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駄菓子屋「かどや」の最後の一日
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■
スケッチブックを小脇に抱えた
芹沢 梨樹
は、細い路地でふと足を止めた。恐らくそれなりに築年数が経っているのだろう、古びた小さな駄菓子屋。何人もの人が出入りをしているから、繁盛はしているようだ。その雰囲気を、絵にしてみたいと思った。
梨樹は店の中に足を進め、奥の座敷に座っている店主らしき女性に声を掛ける。
「絵、描かせてもらっていいですか」
「あら……絵? そのくらい、いくらでもどうぞ」
人の良さそうな笑みを浮かべて、快諾をしてくれた店主に梨樹は頭を下げてから、再び外に出る。スケッチブックを広げ、駄菓子屋と、その周辺に広がる風景を白いページに描く。
鉛筆を動かす度に出来る線が、梨樹の見た風景をスケッチブックの上に写し取っていく。幸い、時間はまだまだある。この店の持つ雰囲気や佇まいを紙の上に表現出来るよう、梨樹は丁寧に絵を描いていった。
その駄菓子屋のことを思い出したのは、単なる偶然だった。ランニング途中、この辺りの駄菓子屋によく通っていたことを思い出した。高校に入ってから足が遠のいていたが、久しぶりに寄ってみようかと、
風雲児 轟
はかどやの方へ足を向けた。
変わらない店構えに安心をして、店の前で駄菓子を食べている二人に近付く。
「御剣! 御剣も駄菓子を買いにきたのか?」
「風雲児か。閉店するって言うからたまたま……」
「閉店!? 閉店するのか?」
御剣が指差す先には、閉店のお知らせ。風に揺れるその紙を見て、轟は店の中へ飛び込んだ。
「さとバア! 閉店するなんて、何かあったのか!?」
大きな声に、店内の視線が轟に集まる。さとも驚いた様子で轟を見つめていたが、すぐに表情が柔らかくなった。
「あら……轟ちゃん、久しぶりだねえ。随分、大きくなって……」
「閉店するって、どういうことだ? もしかして、何か……」
「轟ちゃんは心配性だねえ。何もないよ。ただ、最近体が思うように動かなくなってねえ、腰も痛いし……ここらで店じまいかと、思っただけだよ」
さとの口調は、轟が通っていた頃と何も変わらない。轟は安心して胸を撫で下ろした。
「さとバアも結構な歳だからしょうがないか……て事は店を閉めたらそのまま隠居ってことになるのか?」
「そうなるかねえ。のんびり、暮らしていく予定だよ」
「そうか……体には気をつけてくれよ」
「ええ、心配してくれてありがとうねえ」
轟は店内を見回す。店内は変わらず、懐かしい菓子が並んでいた。シガレットチョコを手に取ると、思い出が蘇る。
「轟ちゃん、よくそれ食べてたっけねえ」
「そうそう、あの頃はちょっと……大人になりたくて、こういうのをよく食べてたんだよな」
背伸びしたものばかり食べていた小学校時代を思い出すと、少しだけ擽ったい気分になる。照れたように笑いながら、轟は一口サラミを手に取った。
「中学時代は、カツとかサラミとか、きなこ棒やチョコばっかり食ってた記憶があるぜ」
「懐かしいねえ……轟ちゃんも、すっかり大きくなっちゃって」
「……なんか話してたら食いたくなった。よし、さとバアへの孝行ってことで、千円で買えるだけ買うぜ!」
さとからかごを受け取り、轟は駄菓子を入れていく。小学校の時によく食べていたシガレット菓子、チューブ入りのコーラ、中学の時によく食べていたカツや一口サラミのような珍味や、チョコレート。一つ一つに思い出が詰まっている。
「あれ、さとバア、きなこ棒は?」
「ごめんね、もう売り切れちゃって……」
「そっか、ならしょうがないな。じゃあこれで頼むぜ」
かごの中には、どっさりと駄菓子が入っている。千円分ともなると、随分と量が多くなる。もう駄菓子を買う機会も少なくなってしまうのだろうと、轟はかごの中身を見ながら目を細めた。千円札を渡し、代わりに駄菓子の入った袋を受け取る。
「さとバア、今までお疲れ様でした」
「ふふ、ありがとう、轟ちゃん」
にこにこと轟を見送るさとに手を振って、轟は店を後にした。御剣に会釈をして、ビニール袋を提げながら寮へ向かう。
ザ・ストレイトとして、また守らなければならないものが出来たと、最後に見せたさとの笑顔を思い返す。
「さとバアの老後の平穏は、俺がきっちり守ってみせる!」
決意を露にするために呟いて、轟は袋の中のサラミを口に運ぶ。あの日と変わらない味を楽しみながら、胸に固い決意を抱いて、轟は空を見上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月11日
参加申し込みの期限
2015年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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