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ねこでんの1日。
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5 水着を買いに
サーフィンの季節もひと段落した11月、
七峯 亨
は消耗した小物類を買おうと鎌倉行きのねこでんに乗った。乗り合わせた顔触れを見渡した彼は、ある一点で目を止める。
(……! あれは……!)
紅い瞳に、流れるように鮮やかな黒髪。
見紛うことなき想い人。
矢萩 咲
が座っている。
ちょっと遠出しようと思ったら、奇跡のような巡りあわせだ。
亨が電車に乗ってきたことに気付かないのか、咲は凛とした佇まいで、真っ直ぐに正面を向いていた。
(ここはいっちょ、攻めてみますか♪)
せっかくの遠出にとお洒落もした今、躊躇する理由はどこにもない。
ひとつお誘いでも、と、亨は咲に近付いた。
11月――秋も終わり、そろそろ冬の時期。
咲にとって、それは大学入試が近付いていることを示していた。
鎌倉行きの電車に乗ったのは、入試に必要なものを買いに行く為だ。専門に特化した問題集や参考書、それに、合格祈願のお守りも。
(一応、寝子島でも揃いそうな物ばかりだけど……偶には島を出ての買い物も悪くはないわね)
突然声を掛けられたのは、そんなことを思っていた時だった。
「おはようございます咲さん」
目を向けたその先には、笑顔の亨が立っている。
(! え! ……え!)
訳が分からないまま、咲は「君!?」と電車内にしては大きい声を上げていた。
「な、何故君がここに居るんだ!」
慌てふためく。ただの後輩だったらここまで慌てはしなかっただろう。けれど、亨は――咲が恋心を抱く1人なのだ。
それが不意に現れたら、それは慌てる。
「相変わらずの別嬪さんに装いもよくお似合いで……」
「……っ!」
しかも、どぎまぎしている所に褒め殺しの追い討ちだ。咲は、顔が熱くなるのを感じた。
「そんな世辞はいらないわ。……まあ、ありがとう」
余裕がないながら、照れを隠し切れずに上目遣いでお礼を言う。
「取り敢えず隣、良いですか」
すると亨は、先程から1人わたついている咲の隣に、さらっと腰を下ろした。
(まさかこんな所で亨君と会ってしまうとは……ど、どうしよう)
お互いの腕同士が、微かに触れる。触れた腕が、緊張で固まる。
「これだけでも今日一日雲の上、ってな心持ちで」
咲が動揺しているのに気付いているのかいないのか、照れもせずに、更に嬉しいことを言ってくる。
「ところで、今日のご予定は?」
「買い物よ。もうそろそろ入試だから」
平静を装いつつ、咲は何を買いに行くのかを彼に話す。話しながら、彼女は内心で臍を噛んだ。
(クッ……調子が狂う……というか、前も思ったけどちゃんとしたらカッコよく決まるのにどうして彼はこう……普段は残念なのか。いや、恋心を抱いてるから多分に過大評価してるのは理解してるのだが……)
話し終えると、亨は言った。
「俺の用事も近場で済みますね……ご一緒、しませんか?」
「!?」
彼は、尻尾が付いていたなら目一杯振っていそうな程の満面の笑みを浮かべていた。咲にとっては、かなり破壊力の高い笑みだ。
(ぐっ! その笑顔は卑怯だ! うう、思いきり振られている尻尾を感じる……! 断れない……!)
こくん、と、咲は頷いた。
(OKしてしまった……)
亨は、この上なく嬉しそうな顔になる。
「喜んで御伴いたしましょう。……ところで、寝子祭が近いですね。今年のテーマは『ダンシング人類愛! ~サイケデリックを乗り越えて~』だそうで」
「……まあ、ハジけたテーマだが普通の学祭だ。君も楽しむと良い」
「そうさせてもらいます。特に楽しみなのは前夜祭のミス寝子島コンテストですね」
「ミスコン……」
それを聞いて、咲は一番に姉の顔を思い出して「……グッ」と苦い顔をした。姉の差し金により、ミスコンは咲にとって気の重いイベントと化している。
「あんな破廉恥なショー出たくないが……何故かいつもエントリーされてて出る羽目に……」
「お、咲さん出るんですか」
亨の顔がぱっと輝く。
「ってことは水着も……ついでだから買っちゃいます?」
「むっ、水着か……?」
「せっかく街へ出るんですから。ショーなら映える方がいいですよ。寝子島では売っていないような都会的な水着を買う良い機会じゃないですか」
「姉に変な水着を着せられる前に自前で用意した方がいいか……」
彼の下心に薄々気付きながらも、咲は真面目にそれを検討する。余裕が無いからだろう、つい、それもそうかと思ってしまった。
「もちろん、俺も一緒に選びますよ。咲さんにぴったりの水着を探しましょう」
「うっ、一緒に……?」
一緒に買い物に行くことをOKした以上は、必然的にそうなることになる。恥ずかしい、と思ったが。
「ふふ、正直に言うと、咲さんの色んな水着姿が見たくて」
そう言われて、不覚にも少し嬉しくなってしまった。「う……うん……」と赤くなって頷き、咲は慌てて付け加える。
「ただし……覗くなよ?」
「御安心を。着替えてるトコ縮んで覗くとかしませんから。試着室じゃ一歩もかわせずのし一寸、ですしね?」
それも悪くないですが、と亨は悪戯っぽく笑う。彼はろっこんで、身長1センチまで自在に小さくなれる。
「しかし咲さんレザー系似合いそうですねぇ。メタリックレザーで、前後で紐を金具に結ぶのとか……」
亨はそれから、小さめの声で貝殻がいいとかこんな形状がいいとか話し始めた。冷静に考えるととてつもなく破廉恥なことを言っているのだが、2人で水着を買いに行くということに気を取られていた咲は、それを聞き流してしまっていた。
(何だか流されたような気がするが……まあ、こんな日もいいか)
亨が自分の趣味を惜しまず話す中で、ねこでんは目的地へと近付いていく。
破廉恥な水着を買わされて後悔するという、咲の未来を乗せて。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月24日
参加申し込みの期限
2015年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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