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猫鳴く館、と誰ぞ云ふ
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●第三の試練、猛る霊
「……あんな見せ場、いらんかった……」
辰がしょぼしょぼ歩いていた。
荒太郎もしょぼしょぼ歩いている。
「う~……もう、泣きそう……おえっ……」
「吐くなや! 俺の誠意やで!?」
「違うよ~。本当に気持ち悪いんだよ~」
「霊障じゃろう」
そういう
夏神 零
は眼鏡をかけている。
「眼鏡、似合うねー」
「そうか? 解理殿同様、霊障対策じゃぞ。拙者、常日頃こう言った呪いや霊と言った類の処理は日常茶飯事であるから、この程度は耐えもいたすが……そうは言っても、決戦前の消耗は少ないに越したことはないでござるからな」
「眼鏡巫女って……いいよねー……」
「俺もそんな気がしてきたわー」
「お主ら、愉快じゃのう。じゃが、そろそろ気を引き締めた方がいいでござる」
零は辰と荒太郎を小声で諌めた。
通路の先は少し広い空間になっているようだ。
探検隊一行がそこに足を踏み入れた、次の瞬間。
「!」
はじかれるように零は顔を上げた。
眼鏡をかなぐり捨て身構える。
「……来る!」
荒太郎と零の身体が、突風に煽られたかのように後ろに吹っ飛んだ。
「くッ」
御風 不二夫
が体勢を崩した零を支える。
「なんだ? なんで今急に倒れた?」
「ものすごい霊圧じゃ……!」
霊感のない不二夫には何も感じられなかった。
見れば、倒れたり苦しんだりしているのは、霊感のある者ばかり。
みやぁぁぁあああぁごぉぉぉおぉぉ……!!!
びゅんっ、と、飛んできた石の塊が不二夫の頬を掠めた。
「ッ! なんだいまの! どっから飛んできた!?」
「霊の仕業じゃ」
「霊って石を投げるのかよ!?」
「ポルターガイストの一種だと思えばよい! 霊じゃとて、力が強ければ現世(こちら)のものに干渉できるでござる!」
言う間にも次々石が飛んでくる。
不二夫がくそっ、と毒づきながら零の前に立つ。
「なんじゃ、拙者はお主に守ってもらわずとも武道全般の鍛錬を……」
「るせえ。あんた主戦力なんだからよ、倒れられちゃ困るんだ。黙って守られてろって」
「じゃが……」
「頭じゃ役に立ってねえ分、体張るしかねーだろ。こういうのは得意だしな!」
伊賀 解理
が眼鏡と指輪型ライトを投げ捨て、霊の視認を試みた。
「なんだ、こいつ……!」
解理の目に映ったものは、形のない黒いもや。解理が感じたものは、痛いほどの怒り。
視えたものは、身体じゃない。想い、なのだ。
この霊の想いは……憎悪。痛み。苦しみ。――黒い、感情。
「……我を、忘れてる、のか……?」
持ってきたにぼしや猫缶で宥められそうな気がしない。
「こんなの無理だ……うっぷ」
「あきらめちゃだめだよ、解理!」
天馬 ひびき
だった。
「皆、お願い! 絶対に攻撃しないで!」
「相手が霊とてまず会話でござるな……じゃが、対話できぬ場合は、その願い、聞けぬぞ」
「零……私、信じるよ。きっと、声は届く!」
そういうとひびきは左手で鳶色彦を庇い、右手で背嚢に入れてきたメガホンを持って、こう呼びかけた。
「こーんにーちはー! 私たち、敵じゃないよー!」
びゅんっ、と、こぶし大の石がひびきを掠める。
穂積 通
もふらふらしながら進み出て、霊の方へ手を伸ばす。
「もう大丈夫ですよ、おいで……っ!? ひゃぅっ……」
だが、そんな通の頭の上にも、枯れた木の枝が飛んでくる。
通はびっくりして頭を抱えてしゃがみこむ。
解理が一度はあきらめたにぼしと猫缶を手に取った。
「ここまで来たんだ……僕だってやるときはやるんだよ」
猛る霊に近づいて行く。一歩。また一歩。
「なにあったか知らないけど、これで落ち着きたまえ。話なら聞いてやるから……」
「解理殿! 下がるのじゃ!」
解理の足元が土煙を上げながら揺れた。
零が咄嗟に呪符を投げつける。
「――朱雀符!」
みぎゃああ!
