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<鈴島海賊の秘宝III>海へ
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●白兵戦:紅梟号甲板
海蛇号が激しく船腹をぶつける。死者たちの歓声と飛沫が上がる。がくんっと船は横揺れに揺れた。
伊藤 佳奈
は咄嗟に手すりにつかまり踏ん張る。
「くそっ、敵襲か!」
舵をコウに任せ、樽の蓋を盾に銃弾を避けながら甲板に飛び出してきた
八神 修
が叫ぶ。
見る間に渡し板が渡されゾンビたちが我先にと紅梟号の甲板に乗り込んでくる。と、まだ全員が渡り切らないうちに渡し板がパンと砕け、運悪く板の上にいたゾンビが一体、海に落ちた。修がろっこん<分解>で渡し板をバラバラにし落としたのだ。修は続けざまに幽霊船の喫水線下に穴を開けようとしたが、それは刀や円に止められた。何か考えがあるらしい。ここからでは話は聞こえないが、修は頷き、操舵室に取って返す。いつまでも舵をコウに任せていられない。操舵長は修なのだ。このじゃじゃ馬を早く思うままに操れるようにならなければ。
一方、紅梟号に渡ったゾンビたちは遠慮なく紅梟号の乗組員たちに迫っていた。
旧市街の剣道道場の一人娘である佳奈は、揺れる甲板で体幹を意識しながら木刀を構える。
「うっ、ほんと映画だよぅこの状況。でも……尻込みしてられない」
その肩と押しとどめるように、手が置かれた。振り返ると、
龍目 豪
が穏やかな表情の中に決意を滲ませている。豪は友好的に海賊たちに語りかける。
「まずは話し合おうぜ、戦うのはイカの怪物を一緒に倒してからでもいいんじゃないか? そっちの知ってることも聞かせてほしいし。なあ、伝説の宝ってどんなものなんだ?」
言いながら豪は不安になった。ゾンビたちが彼の言葉に耳を傾けているとは到底思えなかったからだ。剣を振り上げ銃を構え、彼らはおおおと呻き声のような声をあげながら迫ってくる。さすがの豪も笑顔を顔に貼りつけたまま、じりじりと後ずさりせざるをえない。
「なあ伊藤……あいつら、耳、あるかな」
「どう、かな。返事はないみたいだ……ねっ!」
襲い掛かってきたゾンビの胴を、木刀で薙ぎ払う。
だが切りかかってきたもう一人のゾンビが佳奈の木刀をすぱり真っ二つに叩き斬った。
「くっ!」
返す刃が豪の脳天に直撃するかと思われたその時、
「先輩!」
北原 みゆき
が豪を突き飛ばした。ふたりは抱き合うように甲板を転がる。みゆきの<トラブル・メーカー>が発動し、ゾンビは得意の剣の目標を誤った。振り下ろした剣先が甲板の板の隙間に突き刺さる。そいつが剣を甲板から抜くのに苦慮している隙に豪とみゆきは大砲の影に走り込む。大砲は弾切れで打ち止めだった。すでに砲身もほとんど冷えている。
ゾンビはようやく甲板から剣を抜くと、怒りを露わにしながら高く剣を振りかぶり追いかけてきた。だが。
「ファイトー!」
豪が<軽いぜ!>を発動させ、大砲の黒光りする砲身をぐいっと持ち上げると、それを盾にみゆきを守る。
「北原、助けてくれてありがとう。だがあぶない。下がってた方がいい」
みゆきは青い顔で、必死に首を振る。
「私、死体が動くホラーは苦手だけど……怖いけど……豪先輩もいますし頑張ります」
「だが」
「力押しじゃ敵わないけど、戦いって力だけで勝てるものじゃない。そうですよね? 私にも、出来る事、あると思います」
豪はみゆきの決意を知り、頷く。
「そうか、わかった。……おっと!」
みゆきの背後からゾンビが切りかかってきた。今度は豪がみゆきを抱いて横っ飛びに転がり刃を避ける。
「豪ちゃんセンパイ!」
後木 真央
が竹刀袋に入ったごつい棒のようなものを投げてよこした。
「釘バットなのだ真央ちゃんは職質を恐れず武装したのだ、2本あるのだひとつ使うのだ!」
「サンキュ!」
竹刀袋から取り出す間もなく敵の二撃目。豪はバットをひっつかむや、みゆきを守って防戦する。逃げ回りながらもゾンビの動きを観察していたみゆきが言った。
「動きが単調なら、フェイントが効くかも」
それを聞いた佳奈が、目で豪に訴えた。
「豪先輩!」
「おう!」
豪が釘バットを、敢えて当てずに大振りに振う。ゾンビは一瞬怯んだように動きを止めた。その隙をつき、背後に回っていた佳奈が、折れた木刀でゾンビの手首に一撃。ゾンビはカットラスを取り落す。
佳奈はそれを拾うと正眼に構えた。
嘘か真か伊東一刀斎の子孫だと信じている彼女の剣術は一刀流。
形状が違うので扱いにくいが剣は剣。
今持てるもので対峙するのみ。
