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駄菓子屋「かどや」の最後の一日
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■
朝の光はいつもと変わらず、駄菓子屋を照らしている。高梨 さとはシャッターを開け、抜けるような青空を見上げた。
寂しさを覚えながらも、いつものように店内を掃除して、低位置に座る。昨日と変わらぬはずの風景が、どこか違ったものに見えたのは、感傷だろうか。
最後の一日が、始まる。
■
「朝からこんにちは、高梨のお婆さん」
猫屋敷 姫
がひょいと顔を出した時、店内は既に、何人かの客で埋まっていた。人と人との隙間を縫って、姫は店主に近寄り、様子を窺うように、軽く首を傾げた。
さとは、姫を見ると嬉しそうに微笑んでみせる。
「あら、姫ちゃん、来てくれたんだねえ、ありがとう」
「ついに引退すると聞いてまだ残ってるお菓子を漁りにきたです。盛況のようで何よりです」
「閉店するって聞いて、みんな来てくれたみたいでねえ……」
「私が宣伝しといたです。自分は食べなくてもお孫さんが食べるでしょうしお茶請けにどうですか、みたいな」
「あら、姫ちゃんが宣伝してくれたの、ありがとう。今日も、猫のおやつを買うのかい?」
差し出されたプラスチック製のかごを受け取り、姫は店内を見回す。まだ開店してからあまり時間が経っていないからだろう、まだまだ、商品は残っているようだ。
「ですです。まずは、煮干し・鰹節・スルメ商品を持てるだけ下さい」
「はいはい、ちょっと待っててね……」
さとはゆっくりと立ち上がり、棚に積まれたケースの中から、姫が望むものを取り出す。箱の中には、小袋のスルメが、しっかりと詰め込まれていた。それを見て、姫は満足げに頷く。店に置かれている、煮干しをかごに入れるのも忘れない。
「それじゃあ、一度屋敷に帰って、猫達の相手してからまた来るです」
両手にいっぱいの駄菓子を抱え、姫は一礼をしてから駄菓子屋を出る。近所の住人だろうか、また一人、かどやに入っていく客を見て、姫は満足そうに頷いた。
■
昼下がり、いつにない賑わいを見せる駄菓子屋の前で、
神野 マキナ
は立ち止まった。一瞬だけ、寂しそうな目をして店を眺めてから、一つ、息を吐いて店内へ進む。
「こんにちは、おばあさん」
店内は、マキナが子供の頃から変わらない。お小遣いを持ってやって来ると、いつも店主がにこにこと笑いながら、奥の座敷に座っていた。子供の頃はそれなりに広いと思っていた店先は、今は駄菓子を買いにきた人々で埋まっている。
「あら、マキナちゃん。大きくなったねえ……遊びにきてくれたのかい?」
「はい、今日で閉店だと聞いたので……」
見慣れたプラスチックのかごを受け取り、マキナは早速駄菓子を選び始める。今は、子供の時とは違ってたくさんの駄菓子を買うことも出来るけれど、それでも、選ぶ時は真剣だ。
コーラやソーダの缶を象ったラムネや、当たりつきのラーメンスナック、五円玉の形をしたチョコレートに箱入りのガム……一つ一つをじっと眺めながら、手にしたかごへ駄菓子を入れていく。
『かどやが閉店しちゃうなんてショック……』
猫島 寝太郎
は、ねこったーに呟きを投稿して肩を落とした。幼い頃、家の手伝いで貰った小銭を握り締め、毎日通っていた駄菓子屋。当たりが出た時は大喜びして、金券を何に使うか必死に考えたっけ。
寝太郎は駄菓子屋の思い出を噛み締め、鞄を提げながら通い慣れた道を歩く。
「くださいなー」
奥にいる店主に声を掛け、寝太郎はじっと店内を見る。今日で見納めになってしまうのだから、しっかりと記憶に焼き付けておきたかった。
梅ジャムに手を伸ばすと、横から伸びてきた手をぶつかりそうになり慌てて引っ込める。先客であるマキナも梅ジャムを取ろうとしていたようだ。
「ごめんね。……きみも、閉店を惜しんできたのかい?」
「はい、昔からよく来ていたんですよー。だから、すごく残念で……あ、すみません」
マキナが梅ジャムの入った箱を手で指す。寝太郎は会釈をして、二つ、梅ジャムをかごへ入れた。見れば、マキナのかごの中には沢山の駄菓子が入れられていた。
「あなたも、常連さんだったんですか? やっぱり、寂しいですよねぇ」
「ああ、子供の頃によく来てたんだ。子供の頃を過ごした場所が無くなるというのは、寂しいものだね」
マキナが目を伏せ、寂しそうに笑った。寝太郎もその気持ちは十分分かる。頷いて、かごの中身を眺めた。どれも、子供の頃に食べた懐かしいものばかりだ。一つ一つ、手に取る度に思い出が蘇ってくるようだった。
「じゃあこれで、お会計お願いします」
せんべいや水あめ、棒菓子など幾つかの駄菓子と、三角形の凧とシャボン玉の入ったかごを店主に差し出す。旧式のレジを打つ音が聞こえた。
「はい、三百円だよ」
寝太郎は財布から硬貨を三枚取り出し、皺だらけの手に乗せる。
「ねえ、一緒に見てていい?」
「もちろんだよ、今日来てくれて、ありがとうねえ」
寝太郎は元常連らしく、さとの隣へ座る。ここに座るのも、何年ぶりだろうか。昔は足がつかなくて、ゆらゆらと揺らしていた。
早速、煎餅の袋を開けてソースを塗り始める。ソースを全面に、しっかりと塗ってから口を開けて齧ると、懐かしい味がいっぱいに広がった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月11日
参加申し込みの期限
2015年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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