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こばと幼稚園 年長組!
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夢宮 瑠奈
、
御鏡 聖
、
御巫 時子
の班は女の子らしい雰囲気の班だ。お菓子作りが好きな子が集まっているようで、3人とも手際よく作業を進めている。
時子は野菜のクッキー生地を作っていた。以前、別の人のために作ったこともあるらしい。今回はゴマ入りのかぼちゃクッキーで、砂糖は三温糖を選んだ。
「わぁ。野菜のクッキーって綺麗な色ですね」
聖が澄んだ声で時子に話しかけた。
「ありがとうございます……。聖さんはココアの生地ですね……」
「ええ。黒と白の生地でパンダのクッキーを作ろうかなって思ってて」
「かわいいです……」
時子がふわりと微笑んだ。
一方、瑠奈は早くもオーブンの準備に取り掛かっていた。事前に桜花寮で下準備を済ませて冷凍しておいたらしい。
「夢宮さんはどんなクッキーにするんですか?」
「あたしはね~。これだよ!」
聖がバターを泡だて器で混ぜながら尋ねる。瑠奈はその声に振り向くと、凍った1枚を聖と時子に向けた。
「ヒーロー、ですか……?」
「時子ちゃん、正解だよっ。よかった。ちゃんとヒーローに見えるよね」
ふふっ、と瑠奈が目を細める。
瑠奈はテレビで人気のある仮面のヒーローや変身少女のクッキーを作ってきていた。何色かの生地を使い分けてヒーローやヒロインの顔ができている。
「アイシングで絵を描くのもやったんだけど、そっちは失敗しちゃった。幼稚園の子たち、喜んでくれるといいな」
「キャラのお弁当は聞いたことありますけど……。クッキーで見たのは初めてです。なんだか食べるのがもったいないですね」
「ありがとう、聖ちゃん!」
瑠奈はキャラクターのクッキーが焼きあがったら、普段作っているアイスボックスのクッキーも作るつもりだった。瑠奈は普段から紅茶とクッキーを持ち歩いている。お菓子作りは得意だった。
ふ、と。瑠奈が時子に目を向ける。
時子は緑と黄色の生地を麺棒で伸ばし、重ねてくるくると巻いていた。
「時子ちゃんのクッキー、綺麗なうずまきね。カラフルで素敵」
「お野菜のクッキーはやわらかいので、粘土みたいに色々な形にできるんです……。例えば、こういうのも……」
時子は柔らかく微笑むと緑の生地を手に取る。ひも状に伸ばした生地を蝶結びのような形にした。
「このままだと崩れやすいですが、黄色の生地で土台を作ると綺麗にできます……」
「わっわっ。リボンのブローチみたい!」
「聖さんのリボンを見ていたら思いつきまして……」
時子が聖の方を見ながら目を細める。聖のサイドテールに飾られている白いリボン。家庭科室の窓から入り込む風でわずかに揺れていた。
「私のリボンで、ですか? ふふ。少し照れてしまいますね」
聖はクマやウサギの型でクッキーの形を作り、食紅やココアで色を付けたパーツを乗せていたところだった。白いウサギに赤い目を乗せ、シロクマの首にココアの蝶ネクタイをつけてやる。
かわいくできました。
心の中で呟き、聖がにこりと微笑む。
一番早くに作業が終わったので、聖は片付けを始めた。
「夢宮さん。御巫さん。クッキーの準備が終わったらお茶にしようと思うのですが、紅茶と珈琲どちらがお好きですか?」
ボールやヘラを洗いながら尋ねる。すぐに瑠奈の元気な声が返ってきた。
「あたしは紅茶が良いな。クッキーには、やっぱり紅茶」
「ふふ。わかりました。美味しい紅茶を淹れますね」
「聖ちゃんが淹れてくれるの? ありがとう、楽しみっ」
「御巫さんはどちらにしますか?」
尋ねられ、時子がしばし考え込む。和風を好む彼女には緑茶の方がなじみ深いのかもしれない。
紅茶にしたら? みんなで同じの!
