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寝子島高校
こばと幼稚園 年長組!
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とある日。寝子島高校の掲示板に「園児と遊ぶボランティア募集!」という張り紙がされていた。なんでも、桜花寮の近くにある『こばと幼稚園』の生徒が遊びに来るらしい。小さな子供が好きな生徒たちがボランティアに名乗りを上げ、ヒーローショーとクッキーづくりをすることになった。
今回は、そんな穏やかな一日のお話。
園児たちが来る当日の朝。
家庭科室にはクッキー担当の生徒たちが、ニコニコと楽しそうな表情で集まっていた。何人かで班を作ってクッキーを焼くらしい。料理好き・子供好きな生徒が集まっていることもあり、雰囲気は非常にのほほんとしている。
「……ととと。準備に時間がかかっちゃった」
少し遅れてやってきた
吉野 夕弥
。家庭科室に着いたときには班分けが終わっており、どこの班に入れてもらおうか……と少し考えていた。
「あっ。吉野さんもクッキー作るのね。よかったら一緒に作らない?」
「いいの? ありがとう。えっと、そちらの先輩は……」
同じクラスの
椿 美咲紀
が明るく声をかける。美咲紀は同じ美化委員の先輩・
鴻上 優梨乃
と班を作っていた。
「
鴻上 優梨乃
よ。よろしくね」
「
吉野 夕弥
です。よろしくお願いします」
美咲紀と優梨乃は美化委員。綺麗好きできちんとした性格のようで、家事が得意で気遣いに長けた夕弥はすぐに馴染むことができた。
「私、今回は苦手克服も兼ねて参加したの。先輩や吉野さんのアシストを頑張ろうかな」
美咲紀はクッキーづくりが得意ではないらしい。
優梨乃が美咲紀にニコリと微笑んだ。
「大丈夫よ、美咲紀ちゃん。私、料理は好きだしクッキーってコツを覚えれば簡単にできるもの。今日はたくさん材料持ってきちゃった」
優梨乃が調理台に材料を並べる。小麦粉や砂糖などクッキーに最低限必要なものは家庭科室の冷蔵庫に入っており、トッピングは生徒が各自好きなものを準備することになっていた。
材料を並べるのを手伝いながら、夕弥が感心したような声を出す。
「チーズ、ココア、ごま、チョコチップ……。すごい。こんなにあったらお店が開けるな」
「ふふ。小さい子が好きだからはりきっちゃったの。チョコペンで模様を描いたり、クッキーの穴に飴を入れてステンドグラスクッキーにしても楽しそうよね♪」
はにかみながら話す優梨乃。秘密だが、彼女は将来保育士になりたいらしい。ヒーローショーに出るのは恥ずかしいけど、子供たちの笑顔のために前日からいろいろ調べてきたようだ。
「吉野さんはお野菜を持ってきたのね。あっ、お花の型がある……! かわいいっ」
美咲紀が桜のクッキー型を持ち上げて弾んだ声を出す。夕弥は『使いたい人がいたらご自由に』というメモを添えて、うさぎや花のクッキー型をみんなに見える位置に置いていた。
「野菜が嫌いな子にも食べてもらいたいなぁって思って。椿さん、ニンジンすりおろしてもらってもいい? おろし金はそこにあるの使ってね」
「わかったわ♪ ふふ。なんだかお料理みたい」
「途中までは料理と一緒だね。ほうれん草はミキサーを使うしね」
夕弥と美咲紀が野菜の下処理を手際よく進めていく。その間に優梨乃はクッキーの基本の生地を進めていた。
「そういえば、美咲紀ちゃんはお花が好きって聞いたわ。私もお花大好き。2組の教室に、今朝もお花を飾ってきたの」
「先輩もお花好き仲間ですか! あの、実は私、みんなで飲もうと思ってカモミール持ってきたんです。クッキーできたらみんなでお茶しましょっ」
「カモミール、いいね。椿さん、それもよかったら少しクッキーに混ぜてみない?」
「えっ。でも、幼稚園くらいの子ってハーブ好きかしら」
少し心配そうにする美咲紀。そんな彼女を安心させるように、夕弥がひらひらと上下に手を振った。動作がオカンっぽい。
「ハーブもクッキーと相性いいよ。せっかくだし、いろんなの食べたいな」
「そう。じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」
実を言うと、美咲紀は班のふたりが予想以上に本格的なクッキーを作っていて少しドキドキしていた。
ココアとプレーンの2種類以外にも、こんなに作れる種類ってあるのね。先輩も吉野さんもすごい。
「……えっと、先輩。吉野さん。私、クッキーは得意じゃないけど、ラッピングとお茶なら自信があるの。楽しみにしててね!」
