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●第二の試練、地下の濁流
濁流が、古井戸探検隊の行く手を阻んでいた。
向こう岸は岩壁になっていて、そこにぽっかりと人が通れるほどの穴が開いている。
川を挟んで、その距離約3メートル。
「俺なら空を跳べるろっこんがあるから渡れるかもしれない。体重が軽ければ一人くらい抱いてでも……」
奈良橋 博美
が頼りにしているろっこん<トンビの飛翔>は、トンビのように滑空して、通常届かない距離の目標まで跳ぶことが出来る。例えば高校女子の走り幅跳び選手は、ろっこんなどなくとも4~5メートルは跳ぶという。――3メートル。<トンビの飛翔>でなら軽く跳べる距離だと信じたい。
跳べるイメージを作ろうとする。
ごうごうと音を立て流れる濁流。
流れは速い。
……深いだろうか。落ちたら流される、よな……。
「まずは堅実に行こう」
マウル・赤城・スティック
が、博美の肩に手を置いた。
「梯子はある」と
草薙 龍八
も言った。「一つでは届かないが、二つ繋げば向こう岸まで渡せそうだ」
「じゃあ俺の梯子も組み合わせて橋を作っちゃおうー」
初島 優
も腕まくりをする。
こういったことはサバイバル訓練をしたことのある龍八にはお手のものだ。
二人が持ってきた折り畳み梯子が、龍八と優の手によって見る間にロープで組み合わせられた。
その間に、マウルがブーメランを対岸に投げ落とす。
「よし。いい位置だ」
それからマウルは繋がれた梯子の端にロープをしっかり結んだ。
龍八と優が梯子の反対側の端をしっかりと押さえている。
マウルは、ロープの端をブーメラン近く目掛けて投げた。
「ッ……」
息を止める。
対岸のブーメランから、マウルの右手がにゅうっと突き出る。
右手は自分が投げたロープを見事に掴む。右手に力を込め、ロープを手繰り寄せる。
龍八と優がタイミングを合わせ梯子を押し倒した。
「橋が架かった!」
拍手が起こる!
「……!」
マウルが息を止めたまま、左手で『誰か行け!』と指示した。
誰かが対岸に渡りきり、マウルの右手からロープを受け取るまで、まだ安心はできない。
「危ないことは年長者の仕事だ」
すっと前に出たのは
野沢 コブラ
だった。
「最初に渡る奴が安全に渡れるのを証明しないと後ろの奴も安心して渡れない。そうだろう?」
コブラの行動は早かった。すでにスワミベルトは腰に装着済み。橋に足を掛ける。
両手を広げ、バランスを取りながら歩いてゆく。
慎重に、でも、できるだけ早く。
あと2メートル……あと1メートル……。
「渡った!!」
コブラは素早くブーメランから伸びる右手からロープを受け取る。
「マウル! いいぞ! よくやった!」
「ぶはっ……ッ、ハッ、ハッ……!」
際どかった。あと数秒遅かったら、息が続かないところだった。
マウルは尻餅をつくと、大きく肩で息をする。
博美がマウルに声を掛ける。
「やるじゃん」
パンッ、とふたりは手のひらをタッチして成果を喜んだ。
「よし。じゃあ、俺も頑張ってみよう! コブラ先輩! これからそっちへ跳ぶ! 俺を受け止められるか?」
博美は対岸に声を掛ける。近くの岩にロープを結びつけたコブラが、「いいぜ!」と腕を広げた。
博美は今度こそイメージを作った。
跳べる。
失敗する気がしない。
腰を落とし、両の脛に力を込める。
「いくぜっ!」
博美はコブラを目標に跳んだ!
ろっこん<トンビの飛翔>!
3メートルは、いまの彼女にとって、軽い距離だ!
「コブラ先輩!」
「おう!」
博美はコブラの腕の中に飛び込んだ。
コブラはもんどりうって倒れた。
「だ、大丈夫か、先輩?」
「なあに、心配ない。それより、余裕じゃないか」
「そうみたいだ。40Kg以下の女子なら問題なく抱えて跳べそうだ」
「じゃあ、そうしてやってくれ。梯子を渡るのが辛い子もいるだろうからな」
霊感が強くて体調が悪く体重も軽かった、解理、通、月詠の三人が、博美に抱えられ川を渡った。
◆
その後、橋は両端をロープと杭でしっかりと固定された。
腰ほどの高さに手すり替わりのロープも貼られ、探検隊員たちは命綱をつけて順に橋を渡る。
「トンビな博美っちにすっかり見せ場取られてん、俺」
川の手前で
難波 辰
はちょっぴり残念顔。関西弁も思わず顔を出す。
そんなに
天馬 ひびき
が声をかける。
「ねえ、よかったら鳶色彦様をあっちまで運んであげて。私もちょっとふらつくから。お願い」
「こんな危なっかしい橋じゃなかったら、ひびきちゃんのことも俺がおんぶして運んであげるんだけどさ」
「気持ちだけ、ありがとう! じゃあ頑張るね」
ひびきが川を渡っていった。
これでまだ川を渡っていないのは、辰、
鬼久保 美桜
、
本宮 虎治
、
雨崎 荒太郎
の4名。
「……渡れる気がしない……」
美桜がそっとつぶやいた。
「じゃ、俺と……」
辰の言葉が終わらぬうちに虎治が手を差し出した。
「……ったく、めんどくせえな。ほら。俺のあとついて来い。手、掴んでてもいいからよ」
「……」
美桜は黙って虎治の手をとった。そしてふたりは橋を渡っていった。
彼らを見送り、辰はぽかーんと口を開けた。
「あれ? なんか俺、また見せ場取られてね?」
「難波殿、私たちも渡りましょう」
鳶色彦に促され、辰は我に返る。
「おう、そうだな。鳶色彦は俺の懐に入ってろ」
辰も難なく梯子を渡った。そしてひびきの胸ポケットの中に鳶色彦を返す。
(あ……いまちょっと、胸に、手が当たったかもなー)
などと鼻の下を伸ばしかけたそのときだった。
ぶち……ッ。
「ぶちっ?」
振り返ると。
「ぎゃー! 助けてー! 泳げないんだよー!」
しんがりの荒太郎が、千切れかけたロープを掴んで喚いていた!
「た、助けて辰くんー!」
「待ってろ、今いく!」
辰が手を伸ばす。
「ファイトー!」
二人の指と指が掠める!
「いっ……ぱぁぁーつッ!」
辰の手が、ぐいっと荒太郎の手首を掴み――そこねた!
「アバババババババババババババババババ」
がぼがぼと顔に水がかかる荒太郎。
「大丈夫だ! 傷は浅いぞ!」
騒ぎに気付いた虎治も手伝って引き上げたが、荒太郎は目を回している。
「し、仕方がねえ!」
溺れた奴には人工呼吸だかんな、男女問わず!
川を渡る前にそう決めていた辰は、ぎゅっと目を閉じると、荒太郎の口唇に、自分の口唇を重ねた――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
冒険
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月31日
参加申し込みの期限
2013年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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