その日は朝から雨が降っていた。
見上げれば薄ぐもりで、ぼやっと輝いた空から幾つもの雫が落ちてくる。
雨脚は九夜山の森を白く染めた。海の向こうは霧がけぶったようで、遠い本島の影も灰色になってにじんでいる。
駅前を、通学路を、傘が色取る。今日は平日だ。
思い出したように時々、海から風が吹く。細かな水滴と、潮のにおいを含んだ風だ。強くはない。
ただ首や足元を掠め過ぎるそれは、雨を冷たく感じさせた。
十一月。夏の気配はもうほとんど残っていない。
雨音に、今日は街も少し静かに思える。
時折、変なうわさ話も聞くけれど……
おそらく大多数の人にとっては、すぐ忘れてしまうような一日。
今日は朝から雨が降っている。
あなたにとって今日は普通の日?
それとも――
こんにちは、叶エイジャと申します。
寝子島では秋から冬に、現実ではいよいよ本格的な夏ですね。
【余談】
雨の日はテンションが上がります! 足を滑らせると痛いですが。
どなたかいませんか、雨が降ったら「田んぼ見に行ってくる」と他人家の田んぼを見に行く方はっ。
最近はめだかやおたまじゃくしを見る機会が減りました。
アメンボは見るのですが、やはり数が少なくなってきたような。
代わりに虫の大群にまとわりつかれ……傍から見たら妙なダンシングだったんだろうなぁ、と。
【本題】
雨の日の話となります。梅雨の時期とは違って少々肌寒いです。
天気予報通り、朝から夜遅くまで降り続くようです。
平日なので、通学や通勤はしないといけません。あるいはたまたま休日だったかもしれません。
学生さんなら、授業を受ける、昼食を食べる、休み時間遊ぶ、放課後部活動に励む、学校帰りにゲーセン寄って遊ぶ、買い物に行く、家や寮に帰ってからの時間を過ごす等々の行動ができます。
平日も自由に動ける方なら、家で思索にふけったり、散歩に出たり、友人とどこかに出かけたり、あるいは仕事の急用が入ったぜ、などなど。
神魂によるものらしき事件も起きているようですが、大きな出来事もでもないので、関わるも関わらないもあなた次第。
あなたの今日は、どんな一日ですか?
【メインスポット】
主にシーサイドタウンをメインとしてガイド作成しておりますが、他のエリアでも大丈夫です(後述:アクション表記の注意点)。
・学校
学生たちが一日の大半を過ごす場所。
体育の授業は、体育館で行う模様。
窓を閉めてるせいか、屋内は空気がこもりがち。
部活動などでも、ひんやりと湿気を感じます。
・駅前広場(周辺)
朝夕の通勤通学・帰宅を始め、多くの人々でにぎわう。
シーサイドアウトレットの店舗では「雨の日ようこそプライス」で値段がちょっと下がったり、おまけがついたり。
いつもより少し、人が少ないかもしれない。
・その他の場所や寮など
適宜、気温低め、雨の日モードとして扱います。
「秋の散策~九夜山周辺~」で温泉宿「白桜」は九夜山で営業中。
露天風呂では屋根の設置も可能で、雨に打たれつつ、あるいは雨が降るさまを屋根の下から見つつ、熱い湯を楽しめます。
同宿に逗留中のジェイコブ・ジョンソンはブラブラしています(サンプル記載)。
他のマスターのシナリオで登場した固有の店などは、申し訳ありませんが登場出来かねます。
NPCについては、学校の生徒や先生は不自然でない範囲で登場可能です。
【事件】
・光り輝くカエル? の出現
桜台の畑で光る巨大ガエルを見た、という話をあなたは耳にします。
話をよく聞けば、どうもカエルではなく、七色に輝く球体が跳ねながら移動しているようです。
神魂が関わっているのか、と感じたかもしれませんし、話に興味をもって探してみよう、ということになったかもしれません。
あなたはある時間帯に桜台の近くに来て、人騒がせな球体の正体を追うことになります。
(サッカーボールほどの球体が高速で地面を動いています。この球体を追いかけ、捕まえるのが目的になります)
登場NPC:生物の牛瀬 巧先生が興味を抱いて付近に来ています。
・海獣あらわる?
海に巨大な生き物がいた、という声が聞こえます。
驚いて海を見ても、そんな生き物などいるはずもありません。
悪戯かな、と思うも、行く先々で似た目撃情報を耳にするあなた。
故意か偶然か、ある時間に寝子ヶ浜海岸にきたあなたへ、テオの声が聞こえます。
「ちょうどよかった、こいつをなんとかしてこい」
テオの切り分けた空間には雨が降っておらず、夕暮れの綺麗な海岸となっていた。周りを見渡したあなたが目にするのは、はるか上から見下ろしてくる巨大なシルエット。
(ネッシーのような巨大な生物が海岸に現れ、あなたに襲いかかってきます。体の素材は黒くて、ぬめっと潮の香り……わかめのようです。体の奥にある神魂を引きずり出せるよう、攻撃しなければいけません)
登場NPC:なし(テオはあなたに元凶の対処を任せたまま登場しない予定です)
【アクション表記上の注意】
想定される行動範囲として、私立寝子島高等学校~駅前広場と言ったシーサイドタウン中心に考えております。
ですが旧市街の商店街での一日や、星ヶ丘寮で優雅な放課後をすごしたりとか、寝子温泉で日ごろの疲れを癒したりとか、アリだと思います。
一日の全行程を等分に書いても大丈夫ですが、その場合はそれぞれ書く内容が少なめになります。たとえば「放課後部活動は~して、帰り道友達と~して帰る」といった午後中心のアクションにするなど、ある程度絞る形がよいかと思います。
神魂関連の事件が二つ発生していますが、時刻は同じです。参加する場合は、どちらか一方にしか関われません。
また、どちらにも関わらないという選択肢もとれます。あなたにとって今日は、11月の雨の降ったフツウの日だったのです。
雨は深夜ぐらいに止むでしょう。窓を開けてみれば、夜空が見えるかもしれません。
NPCについては、アクションを掛けるというより、会話や行動に混ざりやすいアクションの方が自然に登場させやすいかと思います。
(以前に関わりがあった場合は、そのリアクションのタイトルや該当ページをアクション内表記頂けると、判断しやすいです※判定はその後行います)
長くなりましたが、説明は以上となります。
それでは皆様の参加とアクション、お待ちしております。