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雨の日、秋の日、フツウの日?
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七時。
雨のせいか、いつもより薄暗く感じるその時間に、
御巫 時子
は学校に着いていた。
「尚輝先生、いらっしゃいますか?」
理科室。科学担当の
五十嵐 尚輝
にお弁当を渡しにきたのだ。
実験に熱心なあまり、彼の食生活は乱れがちだ。
尚輝はテーブルに試験管立てやビーカーを並べ、何かの実験に取り組んでいるようだった。ぼさぼさとした髪のままじっと動かない様は、起きてるのか寝ているのかは判断しづらい。
「尚輝先生」
「ああ……御巫さん…………おはようございます」
どうやら集中していただけらしい。時子が微笑む。
「おはようございます」
「もう……授業の始まる……時間でしたか?」
「いいえ、まだ大丈夫ですよ」
時間を忘れて没頭していた様子に、つい笑みが漏れる。尚輝もまだ実験ができることが分かったのか、微かに頬が緩んだようだった。時子がお弁当箱を取り出す。
「尚輝先生。お弁当を持ってきました。放課後また取りに来ますから」
「ありがとうございます……御巫さんの御弁当は……美味しいので、嬉しいです」
ぽつりぽつりと言葉を選んで話す尚輝。
不意打ち気味の言葉に、時子は退室しながら、胸を高鳴せていた。
朝の出来事のせいか、今日はいつもより笑顔でいることが多い気がした。
「雨がやみませんね」
窓際に座った彼女の視界では、雨が降り続く。当分やみそうにはない。
「あ……」
授業中、窓辺の鳥がやってきて、濡れた体から雫を払っていく。時子はろっこんを発動させて、こっそり話しかけた。
「こんにちは。ゆっくり雨宿りして行って下さいね」
『これも親切にどうも、お嬢さん。お言葉に甘えるよ』
どうやらオジサマタイプの鳥のようだった。くちばしで羽毛を整えながら、不意に時子の顔を見る。
『時にお嬢さん。貴女は雨が好きな性格かな?』
「え?」
『やや、これは違うようですな。顔が輝いていたもので。何かいいことがあったんでしょうな』
先生に、料理が褒められたんですよ――そう心の中で思って、時子は再び暖かい気持ちになった。
放課後。時子は帰り支度を終えると、鞄を揺らして理科室に行く。
「きゃっ!?」
渡り廊下に差し掛かったところで、強い風が吹いた。横風に雨がかかって髪や服が濡れてしまう。小走りで廊下を渡り、ハンカチで拭いても少し寒くて。
「もうすぐ冬ですね……」
そして辿り着いた理科室には、明かりが灯っていなかった。
――職員会議でしょうか……?
鍵のかかった理科室の前で、尚輝を待つ時子。さっき濡れたせいか、廊下を吹き抜ける風に体が震えた。
「御巫さん」
少しして、尚輝が歩いて来た。時子の姿を見て、足を速めている。
「すみません……話が長引いたもので……待たせしてしまって」
寒くなかったですか? と聞いて、尚輝は時子の制服が濡れていることに気づいた。
「尚輝先生、よければ、少し制服が渇くまで見学させてもらっても良いでしょうか?」
慣れた手つきでサイフォンでコーヒーを淹れ、二つのビーカーに注ぐ。
「これを使ってください」
尚輝がタオルを渡してきた。
「もう遅いかも……しれないですが」
「ありがとうございます」
受け取り、髪や制服にあてていく時子。タオルは綺麗な白だった。尚輝の白衣を見慣れているせいか、少し意外な気もする。
ふと、尚輝に見つめられていることに気づいた。
「綺麗です」
「ぇ……」
一瞬、思考が止まる。少ししてタオルのことだと気づいて、時子は残念なような、恥ずかしいような複雑な気持ちになった。
ふと、手にしたお弁当箱の存在を思い出す。
「そういえば、先生は料理されたことがあるのでしょうか?」
コンビニのお弁当かカップラーメン以外あまり見たことがない気がする。学校で寝泊まりしていたら家庭科室なども使えそうだが――。
「料理は……時間がかかってしまうので」
好きな実験を優先して、容器ごと捨てられる簡単なものを選んだのかもしれない。
コーヒーの湯気が静かにくゆる。理科室はしんとしていて、換気扇からカン、カン、と雨音が聞こえてくる。
「尚輝先生は雨の日は好きですか?」
時子は雨の日が好きだ。散歩も楽しい。
「そうですね……今は、薬品の……調合時に不便と思う時はありますが」
言葉を止めて、尚輝は遠くを見るように天井に視線を向ける。
「子どもの頃は……リトマス紙を使ったり……雨水のpHを調べたり……好きだったのかも、しれません」
記憶を思い起こし語られる昔の尚輝を、時子は容易に想像する事ができた。
もしかしたら、傘を差さずに出かけてたり――
「――くしゅん」
思考をくしゃみが中断した。尚輝が心配そうに見てくる。
「すみません。少し雨に濡れたせいかもしれません」
「最近は気温も低いです。大事をとって……今日は早く休まれたほうがいいかもしれません」
「はい、風邪には気を付けなくては」
制服はもう渇いていた。
「先生も外出される際は、お気を付け下さいね」
「そうします……御巫さん……また、明日」
「はい。また明日」
穏やかな声に見送られ、時子は理科室を出て、帰路についた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月08日
参加申し込みの期限
2015年07月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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