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雨の日、秋の日、フツウの日?
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宮祀 智瑜
は、朝から雨なせいか自身の元気が足りない気がした。
なので自然と職員室へと足が向かった。
説明するまでもない。大好きな義弘先生に会えたら元気になれるなど、四則計算よりも正しい世界の法則といっても過言ではない。
宮祀定理の最重要公式といっても良いだろう。
「義弘先生、おはようございます!」
「宮祀か、おはよう」
想いが通じたのか、職員室前の廊下でばったり会ったのは当の数学教諭、
桐島 義弘
だった。雨の日か、いや雨の日だからこそか、少々濡れた髪がツンツンとした毛先をまとめている。八頭身はあるスラリとした身体に、眼鏡には眼光鋭い知的な眼差しを宿している。歩く姿はまさに数式。きびきびと無駄がない。
――なんというか、智瑜でなくても、今日の桐島教諭には覇気があるように思えた。
「義弘先生……今日は、いつも以上にカッコいいです!」
「そうか? なんだか今日は身体が軽い気がしてな」
智瑜の言葉にまんざらでもないのか、自信にあふれた笑みを浮かべる桐島教諭。素っ気なさとミステリアスが混ざった完璧な微笑み(智瑜談)に見とれて、智瑜は濡れた廊下で足を滑らせた。
「きゃっ」
そのまま先生にダイブしてしまう。
「おっと」
無駄のない動きで智瑜を受け止める桐島義弘。
「宮祀、大丈夫か? 足元には気を付けろ」
「は、はい」
「あと、私のお尻から手をどけるように」
「で、でも先生。このズボンって……!」
義弘先生のお尻チェックはかかしていなかった――もちろん先生のズボンが破れていないか心配してだ――智瑜。ズボンを確認した(もちろん偶然である)手の感触が、彼女に衝撃の事実を伝える。
「超厚手のズボン……!?」
「そうだ。『絶対に破れない』とお墨付きのものを買った」
桐島教諭の自信の理由が今まさに明らかになった。最強のズボン(桐島談)を手にしたことで、先生はまさに完全無欠の数学教師になっていたのだ。
「宮祀にはズボンをよく縫ってもらっていたな。だがもう不要だ。生徒の手をいつまでも煩わせていては、教師失格だ」
それは一種、残酷な言葉だった。急に義弘先生が遠い存在になってしまった気がして、智瑜はなんだか寂しい気持ちになった。
次の言葉を聞くまでは。
「替えのズボンも、用意してきた」
なんで『絶対に破れない』ズボンの替えを、持ってきているのだろうか。
「今日の宿題はやったか? 居眠りしたら前で板書させると言っておくように」
きびきびと去っていく桐島。その後姿を見て、智瑜は用意した裁縫セットを、ほどなくして使うだろうと予感した。
好きな先生をずっと見ていられる数学の授業中は、智瑜にとって幸せな時間だ。
もちろん、先生の発言や書かれたことをノートに写すのは忘れない。
「宮祀、この問題を前に出てやってみろ」
「はい」
質問されてもきちんと答える。桐島教諭はぼんやりと彼女の解答を見た後、チョークで赤丸を描いた。
どことなく、朝の覇気がなくなっていた。
「ふぅ……」
雨空を窓越しに見つめて、桐島教諭がぼやく。
「私の尻って、どうなってるんだろうな」
その日はその発言が、生徒たちの間で話題になった。
放課後、智瑜は数学の問題で分からないところを訊きに、職員室へと向かった。
「宮祀か……」
朝とはうって変わって、元気のない
桐島 義弘
。智瑜は反射的に彼のズボンチェックを行った。
「あれ……?」
別に破れてはいない。
「そんなに気になるか?」
「はい、破れてたら縫う。私の役目です!」
先生からの問いに、当然とうなずく智瑜。桐島はしばらく黙ったあと、呟いた。
「三着目だ」
「え?」
「今はいているのは、三着目……最後の替えだ」
あの厚手を今日の内に二つも……!?
「破いちゃったんですか」
「破けたんだ」
そう言って見せられたズボンを、智瑜は縫ってあげることにした。
「そうそう、またうち――宮祀青果店に寄って下さいね」
これからの時期鍋も美味しいですし。と智瑜はズボンを縫いながら言った。
「野菜が必要な時はぜひ。デザートに果物も、いつも待ってますから!」
――先生をいちばん待ってるのは私ですけど。
心の中でそう付け加えて、智瑜は裁縫を終える。桐島が神妙にそれを受け取った。
「そういえば、質問をしに来たんじゃなかったのか?」
「あ、そうでした!」
脱線していた話が、そこで修正された。
「この、三次方程式の解法なんですけど……」
納得できるまで話していたら、いつの間にか時計の針が大きく動いていた。
「わ、もうこんな時間!」
先生にも会えて、問題も理解できた。一石二鳥のような時間を過ごせた智瑜だが、あまり先生の時間を取るわけにもいかない。
「有り難う御座いました」
「いや、こちらこそすまなかった」
帰り際、桐島教諭はそう言った。
「ありがとう」
その言葉に、智瑜は笑顔を浮かべ、嬉しそうに帰っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月08日
参加申し込みの期限
2015年07月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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