「ふふ。たくさん作って、ヒーローショーの人にもわけてあげましょうね」
「はーい!」
このふたり、姉妹みたいだなぁ。
夕弥は美咲紀と優梨乃のやりとりを見ながら小さく微笑んだ。
市橋 誉
は
旅鴉 月詠
、
東雲 人里
と同じ班だ。
月詠とは星ヶ丘寮・芸術科という共通点があり、人里とはバイト先のカフェで何度も顔を合わせている。
「えっと、どんなクッキー作りましょうか」
人里が控えめに尋ねる。人里は普通科の生徒だ。今日は芸術科の生徒ふたりに囲まれて少し緊張している様子。芸術科の生徒はまとう空気が独特だ。だから、どういう風に接すればいいのか迷っているのかもしれない。
「俺は野菜クッキーを考えてたんだ。でも、あっちの班も野菜クッキーみたいだな。全く同じっていうのもつまらないかな?」
誉が小首を傾げながら持参した材料を眺める。芸術科の彼にとって、人と同じというのは少々不満なのかもしれない。月詠もその感覚は同じようで、美咲紀の班と自分の班の材料を交互に見比べていた。
「安心したまえ。向こうはバター、こちらはマーガリンだ。……とはいえ、コンセプトに差はつけたい。何を表現したいかは重要だからね」
「コンセプト……。子供たちが食べやすい、っていうのはどうでしょうか。野菜クッキーってだけで食べたくない子もいるかもしれないから、おみくじ入りのクッキーを作ってみるのも楽しいかもしれません」
「おみくじか。面白いね、東雲。食べやすさに気をつかうなら一口サイズにするのもいいんじゃないか?」
人里の提案に誉が賛成する。こうして、この班は『子供たちの食べやすさ』を中心にクッキーを作ることになった。
人里がほうれん草を茹で、月詠がニンジンを皮ごとすりおろす。それらを誉がマーガリンと砂糖、薄力粉と一緒に混ぜて生地を作った。
オーブンを予熱している間、月詠が手製の型を準備する。蝶、両端が結ばれたキャンディ、音符など市販ではあまり見ないクッキー型が並んだ。
「これ、旅鴉が作ったのか?」
「ああ。うちのアトリエで作った。私の家でもクッキーは作るからね」
月詠はアルミを変形・切断・接着し、外と中のアルミの厚さに差をつけて型を作った。怪我をしないように手を押し付ける部分にはコーティングを施してある。
「かわいい型ですね。こんな形のクッキーが出たら、お茶の時間が楽しくなりそうです♪」
ウサギの型を抜きながら、人里がにこりと微笑む。調理台の上にはほうれん草の緑と、ニンジンの赤の2色の生地が並んでいた。
「チョコやハーブも持ってきたが、色は2色のほうが見栄えがよさそうだな。他の班に分けてくるとしよう」
「あっ。チョコは使ってみませんか? 野菜のクッキーにチョコって面白いと思います!」
「そうかい? 東雲。君がそういうなら、構わないけれど」
「あの。例えば、ウサギのクッキーに顔を書いたらかわいいかな、って……」
照れながら提案する人里。月詠がなるほど、と頷く。誉もニコニコと頷いた。
「いろんな表情のウサギがいたらかわいいな。ちょうど今日、かわいい感じのラッピングを用意してきたんだ。ほら、こんなの」
誉がレースペーパーやマスキングテープ、リボンを取り出す。クッキーのかわいい形が見えるように袋は透明だ。
「思い出すなぁ。俺、子供の時は野菜が嫌いだったんだ。でも、近所の兄貴みたいな人がよく野菜のクッキーを作ってくれたんだ」
誉が熱したオーブンにクッキーを並べながら呟く。人里はチョコレートをお湯の熱で溶かしながら、静かに話を聞いていた。
「野菜と知ってて食べたのか?」
月詠が尋ねると、誉は苦笑しながら首を横に振る。
「いや。中に野菜が入っているのを知ったのは、ずいぶん後になってからだったよ。人が悪いよな」
「ばれないものなのか? ……本当にばれないものか、試してみたいな」
「えっ。月詠さん、そんなことしたら子供たちがかわいそうですよ……っ」
人里が慌てて止めると、月詠はそうか? としばし考えた。
「わかった。なら、試すのはヒーローショー組にする。それなら問題ないだろう」
「ふふ。面白そうだ。俺もやってみたいな」
「ええっ。誉さんまで……」
でも、野菜が嫌いなままよりいいのかな?
誉と月詠のいたずら計画を聞きながら、人里はうーんと小さくうなってしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月27日
参加申し込みの期限
2013年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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