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桜花寮、秋の一日
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「おー、思ったよりいっぱい集まったなぁー」
日が傾き始め、空の色にも赤みが差す頃。
銀杏拾いに勤しんでいた
呉井 陽太
は、収穫用ビニール袋がずっしりとした重さになっていることに気付いた。元々細かい作業に長けた彼の集中力が、今回の地道な銀杏拾いにも発揮されたようだ。
「わー! 呉井先輩、すごいねー!」
黄色い実の詰まったビニール袋を見て、ののこが駆け寄って来た。
「あれっ、ののこちゃんお掃除はー?」
「ちょっと休憩~」
そんな気まぐれな様子に微笑みつつ、陽太は新しいビニール袋を一枚取り出し、銀杏の入った袋をそこへ入れた。
「そろそろ次の段階に移ろうかねぃ」
「どうするの?」
「確かこうして袋を二重にして、果肉の部分を潰しながら中の銀杏を分離ー…って…どうしよー、においすごい」
袋の上から揉み込むようにして種を果肉から剥がしていく工程で、強い匂いが鼻を突く。拾っているうちにこの匂いに慣れていた陽太の鼻でも、きついと感じるほどの凶悪さ。銀杏独特の匂いというのは、この果肉が発しているものなのだ。果肉が潰されたことで、ビニールの隙間から濃度の高い匂い成分が空気中に拡散してくる。
「で…でも、頑張る…頑張ろう」
「むわぁ~!」
作業を続ける陽太の隣で身体をのけ反らせて鼻を覆うののこだが、彼女はどこか楽しそうだ。
ある程度余計な果肉が取れたら、ペットボトルに銀杏と水を入れてシェイクする。この段階で匂いもマシになってきたため、何か手伝いたいと申し出たののこと共に、2つのペットボトルで洗浄工程を何度か繰り返す。
「銀杏が綺麗になってきたね!」
「うん。あと一回洗ったら終わりしよう。あとはこれを何日か天日干しすれば完成……あ。天日干しどこでしたらいいか後で寮母さんにまた訊こっと」
洗った銀杏をまとめ、後片付けをしながら陽太はののこに微笑みかける。
「手伝ってくれてありがとねぃ。今度君にもお裾分けするよ」
「ほんと!? やったー!」
「銀杏って美味しいけど下ごしらえが大変だよねぃ」
「ニオイすごかった……!」
「すごかったねー…。出来あがったら大切に食べよっと。揚げ焼きがいいかなぁ。炊き込みご飯がいいかなぁ?」
思い付く銀杏のレシピをあげていく陽太。それを聞きながらののこは、そのメニューを想像してよだれを垂らしていた。
***
「もうすぐ日が暮れそうだし、掃除はこんなものかな」
竹箒を揺らす手を止めた
恵御納 夏朝
は、今日の働きの成果を見渡してみる。
落ち葉に埋め尽くされていた道も、地面のコンクリートが見えるようになった。数日もすればまた落ち葉が積もるのかもしれないが、自らの手で掃除をした後の、このスッキリとした気分は心地良いものだ。
「後は、猫さんがいたらもっと幸せなんだけど…」
ぽつりと呟いて、ぼんやりと猫に思いを馳せる。
そんな時、夏朝は一人の女子生徒がうろうろと道を歩んでくるのを見つけた。桜花寮では普段見かけない生徒のようだが、何かを探しているのか、いないのか、いまいち要領を得ない足取りだ。
「……あの、こんにちは」
夏朝が声をかけてみると、その相手ははっとして反射的に丁寧なお辞儀をした。
「こんにちは……」
彼女は、夏朝と同学年の
ミリティア・ディスティン
だった。
「何か探してる?」
「えっと……。あ……あれ……? 間違えました……?」
「え?」
「シーサイドタウン…という所に行ってみようとしていたのですが、あまり自室から出たことが無いもので、同じ制服の人に付いて行ったらここにいた訳で…」
失態に気付き、頬を赤くするミリティア。自室暮らしが長く、それ以前も船上暮らしだった彼女は、少し世間ずれしている所があるようだ。
「えーと……シーサイドタウンは、あっちの方向だけど…」
いくら同じ制服の人とはいえ、行き先も分からぬまま付いていくとは――類い稀なるツワモノである。
迷子と呼んでいいのかも分からぬミリティアの対応をしていると、そこへ、可愛らしい鳴き声が届いた。
「にゃーん」
落ち葉が一層され歩きやすくなった道に、小さめの茶猫が散歩に来たようだ。
「えっと、あ、猫ちゃんですね?」
人見知りしがちなミリティアだが、猫見知りはしない。
猫好きの夏朝も、心を癒されながら猫に挨拶をする。
「こんにちは、猫さん。可愛いね」
「にゃー」
夏朝は持っていた竹箒を、音を立てないよう静かに地面に寝かせ、少しでも猫に目線を合わせようとしゃがみ込む。
「撫でさせてもらえるかな…だめかなぁ…?」
おどかさないよう、そっと手を差し出してみる。猫は夏朝の手に顔を近付け、様子を伺いながら擦り寄ってきた。猫の温かい毛の感触が、夏朝の手と心をくすぐる。
「いい子だね」
「本当ですね……私も触らせてもらえないでしょうか……?」
「猫さん、どうかな?」
夏朝はいったん手を引き、さっきの僕と同じようにしてみて、と指示する。ミリティアがその通りに手を近づけてみると、猫は彼女の手も受け入れてくれたようだ。ミリティアの頬が、今度は嬉しさで赤く染まった。
ひとしきり猫と戯れて満足した夏朝は、どこかへ帰っていった猫を見送り、そろそろ部屋に戻ることにした。
「ミリティアさん、一人で帰れる?」
「……あ、えっと……どうでしょう……」
聞けば彼女の住まいは星ヶ丘。ぼんやりと人の後を追ってここまで来たゆえ、道もほとんど覚えていないだろう。
「あら……お二人共、どうかなさいましたか…?」
困っている様子の彼女達に、淑やかな声が掛けられた。桜花寮から出てきた
御巫 時子
だ。
そして話を聞いた時子は、しゅんと縮こまっているミリティアに優しく微笑みかけた。
「奇遇ですね…私もこれから星ヶ丘に帰るところです。もしよろしければ、ご一緒しませんか…?」
「本当ですかぁ~…! 助かります……何とお礼を言って良いやら……」
「良かったね、ミリティアさん」
二人を見送り、掃除の後片付けを終えた後、夏朝は健やかな気分で自室のドアを開いた。
しかし。
夏朝はそこでハッとして大変なことに気付いた。
「…しまった、宿題するの忘れてた!」
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月18日
参加申し込みの期限
2015年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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