this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
25
つぎへ >>
●密やかなふたり
心は意外なほど鎮まっていた。
相手の視線。構え。肩やつま先の動き。重心のバランスと気配。空気の動き。
そういったものが良く見える。
相手の呼吸を計り意識と意識の隙間を突こうと剣を振るう。
顔。腕。肩。上半身を中心に。
グジも刀の剣を弾く、弾く、弾く。
と、グジの意識が上半身に行っていると感じ取った刀は、突如、顔を狙うふりをして剣を低く払い、足首の関節を狙って攻撃する。
グジはこれももう一方のカットラスで防いだ。
「やるな。が、まだまだ!」
◇
混乱する紅梟号では、誰がいなくなっても気づかれる心配はなかった。
それがたとえ、可憐な二人の少女であっても。
刀と蛇那伊がグジと対峙していたちょうどその頃。風雨に晒され泣きたいほどずぶぬれになった小さな雀が、薄く開いた扉の隙間から海蛇号の船長室へもぐりこんだ。
御巫 時子
であった。
誰もいないのを確かめると、時子は<鳥の囀り>を解き、元の少女の姿に戻る。
「ふう。ここが船長室でしょうか……」
薄く開いた扉はいざとなったら変身してすぐ逃げられるようそのままに。
息を詰め、部屋を見渡す。
時子はここに来るまでに船内をあらかたチェックしていた。
はじめに探したのは船員達だった。耳をそばだて会話――といっても呻きのようなひどいものだ――を聞くうち、おおよその部屋の配置を知ることが出来た。
そこで時子は武器庫へ向かった。銃などあれば持ち帰ろうと思ったのだ。時子の家には猟銃や鉄砲もあったので扱えなくはないのだが、自分で撃つのは苦手だ。誰か扱える人のために、と思ったが、まともに使えそうな武器はあらかたゾンビたちが持ち出してしまったらしい。残っていたのは銃身の折れた拳銃や刃こぼれの酷い錆剣ばかりだったので、時子は武器を諦めた。
そしてやってきたのがこの船長室である。
「地図や航海日誌、宝に関わる資料はないでしょうか……」
船長室には大きな黒い机があった。床にしっかりと固定され、引き出しがいくつもついている。時子はしゃがみ込むと引き出しの取っ手に手を掛けた。
そのとき。
きぃ……、と蝶番が軋み、扉の隙間がゆっくりと広がった。
時子は氷の彫像のように身を固くした。
いまは机の影に隠れていて入り口からは見えないはず。
入って来たのが敵ならすぐにろっこんを発動して……。
しかし、入って来た人影はなかった。
扉はまた、きぃ……と蝶番を軋ませてゆっくりと閉まる。
(船の揺れで開いたり閉まったりするのでしょうか……)
安堵のため息をついた次の瞬間。
「驚かないで」
背後から不意に声がして時子は反射的に振り返った。
少女が立っている。口唇に人差し指をちょん、と当てて、声を出すなとジェスチャーをして。
やわらかい茶色の髪をした少女。――
十朱 此方
だ。
「いつのまに……」
驚きの声に此方はただ微笑みを返す。時子がろっこんで小鳥に変身したように、此方もろっこんのお蔭で敵に見咎められずにここに辿り着いたのだ。体が透明になるろっこん、<transparent>。まだ長く姿を消していることはできないが、敵に見つかりそうなときほんの少しの間だけでも透明になれれば、それなりに危険を回避できる。
「御巫さんもここに、これからの手掛かりになりそうな資料やお宝があるんじゃないかと思って探しに?」
時子は無言のまま頷く。
「あたしも」と此方は言った。「あまり時間がないかもしれないから、手分けして探すのがいいと思う」
もっともな提案だ。時子はもう一度頷いた。そしてふたりで室内を調べ始めた。
時子は引き出しを開ける。いくつかは鍵がかかっている。
此方は壁際にあった衣装箱や戸棚を。
「航海日誌みたいなもの、見つかった?」
問いかけに時子は首を振り、……――ふと気づいた。一番下の引き出しが、隠し底になっていることに。
「此方さん。これ、見てください……!」
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
25
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月20日
参加申し込みの期限
2015年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!