窓の外から友達の声がした。鶯色の小鳥がつぶらな瞳で時子を見つめている。
「私も、紅茶をお願いします……」
「わかりました。楽しいお茶の時間になりそうですね」
「はい……」
時子の小さな友達の声は、他の人にはピピピとしか聞こえない。
「後で、鳥さんたちにもおすそわけしますね……」
小さく小鳥に話しかけると、嬉しそうな声が返ってきた。
浅山 小淋
、
高梨 彩葉
、
折口 ゆづき
の班では、事前に幼稚園にアレルギーの子がいないかどうかを電話で確認していた。
「小麦や卵のアレルギーの子はいなかったよ。ただ、カカオアレルギーの子がひとりいるみたい。食べるとお腹が痛くなっちゃうんだって」
電話をかけた彩華が結果を報告する。長い前髪に隠れていても、気の毒そうな表情になっているのがわかった。
「チョコレートがないクッキーを用意しないといけないですね。ジャムやクリームを使ってみましょうか」
「そうだね! ……チョコが食べれないなんて、かわいそうだなぁ」
ゆづきの提案に彩華が頷く。小淋は少し考えた後、スケッチブックにさらさらと提案を書きだした。
『この班ではチョコやカカオを使わないクッキーにしませんか? 材料が混ざってしまったら、アレルギーの子が大変かもしれません』
「そうですね。アレルギーはあまりくわしくないですが、お菓子の箱を見ると、同じ工場で使っているだけでもアレルギーの表示がしてありますし……」
ゆづきが言っているのは食品の原材料の欄にある『本品製造工場では、△△を含む製品を製造しています』という表示のことだ。祖母の駄菓子屋を手伝っているため、パッケージを見ることも多いのだろう。
「チョコが使えなくても、おいしい材料はいっぱいあるもんね! よーっし、はりきって作るよーっ」
星のアップリケがついたオレンジのエプロンを着た彩華が、えいえいおーっと拳を空に突き上げた。小淋とゆづきも『おーっ』と彩華に続く。
3人は相談して、片抜きクッキーとラングドシャを作ることにした。ラングドシャは卵白とアーモンドパウダーを入れたクッキーで、さくさくとした歯ざわりが特徴である。
『ラングドシャの生地、できました』
小淋が彩華にジェスチャーで伝える。調理中はスケッチブックが持てないので、身振り手振りで伝えていた。
「お疲れ様! 片抜きクッキーも、もうすぐ生地ができるよ。私、オーブン準備してくるねっ」
『はい。では、ゆづきさんのお手伝いをしてきます』
「うんっ。よろしく!」
彩華と小淋は屋上仲間なだけあり、ジェスチャーや表情で言いたいことが伝わっているようだ。小淋がゆづきの近くに向かう。ゆづきは麺棒で生地を伸ばし終わったところだった。
『お手伝いしますね』
にこりとクッキー型を持って微笑みかける。察しのいいゆづきは、すぐに小淋の意図に気づいた。
「一緒にがんばりましょう。今日は子供たちに、心から楽しんでほしいです」
【ええ。美味しいクッキーで笑顔になってほしいです】
サンマさんのクッキー型を使いながら小淋がにこりと微笑む。
「オーブンセットしてきたよ。りんちゃんはサンマさんで、ゆづきちゃんは猫さんのクッキーだね~。私はイルカにしよっかな!」
「初夏らしくて素敵ですね。浮き輪のクッキーもどうですか?」
「いいね! わくわくしちゃうなぁ」
彩華が弾んだ声でクッキーの型を手に取る。
みんなでお菓子を作るのって楽しいな!
……と、クッキングシートの上にたくさんのイルカを並べながら思った。
こちらのテーブルでは
イルマ・サトウ
が
ブリジット・アーチャー
のクッキー作りを手伝っていた。
「てっきり、お嬢様はショーに出るものとばかり思っていました」
「あは。推理ショーならともかく、ヒーローショーじゃね。目立つポジションは他に譲ることにするわ」
一見殊勝にも見えるブリジットの意見を聞いて、イルマは内心やれやれと少し呆れる。理由は簡単。ブリジットの料理の腕はちょっとその辺ではお目にかかれないくらい残念だから。
「……よそのお子さんが口にするものですから、独創てき過ぎる味にならないようにしませんと」
「あら。なんか言った?」
「いいえ。ひとりごとでございます」
鉄壁の営業スマイルを浮かべて材料を計測するイルマだった。材料は小麦粉、卵、ココアと基本的な型抜きクッキーに使用するものにした。園児に配るので柔らか目に作るようだ。
「型はハートと魚にしたわ。どうせ作るなら多めにしましょ。あとで円たちも来るんだし」
友人・
桜庭 円
らの顔を思い浮かべながら喋った。
「かしこまりました。では、お嬢様。私の言うとおりにお作り下さいませ。バターと砂糖はよく混ぜて、やわらかめに作るなら重曹を入れてください。サクサク感を出す場合は入れずに。黄身を入れるときには必ず小分け――」
「だーっ。そんな一気に言われたってわかんないわよ!」
「失礼いたしました」
「言葉で言われてもわかりづらいもの。百聞は一見にしかず。実際に見てみたほうが早そうね」
「かしこまりました。それでは私のやりかたをご覧くださいませ」
イルマが実演してみせる。ブリジットはふむふむと頷きながら同じように作って見せた。特に問題は見られない。イルマがよく見張っていたから、鷹の爪やチリビーンズを入れた心配はない。
「こねるように混ぜるとグルテンが発生します。お気を付け下さいね」
ポイントごとに注意はするが……。これなら食べられそうだ。何度か繰り返せばそこそこの腕前にもなるかもしれない。主の成長を横目で見ながら、イルマは心の中で微笑んだ。
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担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月27日
参加申し込みの期限
2013年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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