怒ったゾンビは腰に差していたもう一振りを抜き高く構えた。打ち下ろされる、その瞬間、佳奈もまた振りかぶって懐に飛び込み、振りおろしながら敵の刃を弾く。
「これが一刀流切り落とし! 金翅鳥王剣だよ!」
まだ未熟ながらも日頃鍛えた剣の技、渾身の力で刃を振えば、冴えた太刀筋がゾンビの面を割る。
ぐしゃり、という湿った感触。佳奈は顔をしかめた。
「うわ……気持ちわるいよぅ」
痛みは感じないのか、ゾンビは片方になった目で、不思議そうに切り落とされた頭の半分を見た。
「てぃやぁ!!」
その脳天に、真央の釘バットが打ち下ろされる。
不思議そうな顔をしたまま、彼は甲板にうち崩れる。だが、真央の手は止まらない。釘バットはゾンビに幾度も打ち下ろされ続ける。
「そのへんでもう……」
豪が止めるも、真央は容赦がない。
「ゾンビはミンチになるまで止まらないのだ気を抜いちゃダメなのだ!」
殴打、殴打、殴打。ゾンビハンバーグが出来上がってしまいそうだ。
みゆきも佳奈も、さすがにこれには顔をそむける。豪が一応釘を刺した。
「後木、これはぜったい腹壊すやつだからな。食べたい、とか言い出すなよ」
◇
「最悪だわ!」
さゆるもまた甲板で応戦していた。カットラスを振るい、ゾンビの脚を切り落とす。ゾンビは崩れるように倒れたが、拳銃を構え打ってきた。弾がさゆるの太ももを掠り、一筋赤く血がにじむ。
「くっ……あいにくだけど、ホラー映画ってあたしの趣味じゃないのよ!」
さゆるは痛みに毒づくと、焔が遮蔽用に並べていた獣脂の樽の一つを腰で押しやって転がした。
ゾンビは転がる樽に押し倒され、そのままどぼんと海に落ちる。
「危ない!」
その声でさゆるは、咄嗟に身を翻した。際どくも、背後からもう一体のゾンビがさゆるに襲い掛かるところだったのだ。避けなければ自分の腕と胴とが生き別れになるところだった。さゆるは感謝と安堵の入り混じった細い息をフッと吐き、声の主を探す。
逆巻 天野
がいた。天野は強い雨風の中、甲板の真ん中に片膝をついてしゃがみ込んでいる。帆柱から伸びた長いロープが片方の手首に巻きつけられていた。嵐の海に転落するのを防ぐためだ。目を凝らせば、その足元には彼を中心とした不可思議な魔法陣が描かれているのもわかる。
「敵をこっちに誘導して!」
さゆるは頷き、天野に向かって走る。
麗しい女海賊を追って、海蛇号の死せる男たちが一人、また一人。
刀を振りかぶったゾンビたちが魔法陣を踏んだその時。
先を走っていたゾンビが急にその場で回れ右をした。天野が<天邪鬼>を発動させたのだ。あとから来たゾンビは勢い余って、さゆるに振り下ろすはずだったカットラスで仲間を切り伏せる。
仲間を切って挙動不審になったゾンビの腕を、さゆるは力いっぱい薙ぎ払った。船の揺れも相俟って、左腕が空を舞って海に落ちた。
「はぁ、はぁ」
さゆるは肩で息をする。
片腕を失ったゾンビが残った腕で剣を振り被り、おぞましい形相でこちらを睨みつけている。
動けなかった。
蛇に睨まれた蛙ってこういう気持ちかもしれない、と、心の中の冷静な部分が分析していた。
が、次の瞬間。
船がひっくり返るかというほど大きく揺れた。さゆるの身体は甲板を滑る。
「くっ」
天野が辛うじてさゆるの腕を掴む。ロープを帆柱に固定しておいて良かった。お蔭で海に落ちずに済んだ。
そのとき、さゆるを支える天野に、片腕ゾンビが最後のあがきで躍りかかった。剣を振りかぶる。
ところが銃声も何も聞こえなかったのに、片腕ゾンビは突然、剣を頭上に掲げたまま、頭からひっくり返って海に落ちた。
船の傾きが直り、なんとか一命を取り留めたさゆるは、四つん這いで慄きながら白く上がる水柱を見た。
「……なに? 何が起こったの? ただ幸運だったの?」
「そうじゃない。きっと彼女のお蔭だ」
天野が指差すその先に。
リ・ボーン号があった。
そしてその甲板には、腕をまっすぐこちらに伸ばす
恵御納 夏朝
の姿が。
夏朝が救ってくれたのだ。
彼女のろっこん<重く軽く>で。
猫シールを打ち出し、ゾンビが持っていた剣に貼り付けると、剣を重くしたのである。急に剣が重くなってバランスを崩したゾンビは、自ら海に落ちたのであった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月20日
参加申し込みの期限
2015年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月27日 11時00分
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