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金よ、こい
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chapter.4 学生編(4)
「金欠の人には、無料で激辛ひき肉プレゼントアルー!」
金欠生活2日目の日中のお話。
校内では、包が大声でそんなことを呼びかけていた。前日、助け合いの精神を持とうという話になりその結果の行動だ。
隣にはその時に居合わせた修の姿もある。
「なあ青倚、それはちょっと罰ゲームの宣伝みたいになってないか」
「え? でも飢え死によりはマシアルよ? 日本人はゼイタクアル」
「まあ、最初から包み隠さずすべてを伝えている分だけマシか……」
「八神も、気が変わったらいつでも食べさせてあげ」
「いや、大丈夫だ」
というか、と言いつつ修は小銭入れを取り出す。
「俺も、お金を今まったく持っていないわけではないから激辛ひき肉じゃなくても助けられる方法はあるんだけどな」
「たとえばどんな風にアル?」
「そうだな、これだとたいしたものは食べられないかもしれないが、かけそばくらいはなるかな」
そんな修のセリフに、横から反応を示したものがいた。
「かっ、かけそばなのだ!?」
「その声は……」
修が振り返ると、そこにはよく知った友人、真央の姿が。
真央はふたりの会話に、飛び込んでいった。
「カップ麺の味も飽きてきたのだ〜! 真央ちゃんも、かけそば食べたいのだ!」
「別に構わないが、せっかくなら同じ麺類じゃない方がいいんじゃないか?」
「麺類以外も食えるのだ!?」
がばっと身を乗り出す真央に、修は横にいた包を紹介した。包は簡単に自分の力を説明する。
「ということで、激辛ひき肉ならプレゼントできるアル!」
「おお〜! 激辛だろうと激甘だろうと、食に関して真央ちゃんが怯むなんてことはありえねーのだ!」
喜び食いつく真央に、包も嬉しそうだ。
それを見ていた修が、ふと閃いた。
「そうだ。青倚もむしろ肉ばかりで飽きがきてしまうだろう。ふたりで手持ちの食料を交換し合えばいいんじゃないか?」
その提案に、包と真央の声が重なった。
「名案アル!!」
「名案なのだ!!」
そして包は絵の具を使い真央の口に激辛ひき肉を、真央は真央で備蓄庫から持ち出していたカップ麺を包に与え、ふたりは見事「カップ麺の激辛ひき肉乗せ」にありつくことが出来た。
「激辛だけど、飯抜けより全然マシなのだこれで明日までなんとか耐えられるのだ」
「カップ麺って、こんなにうまかったアルね……」
辛そうに、そしておいしそうに食べる。ふたりが食べ終わったあたりで、修が声をかけた。
「さて、食後のデザートでも食べようか」
「えっ、そんなものもあるのだ!? 贅沢なのだ!」
「言っただろう、小銭入れは持っているって。さしあたって明日まで俺はお金を使う予定もないからな」
「でも、後輩に、しかも八神だけに払わせるのは忍びないアル」
真央は別として遠慮がちな姿勢を見せる包を見て、修は笑って言ってみせた。
「じゃあ、3等分しようか?」
俺も食べるから、分け合えばいいじゃないか。
そんな彼の気遣いを見せられ、ふたりは甘えることにした。この後3人で食べたひとりぶんのプリンは、安物だけどとてもおいしかったという。
◇
九夜山。
海から山へ目標を変更した利平と刀は、ふらつく足取りで必死に食材を探していた。
「ダメだ、危険臭漂うキノコしか見つからない……」
刀は肩を落とす。毒があるかどうかは専門家ではないので分からないが、色や形がもうとにかくやばそうなものばかりなのだ。なので、たぶん毒だ。
専門家でなくても、雰囲気で刀は察していた。
「そっちは何か見つかったか?」
利平に聞くと、彼はにっと笑って答える。
「ユリ根が採れたぜ。ここは夏にヤマユリがたくさん咲いてた場所だ。あると思ってたんだ」
「へえ……すごいな」
ただの飢えてる少年じゃなかったのか、と声には出さなかったが刀は思い直し、感心した。
「これをさっきの貝と一緒に煮れば、出汁もでてきっとうまいぞ」
その言葉を聞くだけで、刀はヨダレがこぼれそうになる。その表情を見た利平が、うんうんと頷いた。
「へへ、お前も分かるかこの魅力が……貝汁の染みたユリ根……濃厚な汁がユリ根の新しい世界を開くに違いないぜ。貝だけにな!」
わかっているのかいないのか、刀は首を縦に振る。もしかしたら彼も彼で、空腹のあまり思考能力が低下しているのかもしれない。
「おっとすまねえ、上級すぎて素人には理解が追いつかねえみたいだな」
何をもって玄人とするのか全然わからないけど、一応利平は玄人らしい。
利平が素人か玄人かはさておき、刀は危機に陥っていた。かたやばっちり食材をゲットし献立まで考えているというのに、自分の手にはまだ何もない。
それどころか、空腹感はだんだん増していく。
「これ、食料得ようとして頑張ったら体力を無駄に消費しましたっていうダメパターンだよ……」
もういっそスーパーの試食で腹を満たそうか。
そこまで考え、ぶんぶんと首を振る。そんなみっともないことをしたら、今後使いづらくなる。それはできない。
まあ、それをやってる生徒がいたわけだけども。
「あーっ、これも全部金がないのが原因だよ! 金落ちてないかな。自販機の下に小銭落ちてたり」
そんなことを言い出した刀の目が、あるものを捉えた。
「ん?」
目を凝らしてよく見る。それは、ものすごくごついがたいをした大男だった。見れば男は、両手に刀がスルーしてきた危険臭漂うキノコを持っている。
男もこちらに気付いたのか、振り向き、近づいてきた。それは究極のカレーをつくると息巻いて食材を探しに出かけていた巌だった。
「おっ、奇遇じゃのう。具材集めをしてるもんが他にもいるとはのう!」
かなりデンジャラスな臭いを漂わせながら、巌が接近してくる。明らかに、その手のキノコが原因だ。
思わず鼻をつまむ利平と刀だったが、そんなことお構いなしに巌は言う。
「わいはこれからこの材料を使って究極のカレーをつくるんじゃあ! 完成したら、食わしてやることもできるけんのう!」
瞬時に、利平と刀は顔を見合わせる。
やばい。こいつはやばい。
同時にそう悟った。そこから先の行動は早かった。
「あっ、どこ行くんじゃあ!?」
ふたりは、一目散に巌に背中を向けて逃げ出したのだ。そのまま山を駆け下りたふたりは、利平が手に入れた食材でどうにか空腹を紛らわせることができたようだ。
なお巌はというと。
「がはは、九夜山は食材が豊富じゃのう!」
さらに怪しげな草や花を見つけては確保し、籠に放り込んでいた。
一体これでどんなカレーが出来るのか。そしてそれを食べたらどうなるのか。その結末は、あえてここでは触れないでおこう。真実は表に出さない方が良いことも、この世にはある。
それを、巌は僕たちに教えてくれたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月09日
参加申し込みの期限
2015年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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