中身を取り出して洗浄してやるのじゃ――――――ッ!!」
全装着火! 指の間に挟んだ無数のロケット花火が、次々に龍八に向かって乱れ飛ぶ!!
見物していた観客たちからやんやの喝采があがる。アウトレットモールは、にわかに硝煙たなびく胸ドキドキのアトラクション広場と化した……!!
逆巻 天野
は、それまで眺めていた参考書の棚から視線を外し、店の入口のほうへと視線を向けた。
「ぬ? どしたの、あまくん?」
「いや……」
隣の
真辺 伸幸
にもあいまいに返事して、天野は耳を澄ませ続ける。
中間テストに向けて本屋に参考書を探しに来ていたのだが……何やら店の外から聞こえてくるような……?
やはり、幻聴ではなかった。すぐに喧噪と呼べるほどの物音となり、店内の他の客たちも気づいたようだ。外から「狩人ディフェンス!」だの「リア充シールド!」だの、よくわからない叫び声や歓声、ついでに悲鳴が聞こえてくる。
伸幸と顔を見合わせ、店の外に出てみる。
……数週間前に人のこと簀巻きにしたテロリストが、花火を乱射する黒猫着ぐるみに追われて通りを逃げていくのが見えた。
「ぬん。なにこれ、猫の着ぐるみとカップルが死屍累々……?」
伸幸の言葉どおり、そこらじゅうにロケット花火の刺さった連中が倒れて、奇怪なオブジェと化している。
天野は倒れている猫の着ぐるみ連中に心当たりがあった。……なにせ、川に流された当事者のひとりである。
「あのアホ結社、まだ潰れてなかったのか……」
虚ろな顔で呟く天野のもとに、ひらひらとチラシが風に乗って届いた。手に取って眺めると、そこにはもちろん今回のイベントの詳細が書かれていた。カップル。リア充撲滅……。
「ぬん? イベント?」
ひょいっと首を傾けて覗いてきた伸幸がチラシを捲る。
「あ、もう一枚クリップされてるね。こっちがカップルの一覧かな? それにしても妙なイベント……って、あれ、どったのあまくん?」
伸幸の胡乱げな声。ふと気がつけば、遠い目をしていたはずの天野が、いつの間にかぷるぷると全身を震わせているではないか!
「恋愛だの、リア充だの……ふふ……中間テストも近いってのにこいつらときたら……」
「……ぬ、ぬん。何だかあまくんが、怒るの通り越して爽やかな笑顔振り撒き始めたのよ……!?」
戦慄した顔で後ずさる伸幸を尻目に、天野は自分の言葉に乗って益々ヒートアップしていく。
「羨ましくなるぐらいの余裕っぷりだよな? だったら少しぐらいその余裕、お裾分けしてもらっても罰当たらないよな? あるいは削り取っても!」
「なんだか口数が多いのよあまくん……!」
伸幸のツッコミもまるっと無視して、天野が宣言した。
「行くぞ真辺! 僕のリア充センサーが『奴らを撲滅すべし』と叫んでいる!!」
「ええ、勉強会するんじゃないの?! そして何でそんなに足早いの……! 足の長さ? 足の長さなの……! あまくん、あまくーん!!」
わざわざ渦中に首突っ込みに行った逆巻、真辺らとは対象的に、息を潜めて災禍が過ぎ去るのを待っている者もいた。
高梨 彩葉
である。
キャットロードの洋服屋でウィンドウショッピングに興じていたところ、ネコノメスーツの襲撃者が入ってきて慌てて試着室に避難したのだ。逃げ場もないため、気づかずに通り過ぎてくれるのを願うしかない……。
「お、お客様……話は伺っていますが、被り物をしての入店はなるべく……」
「ニャゴー(カップルの気配を感じたのだけど……仕方ないわね)」
やたら体格のいいネコノメさんは、ボイスチェンジャーらしき呟きを残して去っていった。
彩葉は安堵の吐息をついたが、そこでペアの
志波 拓郎
が少し困った顔をしているのに気づいた。
「どったのしばっち?」
「ええと、彩葉さん……その、ちょっと、恥ずかしかったりも」
「あ……わわ、ごめん!」
そうだった。しばっちいま着替え中だった! おまけに近い! 物凄く!!
慌てて試着室から飛び出して待つこと数十秒、新品トレーニングウェア姿の拓郎が出てきた。
「どう、かな?」
「う、うん、似合ってると思う!」
「…………」
「…………」
冷静に考えて笑い話にしかならない(立場が逆だったならともかく)ハプニングだが、それでもあんな狭い空間で身を寄せ合っていた事実は、予想外の混乱を彼女にもたらした。何か喋らないとと思うのに……何も出てこない!
「その……別の場所、探しに行ってくれてよかった、ね」
彩葉が狼狽していると、珍しく拓郎から話を振ってきた。照れ隠しか、それとも彩葉が言葉に詰まっているのを見かねたのか。どちらにせよ、彼らしい不器用なその様子に、自然と彼女の顔もほころんだ。
「まだ始まったばかりだもんね。絶対最後まで逃げ切って、お米ゲットだよっ」
意気をあげ、互いの握り拳をこつんとぶつける。
……とはいえ、本当はそんなことよりも先にしなければならないことがあるのだけれど。
桜花寮の郵便受けに突っ込まれていたチラシを見て、ペア参加景品のお米目当てに拓郎を誘った。もちろん彼は気のいい奴で、手伝ってと頼んだら二つ返事で了承してくれたけど、彩葉は情報を伝える際、意図的にカップル向けのイベントである点を省いた。
……省いてしまった理由は、実のところ彩葉自身にもよくわかっていない。
ただ、手伝ってくれる拓郎に酷く不義理なことをしている思いはあって、それゆえ何度も伝え直そうとしたのだけれど……結局、切り出せずにイベント当日を迎えてしまったのだ。
「彩葉さんも、コレとか……似合うと思うけど、どうかな?」
展示されてるカーディガンのひとつを手に取って勧めてくる拓郎。
言わなければいけない。それはわかっているのだけど、その瞬間この心地よい時間が終わってしまうような気がして……どうしても踏み切れない彩葉だった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ネコノメ企画ぷれぜんつ ~カップル撲滅大作戦!!~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
水沫ゆらぎ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月07日
参加申し込みの期限
2013年04月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!