霊の叫び声がした。呪符が効いたのかもしれない。
傷つけられれ、気を荒ぶらせたのか、あたりの空気がビリビリと震える。
すると、土や小石を巻き上げながら、地中から。
「岩が……!」
ぐぐぐ、と持ちあがってゆく。
「いかん! 逃げろ! 手負いの獣は加減を知らぬ……霊であっても、じゃ」
●月は出ているか
探検隊一行はバラバラと元来た道へ駆けだした。
だが、退かない者が、ひとりいた。
「なあ。月は出てるか?」
彼はそういった。
不健康そうな細い身体だった。目の下にはいつも通り深く隈ができている。
彼は、ゆらりと立ったまま、霊と――いや、浮き上がった岩と対峙していた。
「なあ、誰か、教えてくれ。月は出ているか?」
屍 骸
。猫鳴館のゾンビを自称する男。「腐れやべぇ」が口癖の彼が、岩を見据えたまま背中で問う。
月は出ているのか。この暗い穴倉の中で、誰が分かるというのだろう。だが――。
「何時だ?」
草薙 龍八
が腕時計を持っていた
初島 優
に聞いた。
「6時半だけど」
「天の運行を頭に入れておくのはサバイバルの基本。今日の月の出は17:50。外は快晴。――月は、出ている」
暗闇の中で、骸は真っ白い歯をニッカリとむき出し、嘲った。
「そうかよ。じゃあ、心臓が弱いやつぁ、目ぇつぶってな!」
骸は駆けだした。岩へ向かって。
岩もまた、骸に向かって加速する。
「だめっ!」
「屍先輩!」
骸の頭蓋骨に。
岩が!
ぶつかる!
吹っ飛ぶ!
「いやあああああああ!」
女子の悲鳴。
どさり、と地に落ちる骸の身体。
流れる血。
暗くてもわかる。
明らかに致命傷。
「な、なんてバカなことしてんだよぉぉぉ!」
不二夫が絶叫した。
「……心配すんな……」
骸の声だった。
「いや、痛えこた痛えがな……死なねえさ……これが俺の力……」
ゆっくりと、骸が頭を起こす。
「空に月が出ている状態で致命傷を負うことで、一定時間、死に難い身体になる……」
それが、骸のろっこん<死屍に鞭打つ>。
「時間帯が夜ならあとは致命傷さえ受けりゃ俺のろっこんは使用条件を満たす。なら、短時間だが死傷しちまっても死なずに再生するんで肉壁としては最適だ」
頭蓋骨は陥没してはいなかったか?
不二夫はそう思ったが、いまはもう、血すら止まっているように見える。
「時間制限つきだ。壁になりてぇやつぁ死なねえ程度についてきな」
「おう……やってやるぜ!」
奮起する不二夫。
「壁役上等……腕っぷしには自信がある」
本宮 虎治
も前に出る。
骸の肩に、
野沢 コブラ
が手を置いた。
「俺は怒ってるぜ。こんなことに命かけるな!」
コブラは握った拳を骸の眼前で寸止めする。
「いや、すまん。俺が怒っているのは俺自身にだ。『誰も傷つけない。誰も傷つけさせない』……そう誓ったっていうのによ」
「コブラ先輩」
「俺も手伝うぜ。霊については生憎と俺の目には何も映らない。だが石やら何やら飛んで来るのは俺の目にも見える。壁役にゃもってこいの男さ」
旅鴉 月詠
がスケッチブックを広げてコブラの後ろに控えた。
「私が君らの目になろう」
「危ないぜ。俺はお嬢ちゃんが傷つくのを見たくはない」
「大丈夫だ。自分の身は、自分で守れる」
そういうと、月詠は飛んできた小石をスケッチブックに封じてみせた。視認した動物でないものが月詠の絵に触れたとき、それを絵として封じることができる――それが、彼女のろっこん<絵空事>の力だった。
骸がゆらりと立ちあがった。
「言い合いしてる時間はねえ。勝手にしな。――夏神後輩!」
「なんじゃ」
「あんたの技ぁ、効くぜ。俺らがあんたの盾になる。さっきの呪符でもいい。他の技でもいい。なんとかしてあの霊をなんとか落ち着かせてくれ。話はそれからだ」
「う、うむっ」
「じゃあよ、いくぜぇ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
冒険
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月31日
参加申し込みの期限
2013年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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