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寝子島高校
雨の日、秋の日、フツウの日?
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チャイムが鳴った。
今日も寝子島高校に、昼がやってくる。
授業が終わって雑談を始める者。食堂へと教室を出ていく者。学校中が人と騒音でごった返す時間だ。
綾辻 綾花
は弁当箱を持って隣のクラス、1年5組へ。
「あおいちゃん、一緒にお昼食べませんか?」
「あ、綾花ちゃん」
七夜 あおい
が、綾花の姿に笑みを見せる。
「綾花ちゃんごめんね。今日、いつもより遅く起きちゃって……」
食堂。席に着いたあおいに綾花は気にしてない、と首を振る。
「いただきます」
「いただきます――わ、綾花ちゃんのかわいい」
綾花のお弁当はキャラ弁だった。猫の形をしたおにぎりに、海苔で目や鼻が作られている。猫の周りには花が咲いていた。
「お花の赤と黄色の部分って、パプリカ?」
「そうですよ」
茎と葉はピーマンの緑だ。残った部分は細かく切って夕食のチャーハンに。無駄のない活用法にあおいがむむむ、と真剣な表情で聞きいる。
「うう、それに比べて私は……」
「仕方ないですよ。今度、作ったら交換しましょう?」
「うん。その時は綾花ちゃん、アドバイスしてね」
食べてみたい、という眼差しのあおいに、綾花はクスリと笑って猫おにぎりを分ける。あーん、と持って行くと、あおいは素直に口を開けておにぎりを食べた。
「寝子祭楽しみですね」
「うん、あと少しだね」
話題はお弁当の話から、寝子祭の話へと移っていく。
「一緒にまわれたらいいね……当日は晴れるかな?」
綾花は心配そうに、食堂の窓から外の景色を見つめる。灰白色に薄く光る空からは、いつ止むともしれない雨が降り続けていた。
「天気予報だと大丈夫だそうだけど、晴れたらいいよね――綾花ちゃん」
「は、はい。なんでしょう?」
唐突な呼びかけに綾花が目を瞬かせると、あおいが笑って昼食のおかずを箸にはさんだ。
「はい、あーん」
……どうやら、先ほどのお返しらしい。
「綾花ちゃん、あーん」
綾花は微笑んで、あおいのリベンジを受けることにした。
●
放課後――
図書委員である綾花の姿は、図書室のカウンター席に在った。
返却された本の記録をつけて、元あった棚に戻していく。
「綾辻さん、ご苦労様」
この日は職員連絡があったのか、司書教諭の
早川 珪
はしばらくしてから姿を見せた。
「珪先生も、お疲れ様です」
会えるのを楽しみにしていた綾花は、彼の姿を見て鼓動が早くなる。珪はいつもの席に座り、愛用している万年筆で業務を始めようとして――何かを思い出したように綾花に笑いかけた。
「そういえば、この前綾辻さんがくれたクッキー。良かったよ」
中間テストの最終日、綾花が彼に焼いた手作りのクッキーのことだった。先生の疲れが少しでも取れればいいなと思っていた綾花は、珪の言葉に体が軽くなるのを感じた。
「お口に合いましたか?」
「うん。とても美味しかった。お菓子はよく作るのかい?」
「はい」
料理は小さい頃から手伝っていたので、得意な方だった。綾花のそうした話を聞いて、珪は感嘆ともとれる息を吐く。
「羨ましいな。僕は料理が全然ダメだからね」
綾辻さんみたいに、家事をもっと手伝えばよかったかな? と苦笑する珪。綾花は喜んでもらえたことがただ嬉しく、彼の笑顔に顔が赤くなっていった。
雨のせいか、図書室の利用者は少ない。
窓を開けれないから、空気もこもってしまう。
――本に湿気は良くないから晴れて欲しいけど。
窓の外を見つめる綾花。その目は自然と、珪の方へ行きがちになる。
利用者が少ないせいか、二人きりの時間が増えていた。静かなのに、胸の内からはドキドキと、鼓動を苦しいくらいに感じる。
「雨の日は、やっぱり人が少ないかな」
作業に区切りをつけた珪が窓の外を見て、伸びをする。その横顔を見ていた綾花は、次の瞬間目が合ってびっくり。先生も少し驚いた顔をするが、すぐさま笑みに変わった。綾花は恥ずかしいような嬉しいような、両方の気持ちに頬染まった。
――や、やっぱり、ほんの時々なら雨の日もいいかも……
「今日はそろそろ終わろうか」
雨がなくても最近暗くなるのが早いからね、と珪。帰り支度をしながら、綾花は伝え忘れていたことを主出した。
「珪先生、実は私寝子祭の実行委員になったので、放課後カウンター業務できない日が増えるかもしれません。すみません」
「そうだったのか。分かった、教えてくれてありがとう」
頑張ってるんだね、と珪は図書館の照明を消した。広い空間が闇に沈み、カーテンを引いた窓からは変わらず雨音が聞こえてくる。下校した生徒も多いのか、廊下からの音もなく、静かだった。
寂しい光景だった。綾花にとってそれは、しばらく珪先生と図書館で過ごす時間が減るせいかもしれなかった。
「珪先生のクラスは、何か出し物するんですか?」
玄関へと一緒に歩き――業務終了後の密かな楽しみだ――ながら、綾花は聞く。珪は何やら含んだ微笑を浮かべた。
「それは秘密にしておこうかな。実行委員なら、すぐにバレてしまうかもしれないけど。僕は今年からだけど、三年生の寝子祭を楽しむ意気込みはすごく感じるよ」
「先輩方の出し物は、私もとても楽しみにしてます」
廊下に二人の足音が響く。綾花は先生と寝子祭の話をしながら、図書室をあとにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月08日
参加申し込みの期限
2015年07月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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